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「デスノート Light up the NEW world 特別版」はカット祭り!?オリジナルと比較

デスノート Light up the NEW world

金曜ロードshowで「デスノート Light up the NEW world 特別版」がテレビ初放送されました。

特別編とは佐藤信介監督が自ら金曜ロードshowの為に編集したもので宣伝でも限定放送だということをアピールしてました。

しかし実際は、金曜ロードの放送枠約91〜94分に本編135分が収まらないために約41〜44分カットしなければいけない為の程のいい言い訳にしか聞こえませんでした。

本作は興行収入22.0億円のヒット作ですし、テレビ初放送くらいノーカットで枠拡大してもいいんじゃないのか?と感じました。

(4週連続ハリポタは枠拡大したわけですし…)

 

 

では実際オリジナルとどう違うのか?

まず、冒頭に安室奈美恵の「Dear Diary」と共に戸田恵梨香演じるミサの物語から幕を開けます。

https://itunes.apple.com/jp/album/dear-diary/1174195262?i=1174195328&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

しかしオリジナルではミサの物語は中盤からですし、音楽もミサをイメージして安室奈美恵に書き下ろされた「Fighter」という劇中歌が流されていました。

https://itunes.apple.com/jp/album/fighter/1171613323?i=1171613327&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

恐らくミサのシーンを冒頭にすることで視聴者を掴みたかったのでしょう。

その為オリジナルの冒頭にあった海外の医者がデスノートを拾うエピソードは丸々カットされてます。

他にも10年間誰ともミサは男性と付き合ってなかったエピソードなどもカットされ(公開当時は加瀬亮破局したばかりの戸田恵梨香で現実の役者とキャラの設定の乖離が話題になりましたが…)たり、オリジナルではエンディングのとめにまでなっていた船越英一郎のシーンもほぼカットでした。(今回のとめは藤原竜也松山ケンイチコンビでそこは良かったですし、船越のシーンはデスノのルール的に矛盾も感じられるシーンだったので別になくてもいいシーンですが…)

またミサの最期のシーンもかなりカットされていて少しガッカリしました。

そこは公開当時すごく泣けたシーンだったのでしっかりと丁寧にやってほしかった…

ラストの三島と竜崎の2人だけのやり取りのシーンでもう一度安室奈美恵の「Dear Diary」とエンドクレジットが被さる演出とかは嫌いじゃなかったです。

(自分はこの歌好きなので) 

 

 

最後に金曜ロードshowは、本当に映画を大切にしない枠に感じます。

以前フジテレビがアナ雪放送時にすごく叩かれてましたが、フジテレビは金曜ロードに比べれば割と映画を大事に放送する局です。

またテレビ朝日が「シン・ゴジラ」をほぼノーカットでシネマスコープサイズで放送したのと同じ週にこんな放送をするのは残念です。

(デスノもほんの一部シネスコサイズでしたが…)

今回の放送は佐藤監督が自ら編集したためそこまで違和感のある放送ではありませんでしたが、基本的にいつも本当にバッサリ切っただけでの放送が多くて残念です。

(デスノ日本テレビ製作だからという理由と安室奈美恵を押した編集にしたかったという狙いもあったと思います)

金曜ロードの枠は昔から特別版と称して邦画のダイジェスト(主に別の誰か視点でナレーションを多く入れた放送)をする局でした。

しかし今までは2部作映画や3部作映画(それこそデスノートの一作目など)が公開半年以内にタイアップ放送するための策としてか、「20世紀少年」のように一度ある程度枠を拡大して放送した後でした。

もちろんノーカットで流して欲しいのが本音ですが、日本テレビ側も色々事情があるのでしょう。

ただ特別版としてカットするにしてももう少し尺をあげても良かったんじゃないかなと思いました。

佐藤監督の演出からは限られた時間の中で少しでも良い形にしようと工夫の跡が放送から伝わってきました。

※ちなみに来週の「ALWAYS 三丁目の夕日'64」は普通にバッサリカット放送です。

追記 視聴率は8.9%を記録した。

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