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夏休み「映画興行収入」レポート2022/『ONE PIECE FILM RED』メガヒット!歌姫、恐竜、一兵卒、ミニオン、10億円突破作品は?

2022年度夏休み公開映画で興行収入10億円を突破した作品をランキング形式で解説。尚、興行収入は見込み数字のため、最終的な結果と多少のズレが生じる可能性がある。

 

第1位 ONE PIECE FILM RED

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キャッチコピー:赤髪が導く"終焉"

最終興行:120〜200億円以上

この夏最大のヒットは原作者・尾田栄一郎先生が総合プロデューサーを務めた谷口悟朗監督作品『ONE PIECE FILM RED』で最終興行は既に120億円を突破して200億円も視野に入る推移。これまでの『ONE PIECE』映画の興行収入は『FILM STRONG WORLD』 が48.0億円、『FILM Z』 が68.7億円、『FILM GOLD』が51.8億円、『STAMPEDE』が55.5億円なので本作の興行はシリーズの中でも圧倒的。ヒットの背景には原作が「最終章」に突入したことや物語の謎多き重要人物・シャンクスが出演したことなど複合的ではあるが、最大の理由はAdoが歌を担当したウタを使ったプロモーションの上手さであることを否定するものはいないだろう。ちなみに本作から電通など広告代理店が製作委員会に入ったことが宣伝の向上に繋がったという指摘があり、そこは「流石、本職」といったところではあるが、『サムライ8』の顛末を思い返すとやはりコンテンツそのものの面白さが一番大切ということは疑いようのない事実だと感じる。

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第2位 ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

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キャッチコピー:シリーズの壮大なる終幕

最終興行:60〜70億円

この夏2番目のヒットはシリーズ完結編『ジュラシック・パーク/新たなる支配者』ではあるが、最終興行は60〜70億円見込みと完結編にしては盛り上がりきらなかった印象。過去作の興行収入は1作目『ジュラシック・パーク』が128.5億円、2作目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』が95.0億円、3作目『ジュラシック・パークIII』が51.3億円、4作目『ジュラシック・ワールド』が95.3億円、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が80.7億円なので、シリーズワースト2位の結果。新旧キャスト集結と話題性もあったはずだが、興行が思いの外伸びなかったのはコロナの影響か、イナゴの影響か、本作翌週公開の歌姫の影響か… 何はともあれ作品自体が完結編としての盛り上げをしてくれなかった以上、興行的に盛り上がりきらなかったのも「やむなし」という気はする。

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第3位 キングダム2 遙かなる大地へ

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最終興行:55億円前後

この夏3番目のヒットは人気コミックスを佐藤信介監督が山崎賢人主演で実写映画化した『キングダム2 遥かなる大地へ』で最終興行は55億円前後見込み。前作57.3億円に迫る大ヒットだが、プロデューサー曰く前作が「普通の邦画5本分」の製作費なら本作は「普通の邦画7本分」の製作費が注ぎ込まれているようなので、大友啓史監督の佐藤健主演『るろうに剣心』シリーズのように予算をかけた続編が1作目を大きく上回る興行結果とならなかったのは少し残念なところ。『キネマ旬報』の興行分析欄によると東宝もオープニング興行の段階では最終70億円を見込んでいたというから諸手を挙げては喜べないのかも… ちなみに文春報道によると既に4作目までの撮影は済んでいるという情報もあり、実際本作のラストには3作目が2023年に公開されることを示唆する映像もついていたので、今後のシリーズの興行収入にも注目。

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第4位 ミニオンズ フィーバー

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キャッチコピー:これは、ミニオンと怪盗グルーのはじまりの物語

最終興行:45〜50億円

この夏4番目のヒットはイルミネーションスタジオの『怪盗グルー』シリーズのスピンオフ作品第2弾『ミニオンズ フィーバー』で最終興行は45〜50億円見込み。過去作の興行収入を振り返ると『怪盗グルーの月泥棒』が12.0億円、『怪盗グルーのミニオン危機一発』が25.0億円、『ミニオンズ』が52.1億円、『怪盗グルーのミニオン大脱走』が73.1億円と右肩上がりだったが、本作で初の大幅ダウン。前作より興行的に下がってしまったのは、やはりファミリー層をターゲットにしてる映画故にコロナの影響をモロに喰らったのか、それともここにも歌姫の影響があったのか… とはいっても50億円クラスのヒットは流石のミニオン人気という感じだし、春公開の同スタジオ作品『SING/シング:ネクストステージ』も35億円前後のヒットとなっていることを踏まえると、配信ではなく映画館公開に拘った作品がヒットするのはやはり嬉しいという気はする。

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第5位 ソー:ラブ&サンダー

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キャッチコピー:"ソー"サプライズな神バトル

最終興行:14億円前後

この夏5番目のヒットはMCU『ソー:ラブ&サンダー』で最終興行14億円前後見込み。過去作の興行は『マイティ・ソー』が5.0億円、『マイティ・ソー ダーク・ワールド』が6.35億円、『マイティ・ソー バトルロイヤル』が11.5億円なので日本ではシリーズ最大のヒット。ただ今年公開の他のMCU作品『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の42億円前後見込みや『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の22億円前後見込みと比べるとやや物足りなさも感じる数値。この結果はそもそものソー人気の低さが要因なのか、それともフェーズ4以降のドラマ含めた作品の連発に「MCU疲れ」を起こしてスルーした層が少なくなかったことが要因なのか… 余談だが、本作の日本での公開日は安倍元首相が銃撃され亡くなった日だった。

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第6位 今夜、世界からこの恋が消えても

【映画パンフレット】今夜、世界からこの恋が消えても 監督 三木孝浩 出演 道枝駿佑(なにわ男子)、福本莉子、古川琴音、前田航基、西垣匠、松本穂香、

キャッチコピー:消さなきゃいけなかったのは君と過ごした一年だった。

最終興行:13〜14億円程度

この夏6番目のヒットは一条岬さんの小説を『君の膵臓をたべたい』の月川翔さんが脚本を執筆し、『糸』の亀田誠治さんが音楽を担当して、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩監督がメガホンを取って実写映画化した『今夜、世界からこの恋が消えても』が13〜14億円程度のヒット。数年前、この手の作品が連発されて食傷気味といった空気もあったが、毎年少しずつ、それでいて確実にティーン層は入れ替わるのでいつの時代にもシッカリと需要があるタイプのジャンル。主演の道枝駿佑は今年春放送の主演ドラマ『金田一少年の事件簿』の視聴率が一桁と不発だったことを踏まえると、初主演映画はヒットして何より。

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第7位 バズ・ライトイヤー

バズ・ライトイヤー (吹替版)

キャッチコピー:君がいれば、きっと行ける。無限の彼方へ

最終興行:13億円前後

この夏7番目のヒット、といっていいのか分からないけど7番目に興行収入が高かったのはピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』で13億円前後。『トイ・ストーリー』シリーズに登場するおもちゃであるバズ・ライトイヤーの元になった映画という程の作品。本国・アメリカ同様に『トイ・ストーリー』ブランドがシッカリ根付いているはずの日本でも不発。一部ではコロナ禍以降ディズニーが劇場を事実上切り捨て、配信限定に移行したことへの報いだという指摘もあり、実際「すぐ配信されるんだろうな〜」とスルーした層も少なくないような気もするが、それでも本当に面白そうな作品ならそんなの関係なくヒットすると思うので、「2週間限定IMAX上映」と宣伝した作品が1週間で打ち切りになる劇場続出レベルで入らなかったことを踏まえると、やはり作品のポテンシャルの問題な気がする。

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  • 最後に… 

【映画パンフレット】トップガン マーヴェリック 監督 ジョセフ・コシンスキー 出演 トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー

ちなみに5月末に公開されて興行収入100億円以上のヒットになっているトム・クルーズ主演『トップガン マーヴェリック』は7月以降だけで45億円以上稼ぐ驚異的な推移。夏休み公開の10億円未満の話題作品は気力があったら…

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【追記】『映画ゆるキャン△』も10億円突破

 

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