歴代のテレビドラマ版『金田一少年の事件簿』振り返りダイジェスト。それぞれの詳しい特徴や感想は、項目ごとに埋め込んでいるリンク先の記事へ。
- 初代・堂本剛版
『金田一少年の事件簿』初のテレビドラマ版で金田一役はKinKi Kidsの堂本剛で、美雪役はともさかりえ。後に『ケイゾク』『トリック』『SPEC』『20世紀少年』など数々のヒット作を世に送り出す堤幸彦監督の出世作品で、当時としては珍しかったオールロケ、1カメ、ステディカムでの撮影により作られた、揺れ動くの長回しのカメラワークや過剰なカット割りなどの独特の映像表現が話題となった。また殺害描写や死体のグロ描写に力を入れていたことから、当時の子供たちにトラウマを植え付けたとされる。最高視聴率は29.9%と高視聴率を記録しており、完結編として映画も公開もされた。
- 2代目・松本潤版
金田一役に嵐の松本潤、美雪役に鈴木杏とキャスティングを新たにした2代目。堂本剛版の二番煎じの演出ではなく、独自の世界観を提示しようと試みたが、前シリーズの堤幸彦監督の演出が特徴的だったこともあり、何処か地味な印象を拭えない作品。金田一と美雪のキャラクター設定も、前者はクールかつ謎の妄想設定、後者は優等生キャラがなくなりキョトンとした幼い感じで原作ファンからすると「コレジャナイ感」が半端ない。
- 3代目・亀梨和也版
金田一役がKAT-TUNの亀梨和也、美雪役が上野樹里の3代目。クールな松潤金田一の後は、チャラい亀梨金田一。原作やドラマの歴代金田一と異なりミステリー研究会ではなく陸上部所属、自身が名探偵・金田一耕助の孫であることにコンプレックスを抱えているなど原作からの改編要素が多い。そのため原作ファンからはかなり不評。ただ単発のスペシャルドラマのみで連続ドラマ版が製作されなかったのは、原作者のブログによると評判ではなく亀梨くんのスケジュールが忙しかったからで、日テレ側は乗り気だったらしい。
- 4代目・山田涼介版
金田一役がHey!Say!JUMPの山田涼介、美雪役が川口春奈の4代目。クールな松潤金田一、チャラい亀梨金田一がイマイチウケなかったことならなのか、「原点回帰」と称して、音楽は初代のアレンジ版を使用し、演出に初代・堤幸彦監督と共に『トリック』シリーズを演出した木村ひさし監督を起用し初代リスペクトな作り。また原作の下ネタ描写等も再現するなど、原作にも準拠した作品となった。これまでのドラマを見てきた世代からも、初めて観た世代からも評判が良い。
- 5代目・道枝駿佑版
4月期日曜ドラマ「#金田一少年の事件簿』新シリーズ放送記念🎊
— 金田一少年の事件簿 【公式】 7/3(日)オペラ座館 ファントムの殺人 解決編 最終回 (@kindaichi_5) 2022年2月14日
🌸#春の金田一祭り 開催🌸
初代 #堂本剛
二代目 #松本潤
三代目 #亀梨和也
四代目 #山田涼介
歴代の傑作エピソード放送決定‼️更にTVer・Huluで全シリーズを配信‼️#五代目金田一 #道枝駿佑
詳しくはこちらhttps://t.co/0RT9U8YAYi pic.twitter.com/qAkZf3orjf
金田一役がなにわ男子の道枝駿佑、美雪役が上白石萌音の5代目。PVを見る限り、音楽は再び初代アレンジで、演出も山田涼介版に引き続き木村ひさし監督。更に道枝駿佑がジャニーズ事務所に入所したキッカケが山田涼介演じる金田一ということもあり、初代・4代目と似たようなテイストのような作品になると予想される。一方で「日本ならではの呪いや怪談を題材にしたミステリー」という独自のコンセプトを打ち出している。
- 最後に…
それぞれにそれぞれの魅力があるテレビドラマ版『金田一少年の事件簿』シリーズ。現在連載中の『金田一37歳の事件簿』にドラマ化も熱望されている。