2017年冬映画で興行収入が10億円を超えた作品をランキングにしてまとめました。
第1位 スター・ウォーズ/最後のジェダイ
1位は賛否が大きく割れている「スターウォーズ」最新作で最終興行は75-80億円程度が見込まれている。
「フォースの覚醒」の116.3億円には及ばなかったが、3部作の2作目の興行は基本的に下がる傾向にあるので特別問題はないだろう。
またディズニーは「フォースの覚醒」は興行目標150億円、「ローグワン」は興行目標80億円を目指していたが、どちらも期待に及ばなかったこともあり本作の目標は70億円前後とかなり弱気だった。
そのことを考えると、本作は世界的に賛否が割れるなか大健闘したと考えられる。
第2位 DESTINY 鎌倉ものがたり
第2位は山崎貴監督最新作で、最終興行は30-35億円程度が見込まれている。
本作は製作費がかなりかかっているため制作サイドは30億円以上の興行を目標にしていたが、公開前の興行関係者の見立ては20億円前後とかなり厳しいものだった。
しかし実際に封切られると最終興行25億円前後が見込める好スタートとなり、その後も粘り強い興行を見せ30億円突破は確実な大ヒットを記録した。
山崎貴監督は「寄生獣」以降大作の割に興行が伸び悩んでいたが、久々の30億円越えとヒットメーカーの名に相応しいパフォーマンスを見せた。
また堺雅人主演作品としては歴代最高のヒットとなっている。
第3位 8年越しの花嫁 奇跡の実話
第3位は松竹とTBSのタッグ作で、最終興行は25-30億円程度が見込まれている。
SNSなどの口コミで息の長い興行展開を見せ、松竹映画としては久々の25億円突破が確実視されている。
この冬は他に感動系もなく客層の被る映画がなかったのも勝因の一つだ。
またTBSはこの手の難病をテーマにした感動映画での打率が高い傾向にある。
ちなみに昨年松竹が配給した冬映画「RANMARU 神の舌を持つ男」は大コケするだけでなくTBSが製作から逃げたなど裏事情も含め散々だったが、今年はしっかりタッグを組んで名誉挽回をした形となった。
第4位 映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活
第4位は「妖怪ウォッチ」最新作で最終見込みは20億円前後。
一作目から78.0億円→55.3億円→32.6億円と右肩下がりの興行を続けている。
このまま毎年20億円前後の興行を展開できる冬の国民的アニメ映画になるか、このまま右肩下がりで打ち切られるか来年の動きも注目だ。
第6位 オリエント急行殺人事件
第6位は有名ミステリーのリメイク版が、最終見込み17億円前後のヒットに。
昨今本作のような中堅洋画は当たりにくい印象があるが、本作はしっかりと当ててきた。
年末年始の雰囲気と作品の雰囲気がマッチしていたのも勝因の一つかもしれない。
第7位 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL
第7位は仮面ライダーの最新作で最終見込みは13億円前後とシリーズで久々の10億円突破となった。
第8位 鋼の錬金術師
第8位は「鋼の錬金術師」で最終見込みは12億円前後。
ハイ・バジェットのため最低でも興行25億円は欲しかったが大惨敗だった。
おそらく続編も作られないだろう。
ワーナー・ブラザースは昨年「無限の住人」「ジョジョ」とコミック実写映画の大作が立て続けにコケてしまっている。
第9位 ジャスティス・リーグ
ハガレンと同じワーナー配給の冬映画「ジャスティスリーグ」の最終見込みは11億円前後とこちらも惨敗となった。
「アベンジャーズ」のように興行的爆発を期待したが、全米と同様伸び悩んだ。
ヒーローを集合させればさせるほど興行が落ち込むのはコスパが悪いどころの話ではない。
ちなみにハガレンとジャスティスを2作合わせても昨年のワーナー配給の冬映画「ファンタスティックビースト」の興行73億円には遠く及ばなかった。
ちなみにこの冬のスイーツ映画「未成年だけどコドモじゃない」と「リベンジgirl」は興行10億円に届かない大惨敗ぶりを見せている。
何でもかんでもこの手の映画が当たる時代は終わったようだ。