ターミネーターシリーズといえば多くの人たちは「ターミネーター」「ターミネーター2」を最高傑作にあげる人が多い。しかしこの2作の正統続編として制作されたターミネーターシリーズが存在する。それは「ターミネーター3 」と「ターミネーター新起動/ジェニシス」だ。
この2作品はアーノルドシュワルツェネッガーを主演に迎え、莫大な製作費をかけて制作されるも興行的、批評的にはイマイチな評価の2作品だ。個人的にはどちらも好きだが、今回は2作品はどちらも3作目としてどのようなアプローチをとったのか?を語りたい。
①ターミネーター1・2のリスペクト
この2作品はどちらも1・2にリスペクトを捧げた作りだがアプローチの仕方が違う。
3はあくまでも1→2から繋がる物語を、ターミネーターというストーリーの型の中で1・2のオマージュを捧げながらストーリーを展開させるオーソドックスな作りだ。
それに対して新起動は1の物語が始まるより過去にT-800をサラに送っていたらどうなるのか?というパラレルワールドの物語を1・2のオマージュを捧げながら展開される。
どちらも1・2にリスペクトを捧げながらもアプローチが違うのだ。
②シュワちゃんターミネーターの設定
3ではあくまでも任務遂行のために動くT-850という新型ターミネーター。
新起動では擬似的な父親の役割まで果たす優しいT-800を演じている。
つまり3は1に近い設定、新起動は2に近い設定を持つターミネーターなのだ。
③敵のターミネーター
敵のターミネーターに関しては2作とも1・2から外そうとしているように感じる。
3では初の女性型ターミネーターT-Xで今までの男性型とは違う色気などの新要素を追加した。
新起動では今までの味方キャラジョンコナーが敵ターミネーターT-3000になる衝撃展開をみせる。
④ラストの展開
2作品のラストは真逆な終わり方だ。
3では、1がもつタイムループの構造を改めて持ち出し審判の日を避けられず、少し後味の悪い世にも奇妙な物語のようなB級チックな終わる。
新起動では、シリーズ初のシュワちゃんが生き残り審判の日も避けられてハッピーエンドで終わる。
(続編への匂いを残しながら…)
結論
3は正統な続編として展開して、三部作の最終作として見事な着地点だったと思う。
新起動は1・2のリスペクトあるifの世界を見せらようで、今までのターミネーターシリーズのイメージを壊した作品だった思う。
どちらが楽しめるかは好みだと思うし、3作目の存在を認めないのもアリなヘンテコで楽しいシリーズだなと思う。
ちなみに個人的には3のが面白かった。
T-Xとケイトがタイプだったし
でも好き度ではどっちも同じくらい好きです。
新起動も好きだけどね!