メイントリック簡略化も… 「兄さん、また毒を…」実現と「生首描写」のアップデート、『金田一少年の事件簿 首狩り武者殺人事件』

金田一少年の事件簿 File(9) 金田一少年の事件簿 File (週刊少年マガジンコミックス)

道枝駿佑版ドラマ『金田一少年の事件簿 首狩り武者殺人事件』のネタバレ感想。

 

 

  • 「日本謹製」、和風テイストの事件をリメイク

本事件の原作である『飛騨からくり屋敷殺人事件』は『金田一少年の事件簿』の中で最も祖父・金田一耕助を思わせる和風テイストの事件である。そのため道枝駿佑版が「日本謹製」かつリメイクもやるというコンセプトを打ち出していたことから本事件がドラマ化されることを予想していた原作ファンは多かった。

 

 

  • メイントリックは簡略化も…

本事件は堂本剛版で『首無し村殺人事件』として過去にドラマ化されており、今回はそのリメイクも兼ねている。道枝版での堂本剛版リメイクは『学園七不思議殺人事件』『金田一少年の殺人』に続いて3事件目だが、過去2事件は堂本剛版との明確な差別化を図ろうとする意図が読み取れたが、本事件は原作の長編をドラマでは1話完結のスピード解決という堂本剛版と同じアプローチ。その上、メイントリックは単純化され、更には金田一による再現もないので映像的には物足りないものになっている。前回の『金田一少年の殺人』もそうだったが、道枝版は本作の肝であるトリック解説シーンがやや地味目な印象を受ける。一方で堂本剛版ではカットされていた原作の名シーン、「兄さん、また毒を持ったのね」「毒でおかしくなったふりをしていたの」を妹に置き換える形で実現。とは言っても原作のビー玉コロコロの弟と違って、ドラマ版の妹は『聖恋島殺人事件』の生田絵梨花演じる女性記者レベルの痛さだったことから「まー、金田一の世界ではよくあるレベルのおかしさ」でそこまでおかしい感じがしたなかったのが残念だ。

 

 

  • 最後に…

他にも「今回はやたらとスモークが炊かれてて雰囲気出てるな」とか「犯人を名指しする場面の長回しのカメラワークは良かったな」とか色々思ったが、放送前のプロデュースが配慮が必要としていた生首描写は結構ガッツリ映していてビックリ。生首そのものは人間が演じているのもあってか切断面は見せなかったが、体の方はガッツリ切断面を見せる形でとても良かった。最後に堂本剛版の方の生首描写は今見ると作り物感が半端ないので、生首描写の映像的アップデート版としては良リメイクだったのではないか、と思った。

 

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