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2018年度ゴールデンウィーク映画興行収入ランキング![コナンが1位!アベンジャーズも大ヒット!]

皆さんは「ゴールデンウィーク」という言葉の由来を知っていますか?ネット世界で一番信頼があるサイトWikipedia[要出典]の記事を引用すると、

大映と松竹が競作して1951年(昭和26年)に同時上映となった獅子文六原作の『自由学校』が大映創設以来(当時)最高の売上を記録し、正月映画やお盆映画以上の興行成績を残したことで、映画界でこの時期に多数の動員を生み出すことや活性化を目的として当時の大映常務取締役であった松山英夫によって作成された宣伝用語

とされている。時代の流れでそんな元の意味はすっかり忘れられてしまう中NHKは映画会社の宣伝になることを恐れ未だに「春の大型連休」という名前を使っている。言葉の意味こそこそ時代の流れで変わってしまってもゴールデンウィークの映画興行は大盛り上がりしたので10億円以上の興行を出した作品をランキング形式で発表していきます!

 

第1位 劇場版名探偵コナン ゼロの執行人

【チラシ付き、映画パンフレット】名探偵コナンゼロの執行人

最終興行見込み:80億円前後

GW興行ブッチギリの1位を獲得したのは最早GWの風物詩と化している「劇場版名探偵コナン」の第22作目。昨年は「美女と野獣」の大ヒットによってGW興行1位の座をディズニー映画に譲ってしまっていたが今年はディズニー映画を寄せ付けることなく1位を獲得した。しかし春休み興行は「ドラえもん」が1位で、GWは「コナン」が1位って東宝の長寿アニメの劇場版シリーズは本当に強い。正に国民的アニメと呼ばれるに相応しいパフォーマンスを見せ続けている。

最終興行見込みは80億円前後と昨年の68.9億円を超してシリーズ歴代1位の成績。本シリーズは2013年公開の第17作目から6作連続興行成績を更新する偉業を見せている。その為ここ数年は「さすがに来年は下がるだろう。」という書き込みをネット上でよく目にする。果たして来年の興行はどう推移するのか?今から楽しみだ。

 

第2位 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

映画 アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ポスター 42x30cm Avengers : Infinity War ディズニー インフィニティ ウォー トニー スターク アイアンマン ソー ハルク キャプテン アメリカ ブラック ウィドウ スパダーマン ブラックパンサー ガーディアンズ オブ ギャラクシー スター ロード ロケット アントマン ドクター ストレンジ マーベル MARVEL

最終興行見込み:40億円前後

世界・全米共に歴代オープニング最高記録を更新したにも関わらず日本では「コナン」に破れ動員ランキング初登場2位に甘んじた「アベンジャーズ」がGW興行でも2位という結果になった。それでも最終興行見込みは40億円前後と2012年公開の「アベンジャーズ」の興行36.1億円を超える見込みで「MCU」の中ではブッチギリで興行記録を更新する見込み。「コナン」に動員ランキングこそ敗れたが決してコケた訳でもなく日本での年間興行収入トップ10入りはほぼ確実の大ヒットになった。その反面で「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」「パイレーツ・オブ・カリビアン」などの世界的メガヒット作品のような盛り上がり方を日本で感じられない事を寂しくも思う。恐らく本作のお馴染みのテーマソングすら一般では殆ど浸透していないだろう。

 

 

第3位 レディ・プレイヤー1

映画ポスター レディプレイヤーワン READY PLAYER ONE US版 hi2 [並行輸入品]

最終興行見込み:25億円前後

一昨年公開の「BFG」が世界中で大コケしてしまい「スピルバーグももう終わりか?」と心配した人の不安を一気に吹き飛ばしてくれたスピルバーグ最新作がGW興行の第3位を獲得して最終興行見込みは25億円前後。最近の洋画はヒット作品の続編を除けば20億円を超える作品が少ないため十分なヒットにも感じるが物足りないと感じる人も多いよう。本作は都会での興行は強いが、地方での興行は弱いらしい。どうやら地方の人にはVRをウリにした宣伝が上手く伝わっていないようだ。

 

第4位 映画クレヨンしんちゃん

          爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜

映画チラシ『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~ B』10枚セット

最終興行見込み:17億円前後

「劇場版名探偵コナン」と毎年同日に封切られる東宝配給の国民的アニメの劇場版シリーズの最新作が第4位にランクイン。最終興行見込みは17億円前後で「ドラえもん」「名探偵コナン」「ポケットモンスター」程の大ヒットこそしていないが、国内興行で10億円を超える作品は年間で公開される映画の約2%程度ということを考えると毎年コンスタントに15〜20億円の興行を叩き出す本作もやはり国民的アニメと呼ぶに相応しいだけの強さを毎年見せつけているドル箱シリーズの1つなのだろう。

 

 

第5位 ラプラスの魔女

映画チラシ ラプラスの魔女 櫻井翔 福士蒼汰 広瀬すず

最終興行見込み:15億円前後

三池崇史監督の作品がGW興行で封切られるのは一昨年の「テラフォーマーズ」・昨年の「無限の住人」に続き3年連続だが、この2作品は興行収入30億円以上を期待された話題作品だったが最終興行10億円にも届かない大コケしてしまった。その上三池監督は昨年夏公開でシリーズ化を見込んでいた超大作「ジョジョの奇妙な冒険」も大コケしてしまっていたので今後のキャリアが不安視されていた。本作は三池監督にとって「3度目の正直」になるか、「二度あることは三度ある」になるか大注目だったが結果的にオープニング3日間で4.95億円を稼ぐ大ヒットになり最終興行15億円前後が見込まれている。現段階では第5位に置いているが今後の伸び次第では「映画クレヨンしんちゃん」を上回る可能性も十分に秘めている。

 

第6位 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

映画 ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル ポスター 42x30cm Jumanji: Welcome to the Jungle ドウェイン ジョンソン ジャック ブラック ケビン ハート

最終興行見込み:13億円前後

「マジジュマンジ」という「マジ卍」と本作のタイトルを掛け合わせた造語を宣伝でバンバン流しまくったソニー・ピクチャーズ史上最大のヒット作になった本作だったが、日本では最終興行見込み13億円前後と大ヒットには至らなかった。しかし約20年前に公開された前作も興行収入20億円弱程度だったことを考えれば検討したいようにも思える。ただ「アベンジャーズ」同様世界での盛り上がりと同じだけの盛り上がりを感じることは出来なかった。

 

 

総評

毎年GW興行は大コケするとその年の春休み興行の大ヒット作品に喰われる傾向がある。今年は「いぬやしき」「となりの怪物くん」「ママレードボーイ」「パシフィック・リム2」などGW興行で大ヒットを狙った大作たちが一番な稼ぎ時にはランキングの下の方に位置して春休み映画の「リメンバー・ミー」「ボスベイビー」に太刀打ち出来ないという状況になってしまった。上にあげた4作品は共に最終興行10億円を下回る見込みだが、「いぬやしき」のような日本のアクション映画は近年ほとんど当たらず昨年は「無限の住人」、一昨年は「テラフォーマーズ」、一昨々年は「寄生獣 完結編」が興行的に苦戦していた。実に悲しいことだ。また「となりの怪物くん」「ママレードボーイ」のようなスイーツ映画も一時は少ない予算の割に大ヒットが約束されたコンテンツだったが映画会社が味をしめ似たような企画を連発した結果、若手俳優のシャッフルカップルがいくつも誕生してしまい結果的に飽きられ何でもかんでも当たる時代は終わってしまった。そろそろスイーツ映画ブームの時に企画された似たような映画も底を尽きるだろう。そこからがこのジャンルの本当の勝負だ。「パシフィック・リム2」はオープニングこそ最終興行15億円前後が見込める好スタートを切ったがその後大失速した。このペースだと最終興行10億円も厳しい。「金曜ロードshow!」での地上波放送が延期になるなど不安もあったがそれだけが原因では無いだろう。

毎シーズンのことだが、上と下の差が如実に出たGW興行。夏休み興行でも様々な話題作品が封切られる。果たしてどのような結果が出るのか?今から楽しみだ。