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【巨大イナゴ】「同窓会」感はあれど「シリーズ完結編」感には乏しい『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』ネタバレ感想

映画チラシ『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚

ネタバレ注意

シリーズの壮大な終幕『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』を観た。

 

  • 『炎の王国』で明かされたタイトルの意図

ジュラシック・ワールド (吹替版)

ジュラシック・ワールド/炎の王国 (吹替版)

『ジュラシック・ワールド』シリーズの1作目は「ついにあのパークが本当にオープンしたんだ!」というワクワク感もあり、それなりに楽しんだ反面で「『ジュラシック・パーク』3部作同様に2作目以降はまたそこそこの作品になるんじゃないの…」とあまり期待していなかった。しかしいざ2作目の『ジュラシック・ワールド 炎の王国』を鑑賞してみると前半ではパークのあった島の火山噴火による終焉を実際の恐竜絶滅と重ね合わせながら涙し、ラストの恐竜解放からのマルコム博士の「ようこそ、ジュラシック・ワールドへ」には「タイトルの真の意味」とこの3部作でシリーズが描こうとしているスケール感に心を躍らせた記憶がある。そのためシリーズ完結編となる『新たなる支配者』には物凄い期待をしていた。

 

 

  • 物語のキーは「巨大イナゴ」

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自身が『新たなる支配者』に求めていたのは『ロスト・ワールド』では終盤でしか描かれなかった人間社会に降りてきた恐竜によるパニック描写のアップデート版とこれまでのシリーズでは明確には描かれてこなかった堂々とした幕引きだった。ただ前者に関しては実際に作品を鑑賞してみると既に恐竜が人間社会に降りてきてからは一定期間が過ぎているようで、日常に恐竜が浸食していくパニック描写みたいのはない。中盤にはマルタでの恐竜とのバイク及びカーチェイスこそあれ、一般人と恐竜の関係性はイマイチよく分からない。というのも本作は折角「恐竜が人間社会に降りてきて人類はどうするのか?」をテーマにしてる割にはメインキャラ6人の周辺以外の物語は基本的に描かれないスケール感の小さい話になっている。しかも本作の物語の前半のメインとなり、全体を引っ張っていくマクガフィンは本作から突如登場した「遺伝子操作されて巨大化したイナゴ」と恐竜ですらない。クライマックス手前の燃え上がるイナゴの大群が夜空を舞うシーンはスクリーン映えこそしていたが、全体的には「なんか求めていたのとは違うし、それがこっちの勝手な期待だったとしてもメインが恐竜じゃなくてイナゴって…」感はあった。

 

 

  • 「シリーズ完結編」感も乏しく…

そうは言っても『ジュラシック・パーク』シリーズのメインキャラと『ジュラシック・ワールド』のメインキャラが共演する「同窓会」的な楽しさはあった。特にマルコム博士絡みのシーンは最高だったし、『ジュラシック・ワールド』シリーズとしてはブルーとの決着の落とし所もウェットに流れすぎない良い塩梅だったように思う。ただ『ジュラシック・パーク』シリーズから続くシリーズ29年の完結編としては正直かなりの肩透かし。公開前から何となく「共存」みたいなフワッとした着地をするのだろうな、とは思っていたが想像以上にフワッとした着地。何よりテーマに対するシリーズの結論を取って付けたかのように述べるのはニュースキャスターでラストカットもこれまでの『炎の王国』を除くシリーズにあった爽快感もない。かといってしんみりする余裕もないほど巻きに入ったような終わり方をするので、「これ本当にシリーズの完結編?」と疑いたくなるようなラストだった。

 

 

  • 最後に…

youtu.be

プロローグ映像として公開されてたドライブインシアターのシーンがなかったのとエンディングにメインテーマが流れなかったのも残念だった。

 

  • 参考

終わりじゃないらしい…

 

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