原作及び堂本剛版から「剣持&佐木との信頼関係」を強化、道枝駿佑版ドラマ『金田一少年の事件簿 金田一少年の殺人』ネタバレ感想

金田一少年の事件簿 File(10) 金田一少年の事件簿 File (週刊少年マガジンコミックス)

道枝駿佑版ドラマ『金田一少年の事件簿 金田一少年の殺人』ネタバレ感想。

 

  • 人気エピソード『金田一少年の殺人』をリメイク

『金田一少年の殺人』は原作における記念すべき10事件目。そのためか普段推理で犯人を追い込む立場である金田一が今回は容疑者としての犯人及び警察に追われる身となる。本事件は初代・堂本剛版でもドラマ化されており、今回の道枝駿佑版は『学園七不思議殺人事件』に続くリメイク作品。堂本剛版は全14話の原作を1話完結でテンポよくまとめたが、道枝駿佑版では差別化を図ってか前後編で事件を丁寧にまとめる方向でのドラマ化になっている。

 

 

  • 「金田一と剣持&佐木の信頼関係」を強化

本事件の最大の魅力は「金田一が犯人として追われる身になる」という普段とは異なるシチュエーション故に、これまで関わってきたキャラクターたちとの信頼関係を再確認できる点にある。それが原作では「金田一を犯人ではないと信じて協力または怒る美雪、いつき、明智、剣持」という構図だった。しかし道枝版では明智は未登場で、いつきも本事件が初登場と金田一との信頼関係はない。そのため個人的には「いつきを『聖恋島』で登場させておくか、もしくは生田絵梨花演じた女性記者を本事件でいつきの代役として出演させる」というのがいいのではないか、と思っていた。ただ道枝版では原作ではいつきが出版仲間に「金田一は人を殺すような奴ではないから協力してくれ」と頼む役割を剣持に変更。本事件における剣持の役どころは堂本剛版でも空砲を撃つシーンを原作の明智から剣持に変更することで「金田一と剣持の信頼関係」を強化していたが、道枝版ではいつきの役割も背負うことで両者の関係性をより強化する演出となった。一方で放送前から不安と期待があった原作の「ポケベルによる暗号」はオレンジジュースで炙り文字を書いたメモを剣持に渡してもらうように子供に頼むという何とも言えない形に変更。

 

 

また花村葵未登場により佐木が金田一をアシストする役割が原作より増える一方で、美雪との描写も上白石萌歌がNHK朝ドラ『ちむどんどん』の撮影で忙しいからか殆ど登場せず… 犯人の設定も「年齢が若くなる」「臓器移植の相手が娘から婚約者に変更」はともかく「自分のスペアの眼鏡をつけたのではなく、作家の眼鏡を盗ってかけた」という変更点は「なんで態々被害者のモノを持ち出すという容疑者特定のリスクが高くなる上に脚本上特に意味のない変更をしたの?」と疑問に思った。(追記:これは犯人の設定が30代に変更されたことで老眼鏡のスペアを持っているのはおかしい、という理屈らしい)ただ犯人役の戸塚祥太の演技は狂気に迫ってて良かった。

 

 

  • 最後に…

本事件の足跡をつけずに脱出するメイントリックはかつて『水曜日のダウンタウン』で「実際にできるのか?」と検証されたこともあってネタ化されているため、もうそのトリックをやるために作ったとしか思えないセットを見て思わず笑ってしまった人も少なくないはずだ。最後に道枝くんの金田一はこれまで松潤金田一に次ぐ大人しめかつ真面目な印象が強かったが、剣持のモノマネをノリノリでやってる姿は魅力的だった。

 

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