『映画ドラえもん のび太の新恐竜』を観た。
- 「ともチョコ」でCGから手描きになる恐竜
本作は予告編を観ても分かる通り、恐竜のCG感が半端なく、手描きアニメの部分と全然マッチしていなくので、アニメとしてはエグいほど合成感を味わされることになる。ただ「ともチョコ」という本作のみに登場するひみつ道具を使うことで、友達になった恐竜はCGから手描きになるという演出にも使われている。そこら辺を踏まえても、もう少しなんとかならなかったのかとは思うが、こういうトリッキーな演出は嫌いではない。
- CGの同種と違って手描きのピー助らしき恐竜
また本作には映画1作目『のび太の恐竜』及び新声優映画1作目にしてリメイク作の『のび太の恐竜2006』に登場するピー助らしき恐竜がのび太のピンチを救う形で登場。これには思わず驚きと嬉しさによって声が出た。そしてピー助らしき恐竜は他の同恐竜の群れの中で唯一CGではなく手描きのタッチ。「ドラえもんの映画は基本パラレルワールドだからあのピー助ではない」という意見もあるみたい(実際、脚本家の川村元気氏曰くパラレルワールドらしい)だが、「ともチョコ」で友達になった恐竜がCGから手描きに変わる演出を踏まえると、最初から手描きで登場するピー助らしき恐竜は製作側の意図として明らかにのび太の友達として描かれており、あのピー助と同一恐竜と認識してほぼ間違いないだろう。
※というか、エンドクレジットに「ピー助」と明記されてるから「ピー助」ではあることは確定
- 最後に…
ただ「ともチョコ」というひみつ道具を使って強引に友達、みたいなのは「なんだかな」と思ったし、最後にもう一度ピー助らしき恐竜の後ろ姿が映るのも「蛇足感」というか「ファンサービスが過剰過ぎて逆に冷める」みたいになってたりと、良くも悪くも思うところが盛り沢山で収集がつかなくなりそうなので、一旦ここで考えるのは終わりにしたいと思う。
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