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『ワイスピ/ジェットブレイク』『007/NTtD』ヒットも… 2021年度洋画、興行収入10億円超え作品5本で「歴代ワースト」更新

2021年度の洋画の総興行収入は335.54億円と過去最低を記録した。コロナ禍の前の2019年度は『アナと雪の女王2』『アラジン』『トイ・ストーリー4』のトップ3作品だけで350億円以上稼いでいたことを踏まえると、コロナの影響の大きさを改めて実感させられる。

 

  • 10億円超え洋画は5本

2021年度の洋画の興行収入は本格的な巣篭もりを要請された期間もある2020年度を下回った。ただ映画興行界の2020年度は2019年12月から2020年11月公開作品なので、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や『パラサイト 半地下の家族』といったコロナ禍前やまだ危機感の薄いコロナ禍初期に公開された大ヒット作品も含まれている。そのため、1年通してコロナ禍で大作映画の多くが公開延期または配信独占及び同時配信等の措置が取られた2021年度の洋画の興行収入が前年度を下回ったのはやむを得ない面もあったのではないか、と思う。

 

 

ワイルド・スピード/ジェットブレイク (吹替版)

大判007 ノータイムトゥーダイ シルクポスター

また前年度はコロナ禍以降に封切られた作品で興行収入10億円を超えたのは『TENET テネット』だけだったのに対して、昨年度は『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『ゴジラvsコング』『モンスターハンター』『エターナルズ』と5作品が超えたとポジティブな捉え方もできる。ただ邦画の興行収入10億円超えが2018年度が31本、2019年度が40本、2021年度が32本だったのに対して、洋画は各年23本、25本、5本ということを踏まえると、やはり寂しい結果。勿論、これは邦画が配信ではなく映画館での上映に拘り続けた故の結果ではある。

 

過去興行収入上位作品 一般社団法人日本映画製作者連盟

 

 

  • 2022年度の洋画は!?

Venom: Let There Be Carnage (Original Motion Picture Soundtrack)

映画 マトリックス レザレクションズ ポスター 2021 THE MATRIX RESURRECTIONS キアヌ リーブス キャリー アン モス ジェイダ ピンケット スミス ネオ #2

映画 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 特別版パンフレット 未読

では2022年度はどうなるか。まず昨年12月に公開されて本年度扱いの『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』と『マトリックス レザレクションズ』が既に10億円を突破。また『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』も公開3週目で30億円を超えて『ワイスピ/ジェットブレイク』を超えてコロナ禍以降公開洋画の最高記録更新はほぼ確実。更に4月以降には『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』や『ジュラシック・ワールド ドミニオン』など興行収入50億円以上が見込めるビッグタイトルが公開予定。トム・クルーズ主演の『トップガン マーヴェリック』もそれなりの結果を期待出来そう。一方で『ゴーストバスターズ アフターライフ』や『ナイル殺人事件』、『ザ・バットマン』といったコロナ禍前なら15億円前後が堅そうな作品群がどこまでの結果を出せるかは未知数。またコロナ禍前は30〜50億円級かそれ以上のヒットを記録していたにも関わらず、コロナ禍以後は不調な3DCGアニメ群が回復できるのかも気になるところ。その中でも特に大きな数字が期待できるピクサー最新作の『バズ・ライトイヤー』に至っては、最近のディズニーの動向から果たして本当に劇場での公開になるのかすら不安なところだ。

 

 

  • 最後に…

本年度の洋画はどこまで回復するのか… 

 

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