前編大コケの『鋼の錬金術師 完結編』と河瀬直美総監督『東京2020オリンピック』の後編(『最後の錬成』『SIDE:B』)が同日公開の悲劇

『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』2022年6月24日(金)公開、映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)

2部作連続公開映画『鋼の錬金術師 完結編』と『東京2020オリンピック』の前半である『復讐者スカー』と『SIDE:A』が興行的に大コケした。特に後者は大会になぞられて「無観客」と揶揄の対象になっている。

 

2部作連続公開映画は前編と後編の公開期間のスパンが「半年から1年程度のパターン」と「1ヶ月から1ヶ月半程度のパターン」がある。今回の『鋼の錬金術師 完結編』と『東京2020オリンピック』は後者のパターンだ。2部作連続公開映画のメリットは2本の映画を別々に撮るより1回で取った方が予算が浮くとか前編の宣伝に力を入れれば後半はそこまで力を入れなくても観客動員が見込めるとか、後編公開のタイミングでも前編が上映中だから2部作一気見する客などにより前編は息の長い興行が期待できる、などが指摘されている。一方でデメリットは後編はどんなに評判が良くても母数が基本「前編を鑑賞した観客」に限られるため、前編の興行収入を下回ってしまうという点にある。ただ前述したように前編の興行収入は伸びやすいので、ヒットさえすればこのデメリットはメリットによって相殺される。ただ『進撃の巨人』のように後編の興行収入が前編より半減して「前編の評判の悪さ」を裏付けてしまうケースもある。

 

 

そして2部作連続公開映画の最大のデメリットは「前編がコケたら後編がコケることも自動的に確定する」こと。前述したように2部作の公開期間が1ヶ月から1ヶ月半しかスパンがないタイプの2部作連続公開映画は、どんなに作品の評判が良くても最終興行で後編が前編を上回ったケースはない。これが半年から1年程度のスパンがあるとソフト発売や地上波放送で巻き返すケースもあるが、1ヶ月から1ヶ月半だとそれがない。更に後編の宣伝は前編より少ないケースも多い。

 

 

そんな訳で前編が大コケした『鋼の錬金術師 完結編』と『東京2020オリンピック』の後編にあたる『最後の錬成』と『SIDE:B』は余程の奇跡でも起きない限り公開前から大コケが確定している訳だが、なんと両作品の公開日は2022年6月24日(金)と同日。劇場によっては後編公開前に前編が打ち切られているケースもあるようだが、観客が見込めないことが確定している映画2本に一定の上映回数を割かなければならない関係者の気持ちが思いやられる。

 

 

とは言っても『東京2020オリンピック SIDE:B』に関しては、他のストーリー映画と異なる記録映画故に後編の方が入るという可能性もなくはないが果たして…

 

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