山崎賢人主演・佐藤信介監督最新作『キングダム2 遙かなる大地へ』が公開され、大ヒットスタートとなった。
- 前作は興行収入57.3億円の大ヒット
本作は累計発行部数9000万部突破する原泰久の大ヒットコミックスを『GANTZ』『アイアムアヒーロー』の佐藤信介監督が実写映画化した作品。2010年代の人気漫画の実写映画版といえば和月伸宏先生の同名漫画を佐藤健主演・大友啓史監督で実写映画化した『るろうに剣心』シリーズが大ヒットした一方で、本作の主演の山崎賢人主演『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』や本作のメガホンを取った佐藤信介監督が本作公開前年に公開した『いぬやしき』『BLEACH』などのフォロワー作品は尽く興行的失敗に終わった。
そのため当時は「人気漫画の実写映画版=大コケ」という認識は高まっていた。しかし、そんな2010年代の終盤である2019年に公開された『キングダム』1作目は事前の予想を大きく変える大ヒットを記録。最終興行収入は57.3億円とその年度の実写邦画でNo. 1ヒットを記録し、2010年代公開の人気漫画の実写映画化作品としても歴代4位の大ヒットとなった。
この大ヒットの背景には「山崎賢人を筆頭とする吉沢亮、橋本環奈、本郷奏多などの若手俳優のキャスティングに加えて脇を大沢たかお、長澤まさみといったベテラン俳優で固めたこと」「製作費10億円以上をかけて作られた迫力ある映像」などが指摘された。
- ラージフォーマット上映で前作超え確実か
山崎賢人、現在の夢は「キングダム3」 続編制作を熱望「天下の大将軍になるまで…」 | ENCOUNT
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年7月15日
→ 15日の15時の時点で前作「キングダム」(2019年4月公開、興行57.3億円)の対比141%を記録。前作超え確実の好スタート#キングダム https://t.co/L2C4aVcjbJ
概算数字です。『キングダム2 遥かなる大地へ』は土日の動員52万7000人&興収7億9700万円。初日含む4日間で動員93万4000人&興収13億7900万円でした
— 元編集長の映画便り (@moviewalker_bce) 2022年7月19日
そんな記録的な大ヒットとなった前作から3年の時を経て公開された続編『キングダム2』は公開初日15時時点で前作対比141%を記録する大ヒットスタート。オープニング4日間では13.79億円を稼いだ。公開初日に『金曜ロードショー』で放送される前作や夏休み興行も追い風になると予測される。また本作は前作と異なり通常上映の他に「IMAX」「4DX」「MX4D」「Dolby Cinema」といった追加料金のかかるラージフォーマットで上映されることからチケットアベレージの上昇も見込まれるため、前作と同等かそれ以上のヒットになる可能性が高いといえる。
- 更なる続編の可能性も
山崎賢人「合従軍編までやりたいですね。秦国以外の6ヵ国が同盟を結び、秦を滅ぼすために、次々と城を落として首都の咸陽まで攻めてきた戦いです。そこまでやるとしたら、『キングダム10』くらいになるのかな(笑)」
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年7月8日
『キングダム2』も大ヒットして長寿シリーズにして欲しい https://t.co/GKOr23246g
本作の製作陣は『キングダム』の長寿シリーズ化を狙っており、一部では「『キングダム10』までやりたい」という希望もあるという。一つの人気漫画の実写映画シリーズで10作品を作るというのは中々難しそうな気もするが、『キングダム』は既に原作が65巻刊行されており、本シリーズが大ヒットしていることを踏まえると、あながち夢物語という訳でもないのだろう。
「実は、パート4までの制作が決まっているのです。しかも2~4の3作を一気に撮影するという、邦画史上初の試みです」(同前)
ちなみに『週刊文春』では「既にパート4までの制作が決まっていて、2〜4は一気に撮影する」という関係者からのリークが記事になっていたが真偽は不明。ただ1作目の撮影期間が約2ヶ月だったのに対して、『キングダム2』の撮影期間が1年4ヶ月あったことを踏まえると完全なるガセネタと切り捨てきれないのも事実。ただ日本と中国でのロケをコロナ禍で敢行したことからスケジュールの乱れが生じた可能性も否定できず、実際のところは今後の流れを見守るしかない。
【追記】ここでは公式のアナウンスがあるまでエンドクレジット後の情報は伏せることとする
- 最後に…
日本映画にしては珍しい「お金をキッチリかけて、良い映画を作って大ヒットした」シリーズ。2020年代を代表するヒットシリーズになって欲しい。
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