【興行収入】『ゴーストバスターズ　アフターライフ』好評も日本では2016年公開女性リブート版を下回るスタートに…

2022年2月4日(金)、『ゴーストバスターズ　アフターライフ』が公開された。本作は女性メンバーでリブートした2016年公開版と異なり、前2作と同じ時間軸の「正当続編」という立ち位置になってる。

『ゴーストバスターズ』過去作振り返り

『ゴーストバスターズ』は1984年に日本では『グレムリン』『ゴジラ』の「3G対決」とキャンペーンされ、その3作品の中で配給収入40億円超え(興行収入68億円程度)でNo. 1ヒットを記録した大ヒット作品。一方で1989年公開の続編『ゴーストバスターズ2』の配給収入は17.5億円と半減以下の結果。アメリカでは公開翌週にティム・バートン監督の『バットマン』が封切られて、話題を持っていかれてしまったという。

ただその後も熱狂的なファンは多く、シリーズ3作目の話が決まりかけるも出演・脚本を務めていたハロルド・レイミスが亡くなったことで凍結。女性メンバーでリブートする方向で舵が取られた。しかしそのリブート版はメンバーを女性に変更したことで、一部から猛烈なバッシングを浴び、興行的にも赤字に… 日本では奇しくも「G対決再び！」と言わんばかりの『シン・ゴジラ』と同時期公開だったが、『シン・ゴジラ』が興行収入82.5億円の大ヒットを記録する一方でリブート版は12.4億円と日本でも期待外れの結果に… また公開された2016年夏は『シン・ゴジラ』以外にも『ファインディング・ドリー』『ONE PIECE FILM GOLD』『ペット』と話題作が揃っており、尚且つリブート版公開の翌週には興行収入250.3億円を記録した新海誠監督のメガヒットアニメ『君の名は。』が封切られ、話題を持っていかれたことから何となく影の薄い作品となってしまった。

日本では女性リブート版以下のスタート

一方で日本での『アフターライフ』はそんなリブート版のオープニングを大きく下回り、初日含めた3日間の累計は1.26億円(リブート版は週末2日間で2.37億円で先行上映で既に1億円程度稼いでからの公開)と最終興行収入10億円突破が厳しい結果となった。世界的にはリブート版も『アフターライフ』も興行的には2億ドル前後でトントンも、製作費的に『アフターライフ』はリブート版の半分以下の予算らしいので、ビジネス的には一定の成功を収めたという評価らしい。しかし日本ではリブート版の半分程度のスタートになってしまった。オミクロン株によって感染者数も増加しているし、最近は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で洋画を観たい欲求もある程度満たされているから「無理していかなくてもいいかな」的扱いになってしまったのかもしれない。