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「トンデモ東京」から「トンデモ京都」へ「トンデモ新幹線」で移動するブラッド・ピット主演『ブレット・トレイン』ネタバレ感想

ブレット・トレイン オリジナル・サウンドトラック

ブラッド・ピット主演『ブレット・トレイン』を観た。

 

  • 伊坂幸太郎の小説をブラピ主演で実写映画化

原作は伊坂幸太郎の日本の小説。舞台が日本であることから当初は日本でのロケを予定していたが、新型コロナウイルスのパンデミックによるロックダウンで断念したらしい。その結果なのか、そうでないのかは不明だが、本作の日本の風景はハリウッド映画にありがちな海外の人が想像するであろう「東京スカイツリー」「歌舞伎町」「新幹線」「富士山」「舞妓」「五重塔」が堪能できる。近年はこの手の描写に対しても否定的なニュアンスで語られがちではあるが、個人的には1年に1回は観たいタイプの作品。確かに位置関係とかはメチャクチャだが、位置関係とかちゃんとした映画が観たいなら『いぬやしき』とかを観ればいいのではないか、などと思う。もっと『いぬやしき』みたいなアクション映画、日本も作らないかな… というか、本作も三池崇史監督辺りが日本で実写映画化してくれればいいのに…、とかも思わないでもない。このくらいの規模のアクション映画だと逆に予算が難しいのだろうか… 作品内容的にJRからの撮影協力とかもハードル高そうだしね…

話は逸れたが、本作オリジナルマスコットキャラはAOKIから森元会長への現金提供疑惑まで浮上して現在東京地検特捜部が捜査中の「東京2020オリンピック」のマスコットキャラを連想させる、というか真っ向からケンカを売りに行くようなデザインで、これも魅力的。

入場特典のデザインも「THE 海外の人が見たい、海外の人に見て欲しい日本」的な感じで味があって良かった。

 

 

  • ブラピ来日

更に本作ではブラッド・ピットがコロナ禍以降初の来日。日本が原作かつ舞台の作品だけあって、東京で厄除けをした後に新幹線で東京から京都まで移動して、京都でジャパンプレミアを実施するという力の入ったイベント内容。

ジャパンプレミアではブラピがアクリル板に両手を掛けたり、勝手に移動して他の人のエリアに入って行ったり、マイク投げに失敗して落としたりとやりたい放題で「炎上したらどうしよう…」と不安にもなったが、杞憂に終わったので何より。

吹替声優のフワちゃんのSNSへの投稿なども含めて愉快な来日だった。

 

以下ネタバレ

 

 

  • 映画はメチャクチャ、終始良い意味で苦笑い

youtu.be

そろそろ本編の話をすると、ストーリーは「日本の高速列車を舞台に、謎の人物から指令を受けた殺し屋が、列車に乗り合わせた殺し屋たちから命を狙われる」的な内容。冒頭から明らかに日本で放送されているニュース番組とは乖離があるニュース映像が流れて笑わせにくる。その後もスカイツリーが見えるネオン光る雨の降った歌舞伎町から白と黒のデザインの新幹線に乗り込み、『きかんしゃトーマス』好きの殺し屋や演技派少女の殺し屋などとのバイオレンスバトルが繰り広げられる。とはいっても、R-15指定の割にグロいのは回想シーンの目や口から血がドバドバ溢れ出るシーンくらいで、戦闘描写のグロシーンはあっても一瞬で大したことはない。それよりも本作は「戦闘中に車両販売が入ってきたことで戦いを中断して炭酸を敵に奢らせるブラピ」とか「トイレのウォッシュレットで遊ぶブラピ」や「物語の軸となるウォーターボトルの描写の馬鹿馬鹿しさ」を笑いながら観るのが楽しいタイプの映画。物語終盤は真田広之の日本刀描写を拝まして貰い、ラストは『名探偵コナン 緋色の弾丸』張りに無茶苦茶な新幹線脱線からの地理関係メチャクチャなCGで描かれた京都に新幹線が突っ込む描写と合成丸出しの世界での演技合戦を楽しめばそれでいいのではないか。そんなことを思わせる作品だった。

 

 

  • 最後に…
 
 
 
 
 
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オチのみかんトラックの描写も個人的には好き。エンドクレジットも小さい英語文字に日本語が大きく出ていて、日本人としては奇妙なバランスが嬉しかった。最後に乗務員役の福原かれんは戦闘中の空間にもやたら落ち着いたテンションで入っていってたから「コイツも何か秘密が…」とか思ったが、普通に殺されてその点は残念だった。いや、逆に美味しい役なのかも…

 

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