「ヒカルの碁」が中国で実写化されるらしいけど地味にハードルが高そうな作品だと感じる。ここで将棋を題材にした「3月のライオン」やカルタを題材にした「ちはやふる」は良かったから碁を題材にした本作もイケるだろうと考える人も多くいると思います。
ただ本作が今あげた2つの作品と大きく異なるのは主人公の進藤ヒカルが藤原佐為という平安時代の天才囲碁棋士の霊に取り憑かれるというファンタジー設定が1つあるということだ。この霊の正体はヒカル以外には見えない設定なのも厄介だ。
過去の作品から似たような設定の実写映画で真っ先に思い浮かぶのは同じ「ジャンプ」連載で作画も同じ小畑健の「デスノート」だ。この作品の主人公に取り憑く死神・リュークも周りからは見えない。しかしリュークのビジュアルは現実の世界の基準からすれば初めから浮いているファンタジー寄りなビジュアルの故、CGで表現されたこの奇形が主人公の横にいても主人公以外に見えていないという設定を受け入れやすい。そして画面的にもカッコいい。
「ジョジョ」のスタンドだって、初めから現実離れしたデザインで半透明な事で周りから見えないという設定を受け入れやすくしている。
しかしサイは完全なる人型!その為CGではなく実際に人が演じなくては成り立たない!しかも平安時代の格好をして後ろから扇子でヒカルに指示を出す役柄。これを普通に主人公の後ろに役者を立たせただけじゃかなりシュールな画になってしまう…
ただ今原作を確認したら時と場合によってはサイは半透明のような描かれ方をしている。サイをどう違和感なく画面に馴染ませるのか今から大注目だ。
ちなみに主人公の髪型や髪色も不安だが、これは普通に黒髪にしちゃうのかな?まぁ、それは仕方ないか… 下手にチャレンジして目もあてられないビジュアルにされても困るしね!ただこのカラーページの色彩や本作で象徴的に使われる桜の演出とか見ると意外と中国と合ってるかも… あまり過度な期待をせず楽しみにしてます!
ヒカルの碁 文庫版 コミック 全12巻完結セット (化粧ケース入り) (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 小畑健,ほったゆみ
- 出版社/メーカー: 集英社
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