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映画興行収入レポート「2022年度上半期トップ10」/『劇場版 呪術廻戦0』『トップガン マーヴェリック』の2作品が100億円突破!

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「全てを懸けて呪い合う映画」と「誇りをかけて飛ぶ映画」が100億円超えした「2022年度上半期映画興行収入ランキングトップ10」の雑感。尚、興行収入は現時点での見込みで確定値ではない。ちなみに吹替含めて長澤まさみ出演作品が3本ランクインしていて相変わらず強い。

 

第10位 コンフィデンスマンJP 英雄編

コンフィデンスマンJP 英雄編

公開日:2022年1月14日(金)

キャッチコピー:英雄はいつだって嘘をつく❤️

最終興行:29億円前後

第10位は長澤まさみ主演・古沢良太脚本の月9ドラマを映画化した『コンフィデンスマンJP』シリーズ第3弾。本シリーズは連ドラ時代こそ視聴率全話一桁と低迷していたが、劇場版シリーズでは2019年公開の1作目『ロマンス編』が興行収入29.7億円、2020年公開の2作目『プリンセス編』が38.4億円、そして3作目にして最新作の『英雄編』が29億円前後と大ヒット。一方でメインキャラの1人である東出昌大の不倫及び事務所退所スキャンダルや劇場版からのレギュラーキャラである三浦春馬及び竹内結子の自殺など常にネガティブな話題がつきまとうシリーズ。それでも安定した結果を残しているのは、やはり作品そのものの魅力のおかげか。これからもどんどんシリーズを重ねっていって欲しい。

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第9位 99.9 -刑事専門弁護士- THE MOVIE

99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE

公開日:2021年12月30日(木)

キャッチコピー:深山、ついに敗れる—!?

最終興行:30億円前後

第9位は松本潤主演の日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』の劇場版。連ドラ版の高視聴率をそのままに劇場版も興行収入30億円に迫る大ヒット。映画公開前にスペシャルドラマが放送されるのはこの手のテレビドラマの劇場版としては定番の戦法だが、本作の場合はそれが劇場版の前編という珍しいスタイルの作品だった。

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第8位 余命10年

余命10年

公開日:2022年3月4日(金)

キャッチコピー:君と出会って、この世界が愛おしくなった。

最終興行:30億円前後

第8位は小坂流加氏による小説を小松菜奈・坂口健太郎主演で『新聞記者』などの藤井道人監督が実写映画化した作品。日本では難病映画は定番コンテンツと言われているが、本作も興行収入30億円近いヒットを記録。タイトルで映画の内容が分かりやすいのも勝因か。

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第7位 SING/シング:ネクストステージ

SING/シング:ネクストステージ (吹替版)

公開日:2022年3月18日(金)

キャッチコピー:夢よ、どこまでも響け。

最終興行:34億円前後

第7位はイルミネーション製作の3DCGアニメ『SING/シング』の続編。コロナ禍以降の日本では不調だった3DCGアニメ映画としては久々に大ヒットした作品。一方で2017年に公開された前作の興行収入51.1億円と比べるとやや物足りない結果という見方も… とはいっても「続編7割の法則」に沿えば、本作の興行ダウンは許容範囲内か。

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第6位 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (吹替版)

公開日:2022年1月7日(金)

キャッチコピー:全ての運命が集結する

最終興行:42億円前後

第6位はMCU版『スパイダーマン』最新作。世界的には昨年12月公開作品だが、日本では年明け公開となった作品。公開前から大きなサプライズが予想されていたため、試写会組以外はネタバレに恐れての年越しとなった。トム・ホランド主演の『スパイダーマン』シリーズとしては2017年公開『ホームカミング』の28.0億円、2019年公開『ファー・フロム・ホーム』の30.6億円を大きく超える大ヒットとなった一方で、日本ではサム・ライミ監督版が興行収入70億円前後と海外トップの大ヒットを記録していたことを踏まえると、作品内容的にも、他国でのヒット水準との比較でも物足りない結果。本格と違って公開中にサプライズの内容が明かされなかったのも、オープニング成績に対して最終興行が伸び悩んだ原因か。

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第5位 シン・ウルトラマン

映画チラシ『シン・ウルトラマン』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚 

公開日:2022年5月15日(金)

キャッチコピー:空想と浪漫、そして、友情。

最終興行:45億円前後

第5位は『ウルトラマン』を庵野秀明総監修・樋口真嗣監督で映画化した作品。興行収入は40億円超えと一般的な実写邦画の基準でいえば大ヒットを記録する一方で「『シン・ゴジラ』『シン・エヴァ』と比べると物足りない…」との声も少なくない。また庵野秀明総監修が続編制作は本作の興行収入次第という趣旨の発言があったことから「このレベルのヒットで庵野さんの続編制作ラインを超えれたのか…」と不安視するファンの声も… 製作陣としても赤字にならなくてホッと一安心も本音を言えば「…」みたいなところはあるのかも。公開前は内容を殆ど明かさない一方で、公開後は段階的かつ積極的に劇中のネタを明かしていく宣伝方法が話題となった。

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第4位 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(吹替版)

公開日:2022年4月8日(金)

キャッチコピー:「ハリー・ポッター」では明かされなかった最大の謎、解禁

最終興行:46億円前後

第4位は『ファンタスティック・ビースト』シリーズ第3弾。大物海外スターとしてはコロナ禍以降初となるエディ・レッドメインの来日などが大きな話題となる一方で、興行的には45億円程度と2016年公開『魔法使いの旅』の73.4億円、2018年公開『黒い魔法使いの誕生』の65.7億円と比べると大幅ダウンかつ『ハリポタ』シリーズで初の50億円割れという残念な結果に… それでも原作者のトランスジェンダーに対する発言の炎上や出演俳優の度重なるトラブルが影響したのか、それともただ単に飽きられたかは不明だが、世界的に低調な興行となった本作にとっては日本の興行収入は世界トップクラス。ただそれ故にシリーズ打ち切りの可能性も濃厚… 果たして4作目は製作されるのか… まさか『ファンタビ』シリーズが3作目にしてこんな感じになるなんて、1作目公開当時は夢にも思ってなかった。

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第3位 名探偵コナン ハロウィンの花嫁

劇場版 『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』オリジナル・サウンドトラック

公開日:2022年4月15日(金)

キャッチコピー:真実を守り抜け—火が灯された運命のスクランブル!!

最終興行:93億円前後

第3位は『名探偵コナン』シリーズ最新作。昨年公開の『緋色の弾丸』は新型コロナ感染拡大防止策としての「映画館休業要請」により急ブレーキがかかり、最終興行は76.5億円とシリーズ2作連続90億円突破の流れからは大きく興行を落とす結果となったが、今年は再び90億円を突破して回復。シリーズ最高興行である2019年公開『紺青の拳』の93.7億円を抜けるかに関しては際どい推移だが、「ハロウィンスペシャル上映」を踏まえるとほぼ確実か。一方で『鬼滅の刃』『シン・エヴァ』『呪術廻戦』とテレビアニメの劇場版が次々と興行収入100億円を突破する一方で、コロナ禍前ではテレビアニメの劇場版としては初の100億円突破の最有力候補だった本作が今年も90億円代で足踏みしてしまっているのはやや悲しいところ。ただ本作は他作品と異なり入場者への特典配布などがないため、製作陣はそこまで興行収入100億円突破に拘っていない可能性も… 特典商法を使わずにコンスタントに90億円以上稼いでいると考えると、改めて凄いシリーズだと感じる。

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第2位 トップガン マーヴェリック

【映画パンフレット】トップガン マーヴェリック 監督 ジョセフ・コシンスキー 出演 トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー

公開日:2022年5月27日(金)

キャッチコピー:誇りをかけて、飛ぶ。

最終興行:110億円以上見込み

第2位は『トップガン』の36年ぶりの続編。主演のトム・クルーズの4年ぶりの来日も話題となり、コロナ禍前と変わらないファンサービスを見せたことも話題となった。本作は当初2020年7月公開予定だったがコロナ禍により延期。その後もスタジオからは配信でのリリースをするように圧力もあったというが、プロデューサーも務めるトム・クルーズが「大きなスクリーンでの公開」に拘り続けたという。そのトム・クルーズの想いが伝わったのか、日本では口コミで評判を伸ばす形でロングランヒット。「IMAX」「Dolby Cinema」「4DX」「MX4D」「ScreenX」などラージフォーマットでの集客率も高く、色々なバージョンで鑑賞するリピーターも多いとか。映画館で映画を鑑賞する喜びを多くの人に思い出させる作品となった。

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第1位 劇場版 呪術廻戦0

劇場版 呪術廻戦 0 DVD通常版

公開日:2021年12月24日(金)

キャッチコピー:呪い合え、全てを懸けて

最終興行:138.0億円

第1位は『週刊少年ジャンプ』原作の人気アニメの前日譚を映画化した作品。公開日の12月24日は劇中の「百鬼夜行」と同日であることもあって、初日だけで10億円以上を稼ぐ大ヒット。オープニング3日間も26億円を超え、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に続く国内歴代2位のスタートとなった。配給元の東宝は公開初日段階で「最終的な成績は予測不能」と鼻息の荒いコメントを発表。更に公開1ヶ月が過ぎるタイミングでは「22日から入場者プレゼント第2弾の配布がスタート、今後も第3弾・第4弾の配布も控えているため、さらなる動員が見込めます」とノリノリのコメントを発表していた。

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  • 最後に…

コロナ禍でも3年連続興行収入100億円突破作品が生まれてるのは喜ばしいこと。下半期は既に『キングダム2』『ミニオンズ フィーバー』『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』が年間トップ10入りが確実視される大ヒットとなっており、その後も『ONE PIECE FILM RED』『沈黙のパレード』『すずめの戸締まり』と大ヒットが期待できるラインナップが揃っている。年度末のトップ10がどうなってるか今から楽しみだ。

 

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