『約ネバ』『さんかく窓』『ブレイブ』『るろ剣』『ファブル』/大ヒット?大コケ?人気漫画の実写映画「興行収入」レポート2021

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2021年度公開の人気漫画の実写映画化作品を興行収入を軸に振り返り。

 

  • 約束のネーバーランド

約束のネバーランド

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

『週刊少年ジャンプ』の中では異色の脱獄ダーク・ファンタジーと評された累計発行部数3200万部を超える原作・白井カイウ、作画・出水ぽすかの大ヒット漫画を『ROOKIES』『JIN-仁-』『義母と娘のブルース』など数々のコミックス原作をドラマ化してきた平川雄一郎監督が浜辺美波主演で実写映画化した作品。原作でも人気が高い『GFハウス脱獄編』がベースとなっている。

約束のネバーランド ~ママたちの追想曲~ (ジャンプジェイブックスDIGITAL)

本作は主演発表時から「孤児が出荷される年齢を12歳から16歳に引き上げる」という原作改変があったことから、大きく批判を浴びた。また公開後も子役の演技が拙いことなどから「学芸会」と揶揄する批判もあった。一方でイザベラ役の北川景子とクローネ役の渡辺直美の演技には期待する声もあった。

映画の最終興行収入は20.3億円と一定の結果を出した形。これは本作より製作費が高いと予想される同ジャンルでコミックス原作のファンタジー映画『鋼の錬金術師』の11.1億円の約2倍なので、続編も期待できそうな感じ。ただ同じくフジテレビ制作のジャンプ漫画の実写映画化作品『暗殺教室』の1作目が27.7億円だったことを踏まえるともう少し欲しかったのが本音かも。

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浜辺美波、映画化「約束のネバーランド」主演決定「“原作愛”で迷い乗り越え演じることができた」 : スポーツ報知

北川景子&渡辺直美が「約束のネバーランド」出演、浜辺美波らの前に立ちはだかる(コメントあり) - 映画ナタリー

 

 

  • さんかく窓の外側は夜

さんかく窓の外側は夜

さんかく窓の外側は夜 1 (クロフネコミックス)

『MAGAZINE BE×BOY』でヤマシタトモコが連載していた累計発行部数170万部を超える除霊ミステリー・ホラー漫画をCMディレクター出身の森ガキ侑大監督が岡田将生・志尊淳のW主演で実写映画化した作品。ヒロイン役が『欅坂46』脱退後初の映画出演となる平手友梨奈だったことも話題となった。

ワタナベエンターテインメントと松竹による共同製作プロジェクトの記念すべき第1弾作品だったが、シリーズ化を希望する声があるも賛否両論。興行的には惨敗だったので、続編は厳しそう…

 

岡田将生と志尊淳が心霊探偵バディ!W主演映画「さんかく窓の外側は夜」年内公開(1/2ページ) - サンスポ

 

  • ブレイブ -群青戦記-

ブレイブ ‐群青戦記‐

群青戦記 グンジョーセンキ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

『週刊ヤングジャンプ』で連載中の笠原真樹による戦国時代にタイムスリップした高校生アスリートたちの闘いを描いた累計発行部数170万部を超える人気漫画を『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督が新田真剣佑、山崎紘菜など豪華キャストで実写映画化した作品。出演者に特撮作品経験者が多いのが特徴。設定から良くも悪くも『戦国自衛隊』を連想する人も多かった様子。興行的には本広克行監督のコミックス原作の時代劇『曇天に笑う』に続き大コケ。公開初週が延期を繰り返してきた庵野秀明総監督作品『シン・エヴァンゲリオン劇場版』と突如被ってしまったのも運が悪かったところ。

亜人

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.1【Blu-ray】

ちなみに予告編で本広克行監督の代表作が『踊る大捜査線』ではなく『亜人』『PSYCHO-PASS サイコパス』だったのが印象的。若者がターゲット層だったので全盛期が約20年前の『踊る』より後者2作品の方が集客力があると判断されたのだろう。あまり興行的に上手くいかなかったのでアレな話ではあるが、色々と時代の変わり目を見た気分だった。

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国内映画ランキング(2021年3月13日~2021年3月14日) - 映画.com

 

 

  • るろうに剣心 最終章 The Final

るろうに剣心 最終章 The Final

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― モノクロ版 20 (ジャンプコミックスDIGITAL)

累計発行部数7200万部を超える和月伸宏の大人気コミックスを大友啓史監督・佐藤健主演で実写映画化したシリーズの完結編。本シリーズは1作目から原作で一番人気の『京都編』を実写映画化する案が出るも、『神谷道場編』のストーリーを丁寧に描いてこその『京都編』と判断して、1作目がヒットしたら続編を作ることを視野に製作を開始。結果的に2012年公開の1作目は興行収入30.1億円のヒットを記録し、2014年には製作費30億円を投下して念願の『京都編』を『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』として2部作で公開。『京都大火編』は52.2億円、『伝説の最期編』は43.5億円と2部作合計で95.7億円の大ヒットを記録し、以後本シリーズをモデルにした人気漫画の実写映画化作品が数多く作られるなど、実写邦画界に大きな影響を与えた。

るろうに剣心 最終章 The Beginning

そんな本シリーズの『最終章』は同じ2部作連続公開作品でも『京都編』のような前後編スタイルではなく、原作では『人誅編』の回想としてある『追憶編』をそれぞれ独立した映画でありながら2本の映画が物語としては絡み合っているという複雑な構成。それでも前作までの実績があってか、複雑な構成の2部作にも関わらず『The Final』のオープニング興行収入は3日間で7億円を超える大ヒットスタートを記録。一方で本作は一説によると公開2日目までは『京都大火編』に続き興行収入50億円超えも期待できるスタートだったというが、公開3日目から3回目の緊急事態宣言と4都府県の映画館への休業要請により大ダメージを喰らった。その後も休業要請は継続され、大友啓史監督は政府からの根拠のない休業要請に対して声をあげる事態になった。それでも最終興行は43.5億円と『伝説の最期編』と同等の結果を記録。一方で『The Beginning』は興行収入25.0億円と「最高傑作」という評価に反してシリーズ最低興行を記録。2部作累計興行収入も68.5億円と製作費が50億円ということを踏まえると手放しでは喜べない結果となった。

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国内映画ランキング(2021年4月24日~2021年4月25日) - 映画.com

20カ月に及ぶ怒涛の“航海”の始まり――邦画史上最大規模の挑戦『京都大火編/伝説の最期編』。|映画『るろうに剣心』 公式note|note

映画館に対する休業要請について映画監督・大友啓史さんからヒアリング 憲法調査会 - 立憲民主党

 

 

  • ザ・ファブル 殺さない殺し屋

ザ・ファブル 殺さない殺し屋

ザ・ファブル(7) (ヤングマガジンコミックス)

『週刊ヤングマガジン』で連載中の累計発行部数1200万部を超える南勝久の人気漫画を江口カン監督が岡田准一主演で実写映画化したシリーズ第2弾。

ザ・ファブル

1作目は2019年に公開して興行収入17.7億円の大ヒットを記録。前作は主演の岡田准一のノースタントアクションが話題となり、日本のアクション映画として一定の評価を得ていたが、複数のインタビューを確認するとその岡田准一自身が前作のアクションには納得していなかった様子。そのため続編製作に当たっては前作を改良材料として捉えることから始めたという。そのためアクションシーンは前作を超えるスケールで評判も上昇。ただ興行的には前作をやや下回る14.2億円と前作超え叶わず。ただ日本代表するアクション映画シリーズとして更にパワーアップした続編を作って欲しいと感じる。ちなみに『さんかく窓の外側は夜』に続いて本作にも平手友梨奈が出演している。

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岡田准一『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』で「自分のクレイジーさが伝染していった」濃密な現場語る |最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

 

  • 最後に…

後編に続く。

 

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