『ONE PIECE FILM RED』がメガヒットスタートを切った。
- 10年ぶりのシリーズ最高スタート!
◥◣大ヒット上映中◢◤
— 『ONE PIECE FILM RED』【公式】 (@OP_FILMRED) 2022年8月8日
/
8/6(土)&8/7(日)の2日間で
𝟏𝟓𝟕万人動員
興行収入𝟐𝟐.𝟓億円 突破!
\
●2022年オープニング作品
週末土日2日間動員・興収No.1!
●#ONEPIECE 映画No.1スタート!
驚異の異次元スタ―ト🎉
引き続き何度でも#OP_FILMRED をお楽しみください! pic.twitter.com/XUAraYJut5
『ONE PIECE FILM RED』はオープニング2日間で22.5億円と興行収入20億円超える大ヒット。これは昨年公開され『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に次ぐ歴代2位のオープニング成績を残した『劇場版 呪術廻戦0』のオープニング週末興行である16.22億円を大きく超える。ただ『劇場版 呪術廻戦0』は金曜公開だったのに対して『ONE PIECE FILM RED』は近年の日本映画のセオリーとは異なる土曜公開なので単純比較は出来ない。それでも土曜公開が一般的だった時代から週末20億円超えは中々聞いたことのないレベルだった。以下ここ10年の『ONE PIECE』映画のオープニング記録。
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』は上映188館中103館の劇場で公開初日全上映回が満席となるなどこの2日間での観客動員数は82万人となり、興収は12日(土)が5.53億円、13日(日)4.85億円で合計10.38億円
映画『ワンピース』 公開2日間興収10億円超で1館平均興収日本記録に 「0巻」100万部増刷決定 | ORICON NEWS
『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』が爆発的なスタートで初登場1位となった。全国300スクリーンの土日成績で、動員114万81人、興収13億7,205万4,050円
『ONE PIECE FILM GOLD』が今夏映画最大のスタート成績で初登場ナンバーワンを獲得した。全国739スクリーンで公開された同作の動員は82万830人、興行収入11億5,577万1,000円を記録
劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』(ワンピース スタンピード/全国429スクリーン)が、9日の公開から昨日までの4日間で動員数125万4372人、興行収入は16億4632万1500円を記録
劇場版『ONEPIECESTAMPEDE』初登場1位 公開4日間で16億円 前作上回る好スタート | ORICON NEWS
『FILM Z』は公開当時『ハウルの動く城』に次ぐ歴代2位のオープニングだったことからIMAXなどのラージフォーマットの普及による近年のチケットアベレージの上昇やアニメ映画の世間への浸透度のアップを背景としたインフレ具合を感じさせるが、それを踏まえても本作のオープニング週末で20億円超えは驚異的。『ONE PIECE』シリーズは尾田栄一郎先生が製作総指揮をしたシリーズ10作目『FILM STRONG WORLD』で興行収入48.0億円を記録して以降、尾田栄一郎先生が深く関わった作品は『FILM Z』が68.7億円、『FILM GOLD』が51.8億円、『STAMPEDE』が55.5億円と50億円クラスの大ヒットを連発。ただそれでもピークは10年前の2012年公開の『FILM Z』でその後は50億円前後の横ばいが続いていた。更に『鬼滅の刃』『呪術廻戦』の大ヒットにより『ONE PIECE』もスッカリ一昔前の作品感を漂わせていたが、ここに来て10年ぶりの記録更新となり王者の貫禄を見せつける形となった。
- Adoが熱唱、音楽に力を入れた映画
「ONE PIECE FILM RED」監督が明かす 尾田栄一郎の24年前と変わらない「根っこ」| AERA dot.
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年8月5日
→近年、映画界では音楽に力を入れた作品が増えている。アニメ作品も同様で、「竜とそばかすの姫」や「SING」など話題作も相次いだ。
色々と楽しみ https://t.co/PwdcdzaMtn
ここ10年の大ヒット映画を並べると『アナと雪の女王』『美女と野獣』『君の名は。』『アラジン』『天気の子』『竜とそばかすの姫』など音楽に力を入れている作品が多い。これは音楽そのものが映画の宣伝となっていることなどが背景にあると考えられる。本作では『うっせぇわ』で一躍時の人となったAdoがヒロイン・ウタの歌唱を担当しており、公開前からMV公開や音楽番組への出演など露出を繰り返すことで世間からの認知度を高めていた。また音楽に力を入れた映画であることから「折角だから良い音響の劇場で」とラージフォーマットの上映に観客が集まりやすかったこともプラスに働いたのだろう。
- 原作が「最終章」突入、熱狂再び
※動画はコミックス派にはネタバレを含みます。
— ONE PIECE スタッフ【公式】/ Official (@Eiichiro_Staff) 2022年7月24日
あす発売のWJ34号は連載再開&最終章突入号🔥
巻頭カラーも #ONEPIECE です!
その制作過程動画をSNSで先行公開!
尾田っちはデジタルであたりをつけてから、紙とペンのアナログ作画で完成させています。
完成した絵はジャンプにて!#今週のワンピ pic.twitter.com/xlH8Rf4bES
更に本作のメガヒットスタートの理由として言及しない訳にはいかないのが、原作がつい先日「最終章」に突入したという点。『ONE PIECE』に限らず、原作者同士の対談が話題になった『名探偵コナン』など国民的長寿作品は多くの人が作品にハマる一方で離脱する人も多い。しかしそんな人たちも「最終章」となれば再び気になり出すのが人間の心理。その上『ONE PIECE』は先月92巻までを段階的に無料公開することで離れてた読者がカムバックしやすい環境を整えていた。そのため、これまでずっと応援してきたファンは勿論、最近は離れていた読者や視聴者含めて『ONE PIECE』への熱が再び上昇していたことも本作のメガヒットに繋がったと考えることができる。
- 最後に…
「原作者監修」「入場者プレゼントとしてコミックス0巻」など漫画原作のアニメ映画の歴史の大きな転換点を作った『ONE PIECE』、本作を持ってシリーズ初の興行収入100億円突破となるか、大きな注目を集めている。
- 関連記事