興行収入40億円超えの大ヒット映画、庵野秀明総監修・樋口真嗣監督作品『シン・ウルトラマン』の「続編」と「製作費」

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庵野秀明総監修・樋口真嗣監督作品『シン・ウルトラマン』が興行収入40億円超えが確実視される大ヒットとなっている。一方で庵野秀明総監修は『デザインワークス』内の手記で「続編は製作費が本作よりもかなり嵩む」「(続編の製作費は)本作の興行次第」という趣旨の記述があった。本作の企画段階での想定予算は8〜9億円とされ、実際にかかった費用はコロナ禍による公開延期などを踏まえて日本映画トップクラスの10億円前後だと推測されているが「もっとお金を出して欲しい」「正直、CGがショボかった」と残念がる声も目立つ。

 

  • 『永遠の0』は目標興行30億円で製作費10億円

映画評論家の町山智浩さんはかねてより「映画は製作費の3倍の興行収入で黒字」「日本の大作映画はリクープラインを30億円に設定しているから製作費は10億円」という趣旨の主張をしている。

永遠の0

(『永遠の0』は)目標として興行収入が30億円ほどいくと予想して、だったらたまにはいいかと製作費10億円で予算が下りたんです。

第4回:東宝のプロデューサーはあんまりマーケティングリサーチを重視していません。 - otocoto | こだわりの映画エンタメサイト

これは『永遠の0』など数々のヒット作を生み出した東宝プロデューサーの発言と一致していることから、「日本の大作映画の製作費は約10億円で興行目標は30億円」という認識で大きな間違いはないだろう。そうなると興行収入40億円超え確実視の『シン・ウルトラマン』は「大ヒット、おめでとう!」ということになる。ただ続編での製作費アップを狙う庵野秀明監督的に「40億円」という数字がどういう認識なのかは定かでない。

 

 

  • 『キングダム』は最低ライン40億円で2ケタ億円

キングダム(映画)

(『キングダム』は)製作時から最低ラインとして「興行収入40億円」という数字は意識

実写映画『キングダム』大ヒットの理由と裏側 松橋真三P、続編も「視野に」 | ORICON NEWS

近年の日本映画で「興行収入の最低ラインを40億円」と設定していたことを明言していたのは2019年公開の実写映画版『キングダム』くらい。

(『キングダム』の)総製作費は「今世紀の日本映画としては一番お金がかかっている。2ケタ億円」

「キングダム」実写化の背景に「タイタニック」手がけた“超大物スポンサー”の存在 : 映画ニュース - 映画.com

佐藤監督は「日本映画としては最大規模の予算」と説明。総製作費は10億円以上とみられる。

総製作費10億円超!映画『キングダム』主演は山崎賢人「死ぬ気で撮影した」(1/2ページ) - サンスポ

ただその『キングダム』も具体的な製作費は未発表も、複数の報道や関係者の証言を総合すると「10億円台」。そのため『シン・ゴジラ』の推定製作費13億円とあまり変わらないくらいなのだと思う。

 

『シン・ゴジラ』製作費について錯綜する情報 - Togetter

 

 

  • 『るろうに剣心 最終章』は総製作費50億円

るろうに剣心 最終章 The Final

るろうに剣心 最終章 The Beginning

(『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は)総製作費50億円

明日ついに公開!真のプロフェッショナルたちが今、この時代に届ける感動超大作『るろうに剣心 最終章 The Final』!|映画『るろうに剣心』 公式note|note

今回の「最終章」は、これまでの実績もあり、日本映画としては破格の「2作の総製作費が50億円」とされています。この総製作費というのは、作品を作る制作費と宣伝費を含めたものです

「るろうに剣心 最終章 The Final」。緊急事態宣言で「るろ剣」VS「コナン」の行方は? : 細野真宏の試写室日記 - 映画.com

ちなみに近年公開の日本映画で最高の製作費を投下したと思われるのは2021年公開の『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で総製作費は二部作合計で50億円。前作『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』は二部作合計で興行収入96.4億円と1作平均48.2億円の大ヒットを記録しており、このレベルのヒットの続編なら1作平均25億円の製作費を投下しても「リクープできる」と判断したと思われる。ただこの25億円は直接製作費ではなく宣伝費も含んだ合計である可能性が高く、宣伝費を抜いた1作あたりの直接製作費は他の日本映画の水準の中ではトップでも、やはり10億円台であることには変わらないと推察される。そうなると最終興行45億円前後が見込みの『シン・ウルトラマン』の続編の製作費も「10億円ちょっと」くらいがリクープできるラインとなりそうな気がするが、それが庵野秀明監督が求めるラインなのかは分からない。ただ『シン・ゴジラ』の82.5億円や『シン・エヴァ』の102.8億円ならいざ知らず『シン・ウルトラマン』の40億円超え確実視は「日本映画の枠を大きく超えて直接製作費20億円以上!」みたいな話になる程の大ヒットにはなっていないようだ。

 

※あくまでも日本映画の通常規模以上の予算を続編で狙いにいくとしてはイマイチかもしれないという話で、実写邦画で興行収入40億円超えは大ヒットであることに変わりはない

 

※庵野秀明監督が実際どの程度の予算を続編で望んでいるのか不明な以上、こういう話をしてもあまり意味がないのは理解してる

 

 

  • 最後に…

複数の庵野秀明監督のインタビュー等を読むと個人的に映画興行だけでなく最終的にリクープできるラインを探っているような気がしないのでもないので、他の作品はあまり参考にならないかもしれない。

 

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