『ジャンプ』と『サンデー』、出版社の垣根を越えた『ONE PIECE』尾田栄一郎先生と『名探偵コナン』青山剛昌先生の対談の感想

『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生と『名探偵コナン』の青山剛昌先生の対談の感想。既に当該対談の雑誌の発売は終了しているものの、電子版での販売は継続してるので営業妨害にならないことを気をつけて記していくこととする。

 

  • 連載前の尾田先生の『名探偵コナン』評にヒヤヒヤ

少年ジャンプ(34) 2022年 8/8 号 [雑誌]

週刊少年サンデー 2022年35号(2022年7月27日発売) [雑誌]

今回の対談は『ONE PIECE』と『名探偵コナン』が同時期にコミックス100巻を超えたことによる出版社を超えた対談企画だが、両者の年齢は青山先生の方が尾田先生より12歳上と干支一周分離れている。また『ONE PIECE』の連載開始は1997年なのに対して、『名探偵コナン』は1994年と2年の差がある。その上、青山先生は『名探偵コナン』の前に『まじっく快斗』や『YAIBA』など連載を経験していたのに対して尾田先生は『ONE PIECE』が初連載。つまり『名探偵コナン』の初期2年間は尾田先生は連載前の何者でもない若者でしかない。

 

 

そのため尾田先生は「歯に布着せず言う」と宣言した上で当時『ドラゴンボール』など看板漫画の立て続けの連載終了故に『金田一少年の事件簿』と共に少年漫画のトップだった『名探偵コナン』に対して「推理漫画が少年漫画のトップではいけない」と周囲に言っていたことが語られる。若い頃の話とはいえ青山先生の前でストレートなジャンル差別とも取れる言説を繰り広げる尾田先生にヒヤヒヤさせられたが、青山先生の方は終始「そうなんだ〜」的な大人の対応。連載前の若かった尾田先生の面倒なオタク感全開の少年漫画の業界分析や『名探偵コナン』に対するバリバリの敵対心と青山先生の余裕ある対応のギャップが面白かった。ただこれは対談冒頭1/4の話で尾田先生が連載を開始して人気漫画になるにつれて周りのことは気にならなくなり、青山先生と似たような境地に達した様子。やはり人間は成功と安定こそが生き方の余裕に繋がるのだろうか、とか何とか思った。

 

 

  • 映画版に深く関わる2人

映画チラシ『ワンピース フィルム レッド』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚

映画チラシ『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』+おまけ最新映画チラシ1枚 

対談の中盤ではテレビアニメの劇場版の話題になる。映画に関しては尾田先生は2009年公開のシリーズ10作目『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』から、青山先生は1997年のシリーズ1作目『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』から製作に関わっている。そのため過去の別のインタビューで青山先生が「最近原作者が総合プロデューサーとして関わってる映画が大ヒットしてるけど、自分はそういう役職名がないだけでシリーズの初めから関わってるんですけどね」みたいなことを言っていた記憶がある。個人的に両劇場版シリーズの共通点は『ONE PIECE』は「映画オリジナルの新たなる島の冒険」、『名探偵コナン』は「映画オリジナルの新たなる事件の推理」を描くことで、単体の映画として成立しやすいタイプの作品だと感じていた。ただ今回の対談で両者共に脚本家の描くキャラクター(ルフィとジン)の台詞に納得できないあるある話や青山先生が述べた映画のラストに関わる共通点は「確かに」と笑わせてもらった。

 

 

  • 最後に…

やはりこの手の対談は楽しいで今後も出版社の垣根を越えてドンドンやって欲しい。最後に『週刊少年ジャンプ』に出張しにきた『名探偵コナン』のキャラクターが蘭姉ちゃんではなく安室さんだったのが意外。

 

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