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『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』、昨年を大きく上回るOPで興行収入40億円超え確実視もコロナ禍前の全盛期には戻れず…

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2023年3月3日(金)、『映画ドラえもん のび太の空の理想郷』が公開された。

 

 

  • 右肩上がりの興行がコロナ禍で大幅ダウン

2016年 新・のび太の日本誕生 41.2億円

2017年 のび太の南極カチコチ大冒険 44.3億円

2018年 のび太の宝島 53.7億円

2019年 のび太の月面探査記 50.2億円

2020年 のび太の新恐竜 33.5億円

2021年 公開延期

2022年 のび太の宇宙小戦争2021 26.9億円

『映画ドラえもん』シリーズは長年興行収入30億円代のヒットを続けていたが、2016年公開『新・のび太の日本誕生』でシリーズ初の興行収入40億円を突破。更にその2年後の2018年公開『のび太の宝島』で興行収入50億円を超え、翌年公開『のび太の月面探査記』もその流れに続いた。一方で更にその翌年の『のび太の新恐竜』は興行収入33.5億円と大幅ダウン。この年は「ドラえもん生誕50周年」と「映画ドラえもん40作目」という記念が重なった作品として、歴代最高興行収入を記録している『のび太の宝島』の川村元気さんがシリーズの原点となる「恐竜」をテーマに再び脚本を執筆し、ゲスト声優に木村拓哉をキャスティングする新記録更新に期待のかかる気合の入った作品だった。それにも関わらず興行収入が大幅ダウンした背景には2020年3月から本格化した新型コロナウイルスの感染拡大に伴う公開延期等の影響があった。『映画ドラえもん』はその後、コロナ禍を理由に2021年の新作公開を翌年に延期。2022年春には2019年以来3年ぶりに「春はドラえもん!」を再開できたが、興行的には26.9億円とコロナ禍前の約半分の興行で近年稀に見る低水準となった。

 

 

  • 最新作は昨年以上、コロナ禍前以下のスタート

そんな経緯のある『映画ドラえもん』シリーズだが、今年公開の最新作『のび太と空の理想郷』のオープニング興行収入は3日間で6.63億円。

「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021」(東宝)が初日から3日間の累計で興収4億4000万円を突破する好スタート

国内映画ランキング(2022年3月5日~2022年3月6日) - 映画.com

「映画ドラえもん のび太の月面探査記」は公開3日間で興収7億5700万円を記録

国内映画ランキング(2019年3月2日~2019年3月3日) - 映画.com

これは昨年公開されて最終興行26.9億円を記録した『のび太の宇宙小戦争2021』対比で150.68%、コロナ禍前最後の2019年に公開されて最終興行50.2億円を記録した『のび太の月面探査記』対比で87.58%と最終興行40〜45億円程度が見込めるスタート。コロナ禍前の水準に戻ったともいえるが、コロナ禍直前の2作品が共に興行収入50億円超えの興行的全盛期だったこと、同じ東宝の国民的アニメの劇場版シリーズである『名探偵コナン』と『クレヨンしんちゃん』の昨年公開作品がコロナ禍前の全盛期の水準に戻したことを踏まえると仕方ないこととはいえやはり勿体無さは感じてしまう。ただコロナ禍のタイミングで制作が中止となり、そのまま主人公らがシリーズが卒業して事実上の打ち切りっぽい『ポケモン』シリーズに比べると全然マシなのだが…

 

 

  • 最後に…

昨年に引き続き「春はドラえもん!」という日常が戻ってきたことは何より。

 

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