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「なかったこと」にされた女性リブート版『ゴーストバスターズ(2016)』と正統続編『アフターライフ』の「評価と興行収入」

ゴーストバスターズ (エクステンデッド・エディション) (吹替版)

2022年2月4日(金)、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が公開される。

 

  • 2016年公開、リブート版は「なかったこと」に…

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は『ゴーストバスターズ』『ゴーストバスターズ2』につづく「正統続編」と宣伝されており、2016年に公開されたリブート版『ゴーストバスターズ』は「なかったこと」にされている。実際、2016年版はリブート作品で、それまでの作品との直接的な繋がく、『アフターライフ』は1・2作目と同じ世界の直接的な後日談故に宣伝的に省かれてしまうこと自体には「そりゃあ、そうだような」という感じもするのだが、実は今年発売のアルティメットコレクションにもリブート版だけが含まれていなかった。この事実に対してリブート版の監督はTwitterでソニーに抗議ツイートを行い、リブート版のファンの間でも悲しみの声をあげるものは少なくなかった。

 

 

  • 両作品の『ロッテントマト』での評価は…

ゴーストバスターズ(2016)

TOMATOMETER 74%
AUDIENCE SCORE 49%

Ghostbusters - Rotten Tomatoes

ゴーストバスターズ/アフターライフ

TOMATOMETER 62%
AUDIENCE SCORE 94%

Ghostbusters: Afterlife - Rotten Tomatoes

そんな「なかったこと」にされたリブート版と『アフターライフ』、全米批評サイト『ロッテントマト』での批評家の反応は前者が74%でフレッシュ認定をされているのに対して、後者は62%と10ポイント以上低い。一方で観客の反応は『アフターライフ』が94%と高評価なのに対して、リブート版は49%と半分を割っている。批評家と観客の評価に乖離があり、尚且つその評価が次作で反転するというのは『スター・ウォーズ』シリーズの『最後のジェダイ』と『スカイウォーカーの夜明け』の関係性を思い出させる。ただリブート版に関しては前シリーズの男性キャストから女性キャストに変更になったことによる、不当なバッシングも多く含まれているので、リブート版の観客の反応は本来作品が持つ評価に対して必要以上に低い数値が出ている可能性は否めない。

 

 

  • 興行収入は2作品とも不発か

ゴーストバスターズ(2016)

Budget $144,000,000

DOMESTIC  $128,350,574
INTERNATIONAL  $100,796,935
WORLDWIDE  $229,147,509

Ghostbusters - Box Office Mojo

ゴーストバスターズ/アフターライフ

DOMESTIC  $128,173,865
INTERNATIONAL $68,000,000
WORLDWIDE  $196,173,865

Ghostbusters: Afterlife - Box Office Mojo

興行面ではリブート版は製作費1.44億ドルで目標額は5億ドルとも報じられていたが、全米興行は1.28億ドルと製作費回収に失敗し、世界興行も2.29億ドルと目標の半分にも届かない厳しい結果に終わった。そして昨年11月に公開された『アフターライフ』も全米興行は現時点で1.28億ドルとリブート版と同レベルの成績。世界興行も2月公開の日本公開分を加味しても、ようやく2億ドルを突破するレベルで、こちらもリブート版と大差はない。ただし『アフターライフ』の製作費は0.75億ドルとリブート版の半分以下という話なので、興行的にはリブート版は失敗作で『アフターライフ』は成功作という扱いになるのだろう。

 

 

  • 最後に…

大ヒットシリーズという印象のある『ゴーストバスターズ』だが、意外と固定ファン以外の広がりはなかったのかも…

 

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