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【興行収入】公開初日から酷評で大コケ扱いの『大怪獣のあとしまつ』、近年の怪獣特撮系映画と山田涼介主演作品と比べると…

大怪獣のあとしまつ 映画ノベライズ (講談社文庫)

2022年2月4日(金)、『大怪獣のあとしまつ』が公開された。

 

  • 公開初日の朝から酷評でトレンド入り

 
 
 
 
 
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本作は公開初日の朝からTwitterでトレンド入り。その勢いは『シン・エヴァ』『劇場版 呪術廻戦0』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を彷彿させた。しかし本作は前3作と異なり「酷すぎる」という意図での盛り上がり。平日午前にどの程度の人が実際に映画を鑑賞したのかは分からないが、昼間には「多分どっちも観てないし、仮にどっちも観てその評価を下してるら見る目なし」という烙印を押されかねない「令和のデビルマン」というワードも飛び出す大喜利状態。公式ホームページの「絶賛コメント」の中に事実上貶しているとしか思えないコメントが紛れ込んでいることも多くの注目を集めた。これらは主に怪獣特撮映画ファンからの批判が多かったことから三木聡監督ファンからは「『時効警察』の監督で元々コメディの人なんです!ただ『時効警察』が好きな人も覚悟は必要かも…」と擁護してるのかしてないのか分からないツイートが確認され、主演の山田涼介に対しては「『暗殺教室』『鋼の錬金術師』とクソ映画率が高い」「演技も顔もいいんだからちゃんとした脚本を渡してあげて…」とこちらも褒めてるのか貶してるのか分からないツイートが多数投稿された。また山田涼介のファンからは「去年の『燃えよ剣』の沖田総司役は良かったんです…」という推しを庇いたいが、「本作は…」という複雑な心境が察せられる投稿も… 兎にも角にも怪獣特撮映画ファン、三木聡監督ファン、山田涼介ファン、野次馬の批判、擁護、大喜利が飛び交うカオス状態。その状況を受けて本作の怪獣造形を務めた若狭新一氏が嘆きのツイートをしたことや土屋太鳳のお母さんが「1回目は違和感も2回目を観たら〜」的な感想も話題になった。

 

コメント|映画『大怪獣のあとしまつ』公式サイト | 2022年2月4日(金)全国ロードショー

 

 

  • 近年の怪獣映画の興行収入は…

<デジタルセル>ゴジラvsコング(字幕版)

そんな本作のオープニング3日間の興行収入は1.7億円と最終的に10億円突破が難しいスタート。製作費が不明なので何とも言えないが、松竹と東映の共同配給で豪華キャストかつCG技術を駆使した作品なので、中々厳しい結果となったのではないかと予測される。ここで近年の怪獣特撮系映画の興行収入を振り返っていこうと思う。ただ2016年公開の庵野秀明総監督作品『シン・ゴジラ』は82.5億円と別格扱いなので、比較対象とするのは可哀想。他の作品で代表的な所だと2014年公開の『GODZILLA』が32.0億円、2019年公開の第2弾『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が28.4億円、2021年公開の第3弾『ゴジラvsコング』が19.0億円、2013年公開の『パシフィック・リム』が15.5億円、2018年公開の続編『パシフィック・リム:アップライジング』が9.0億円、2015年公開の樋口真嗣監督作品『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』が32.5億円、後篇の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』が16.8億円となっている。そのため日本での怪獣特撮系映画の興行的ポテンシャルは『シン・ゴジラ』のような例外を除けばヒット作品であっても15〜30億円程度。ただそれを踏まえても本作は10億円に届かない見込みなので、やっぱり厳しいことに変わりはない。

 

大怪獣のあとしまつ:山田涼介主演の特撮映画 新作トップで興収1.7億円 「唯一無二の作品」「ラストにやられた」と話題に - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

 

  • 山田涼介主演映画の興行収入は…

暗殺教室~卒業編~

鋼の錬金術師

山田涼介主演映画の興行収入も振り返る。山田涼介は2015年公開の『暗殺教室』で初主演を果たして興行収入27.7億円の大ヒットを記録。その翌年に公開された完結編『卒業編』は35.1億円と前作を上回るヒットとなった。2017年公開の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』も10.9億円とヒットした。しかしその2ヶ月後に公開された『鋼の錬金術師』は興行収入11.1億円と『ナミヤ〜』を上回るも、世界観を表現するためにイタリアロケやCGをふんだんに使っていることから製作費が高く、その点を踏まえるとかなり厳しい結果に終わった。現に『ハガレン』はラストで続編製作を匂わす伏線を張っていたが、事実上の打ち切りという形になっている。(追記:2022年3月、続編製作発表)更に2020年公開の『記憶屋 あなたを忘れない』も興行収入4.62億円と不発。この流れで公開された本作も不発となると、「山田涼介=コケ映画」というレッテルが貼られかねない。ただ前述したように昨年公開の『燃えよ剣』での沖田総司役の評判は高く、数年前まであった「棒読み」等の批判も最近はあまり聞かなくなった。また個人的にはファンではないも『金田一少年の事件簿』の頃から魅力的に感じてるので、「数字が全てではない」ことを前提に、そろそろ世評的にも興行的にも目に見える形で結果が出る作品に当たればいいな、と思ってる。

 

山田涼介、大ヒット中の映画『大怪獣のあとしまつ』についてメッセージ。「映画は観る人の自由」 – THE FIRST TIMES』によると山田涼介は公開後に「映画は本当に観る人の自由。どんな感想を持っても、どんなことを言っても良いと思っている。この作品が皆さんの手によって長い時間愛され、長い時間観ていただける作品になればうれしい」とメッセージを出した

 

 

  • 最後に…

「叩いていい映画」と認定されると、公式が「ネタバレ厳禁」としていても初日から結末でネタバレOKみたいな空気になるのは可哀想だな、と思った。

 

  • 追記

公開終了時期にプロデューサーのインタビューが公開されたが、これも不評で「映画のあとしまつにも失敗した」と揶揄された。

 

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