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【木村拓哉×大友啓史×古沢良太】総製作費20億円の東映70周年記念映画『レジェンド&バタフライ』、週末興行収入初登場1位も…

レジェンド&バタフライ パンフレット

東映70周年記念映画『レジェンド&バタフライ』が公開され、週末の動員及び興行収入ランキングで初登場1位スタートを切った。

 

  • 東映70周年記念映画、目標は50億円超え

東映は昨年8月公開の『ONE PIECE FILM RED』が興行収入197億円と同社単独配給作品としては初めて興行収入100億円を突破し、1991年の『天と地と』以32年ぶりに年間トップを獲得した。また昨年12月に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』も興行収入100億円突破確実の大ヒットを記録。東映アニメの強さを見せる年となった。一方で昨年末の日本経済新聞のインタビューで東映社長は記者にヒットがアニメに偏っていると指摘されると「我々としては実写映画を当てたいという思いは強い」と想いを吐露し、「『レジェンド&バタフライ』は数字を出していきたい」と本作への期待も口にした。

本作は東映70周年記念映画として総製作費20億円をかけた超大作。企画発表会見の際にも東映社長は「東映が本気でございますということを、申し上げておきたいと思います」と宣言していた。そんな本作の東映の興行目標は2005年公開『男たちの大和/YAMATO』(総製作費25億円)の興行収入50億円超えだという。

 

 

  • 総製作費20億円、回収ラインは35億円か

本作の東映の興行目標は50億円超えだが、それとは別に総製作費20億円の映画はどのくらいの数字を出せばヒットという扱いになるのかも気になるところ。一般的に映画の興行収入の約半分は上映している映画館の取り分になるという。そうなれば総製作費20億円の本作の場合、興行収入のみで予算を回収するにはザックリ倍の40億円は必要ということになる。一方で映画ビジネスは興行収入のみで全てが決まる訳でもなく、配信やソフトの売上等も重要だ。映画評論家の細野真宏さんはそういう諸々の部分も含めると大体35億円程度がリクープラインになるのではないか、と予想している。この規模の大作ならどんなにコケても30億円は欲しい印象だ。

るろうに剣心

武士の一分

映画『信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO』

本作のメガホンを取った大友啓史監督の『るろうに剣心』シリーズは5部作でそれぞれ作品の興行収入は1作目から順番に30.1億円→52.2億円→43.5億円→43.5億円→25.0億円と1作目とコロナ禍で大打撃を喰らった5作目以外の3作品は40億円超えの大ヒット。2作目に至っては50億円を超えている。また主演の木村拓哉は初主演作品の時代劇『武士の一分』が興行収入41.1億円と40億円超え。近年の作品も『検察側の罪人』が29.6億円、『マスカレード・ホテル』が46.4億円、『マスカレード・ナイト』が38.1億円とスター性は健在。脚本の古沢良太氏も近年は『コンフィデンスマンJP』シリーズの劇場版がこれまで3作品作られて興行収入は1作目から順番に29.7億円→38.4億円→29億円前後の大ヒットを記録しており、他作品もヒット作が多いことからファン層を広げている。更に信長映画としては2016年に小栗旬主演『信長協奏曲』が46.1億円の大ヒットを記録。そのため本作が興行収入50億円を超えるヒットになるポテンシャルは十分に秘めているように感じた。

 

 

  • 週末トップも物足りないスタート

一方で本作の金曜初日からのオープニング3日間の興行収入は4億9700万円。最終興行収入30億円超えが見込めるスタートで決してコケている訳ではないが、事前の期待値からするとやや物足りなさは感じる。今後の推移によっては30億円を割る可能性すらある。客層は年配の方が多い印象だったので、平日の動員に期待できることに加えて、2月は大作も少ないので息の長い興行になることを期待したい。

 

 

  • 最後に…

東映がお金をかけて作った大型時代劇映画、ヒットして欲しいが果たして…

 

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