『嵐』が2020年で活動休止!
ここで思い出すのはSMAP解散!
多くの人がやってるけど、個人的な視点で嵐とSMAPを比べてみる。前半はSMAPにネガティブです。
- 活動休止と解散
嵐はリーダーの大野くんが2020年に芸能界引退を考えている事をメンバーに話した事が活動休止に繋がる。1人でもメンバーが抜けるならそれは嵐ではないというスタンスだからこそ、4人で嵐をやるという選択ではなく嵐を一度活動休止にして大野くんが再び嵐をやりたいという気持ちになったら活動を再開するという方向だ。逆に言えば大野くんの方向が嵐に向かなければ嵐は活動再開しないし、大野くんが向いた時に他のメンバーの中に嵐をやりたくない人が居ても同様なのだろう。嵐は同じ方向を向いてる5人が居なければいけないのだ。
一方でSMAPの解散理由はマネージャーと一緒に事務所を退社したい4人と事務所に残留したいキムタクとの意見の相違から関係性に亀裂が入り、修復出来ず解散という結末を迎えた。ある意味メンバーが4:1になった構図は嵐と同じなのかもしれない。しかしSMAPは活動休止ではなく、解散を選んだ。その理由を香取慎吾は「休止ということは戻る可能性もあるということですか? それなら休止は受け入れられません。そんな中途半端なことなら解散したい」(ドキュメントSMAP解散〜あの夜、キムタク抜きで話し合われたこと(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/6))と発言したとされている。要はファンに無駄な期待をさせたくないという事なのだろう。
- 明確な目的があるなし
嵐の大野くんは活動休止した後に特にやりたい事は決まっていないと説明している。もちろんこれが本心なのか建前なのかは定かではないが、明確な目的はないと説明している。一方で香取くんには退社したマネージャーと再び仕事がしたいという気持ちが強かったように思える。そこにも活動休止と解散との差が出たように感じる。
- 悪者にしたくない
今回の嵐の活動休止は大野くんの休みたいという希望が発端になっている。これはSMAP解散のキムタクの事務所を辞めたくないという1人だけグループと違う意見を持った状況と重なる。勿論状況が異なるので、大野くんを悪者に仕立てようとするメディアやファン、野次馬は少ないと思うが少なからず「大野くんのせいで…」と感じる人も居るだろう。ただ今回の嵐は大野くんがワガママを言ってるのではなく、一人の人間が当然の権利を主張しているだけだという事を前面に押し出しニノに至っては仮に大野君が悪者に見えるようなら我々の責任とまで発言した。ファンにとってこれほど重く、これ程大野叩きの抑止力になる言葉もないのでないか?一方でキムタクは完全に悪者扱いで裏切り者と認識された。勿論他のメンバーも騒動中は一杯一杯でフォローするような心の余裕すらなかったのだろう。
- 公式発表前に情報が…
今回の嵐の活動休止で多くの芸能レポーターが絶賛する部分の1つに公式発表前に情報が一切漏れずに、ファンに一番最初に報告出来たことだ。会見と服装が同じことからファン向けの動画も会見と同日に撮影するタイトスケジュールが予想され、本発表が念入りに計画されていた事を感じさせる。タッキー新社長をいち早く報じた『週刊文春』でさえ、最新号の内容はSMAP復活の可能性を報じるレベル(画像)で嵐の活動休止を少しでも匂わせる事はなく、この1年を振り返っても嵐解散危機の話題は大野くんではなくニノの結婚(《予告編》【活動休止】嵐・二宮和也の「婚前旅行」2018夏 - YouTube)にフォーカスを当たってることが多かった。唯一昨年の12月「【櫻井翔】20周年ツアー真っ最中…嵐・櫻井「解散するから」の現実味|日刊ゲンダイDIGITAL」という櫻井くんが慶應の同期に酒の勢いで口を滑られせたという記事があったが、櫻井本人に否定されていた。
一方でSMAPの解散はスポーツ紙で報道されたのが最初であり、その内容はキムタク以外の4人が独立するから事実上の解散という生々しい内容で世間を不安にさせた。また独立の可能性自体は騒動の1年前に『週刊文春』(画像)で報じられていた。
- 会見のクオリティ
嵐の会見は自分たちのペースで決めてるから準備万端。服装もラフな格好で今回の発端となっている大野くんともいつも通りメンバーが絡みにいったりして文字通り「いつもの嵐」をファンにアピール出来た。質疑応答も1時間以上やって、ファンに自分たちの気持を説明していた。
一方でSMAPはスポーツ紙に報じられた事に対して説明する意味合いが強かった為、彼らのペースで会見を開いたとは言えないだろう。また会見内容もグループの冠番組『SMAP×SMAP』の冒頭数分を生放送に切り替える形であり、嵐と違い質疑応答もなくスーツとネクタイにキッチリした姿でリーダーの中居くんを差し置いてキムタクがセンターで、最初から最後まで会見を仕切る違和感しか与えない会見だった。
- お別れまでの期間
嵐は活動休止まで約2年間の猶予がある。これからライブやアルバム・クリップなど制作期間も十分に用意されていて、ファンにも気持ちの整理をつける時間を十分に与えている。ジャニーズ事務所もビジネスとしてありがたいだろうし、本人たちが取り敢えずのラストを前向きに飾ろうと意欲を見せているのは周りのスタッフもありがたいだろう。
一方でSMAPは解散決定から解散までの時間は半年しかなく、ラストアルバムも過去の楽曲のトップ50をまとめた形のもので新規撮り下ろしの写真すら1枚もない寂しいものだった。冠番組のラストでは『世界に一つだけの花』を一曲だけ披露していたが、彼らの当時の心境を考えればあれがあの時の彼らに出来たギリギリのパフォーマンスだったのだろうが、ファンにとっても、当のメンバーにとっても辛いものがあっただろう。
- 話し合いも…
嵐は今回大野くんが芸能界引退を明言してから5人や1:1など様々な形で話し合いが行われたという。一方でSMAPはグループの解散が決定した時キムタクは日本ではなくハワイにいたという残念な感じだった。最早キムタクがいなくても解散を強行してしまえるかくらい関係性は悪化していたのだろう。
ここからは活動休止と解散からフォーカスを外します。
- 年齢差
嵐は年齢差を感じさせないが、SMAPは中居・キムタクがトップ、香取は末っ子イメージをウリにして年齢差を感じさせた。
- リーダー
SMAPのリーダーは最年長の中居くんだが、嵐は結果的に最年長の大野くんが務めるも決め方はジャンケンで勝った人というフラットな決め方。前者は絶対的なリーダーの存在感を強く感じさせるが、後者は感じさせない。
- メンバーの距離感
嵐は友達みたいな距離感。SMAPは兄弟みたいな距離感。仲良しのベクトルが違う。一度は壊れたら後者のが溝が深くなる。
- 歌
嵐は歌が上手いけど音楽番組での口パク率が高い。SMAPは歌は下手だけど口パク率は低い。中居は音痴でキムタクはアレンジで存在感をアピール。
- 絶対的スターの存在
嵐には突出した絶対的なスターはいないが、SMAPにはキムタクがいた。中居という絶対的なリーダーとキムタクという絶対的なスターの2人がグループの先頭に立ったから、他のメンバーもその統率力で個々が伸びた。
- 知的メンバーの存在
嵐にキムタクは居ないが知的メンバーはいる。アイドルはどうしても義務教育時代から活動を始めるから勉強が出来ないイメージが強い。現に香取くんは中3のとき成績表がオール1だったらしいし、大野くんは高校中退の中卒だ。ただ櫻井くんは慶応幼稚舎から慶応大までエスカレート進学する絵に描いたようなエリート。嵐はSMAPの後発グループの為どうしても、SMAPの作ったレールを後追いで走る事を避けられなかった。しかしSMAPにはない知的なメンバーの存在がいる事でニュースキャスターを務めるなどSMAPが引けなかった新たなレールを引く事に成功している。その為嵐以降のグループは大学まで進学して卒業しているメンバーも多く、報道の場で活躍するタレントも多くなった。NEWSとかね…
- グループのまとまり
SMAPは絶対的なスターのはずのキムタクが端っこにいても違和感がない不思議なグループだった。個々が強いメンバーがそれぞれが尖りながら半ば強引に1つのグループと成り立っていたのが魅力だ。一方で嵐はグループとしてバランスよくまとまっていて個人的にはこの辺りにSMAPと比べた時の決定的な物足りなさを感じていた。しかしこのパズルのピースのようにメンバーがグループにハマってるのが嵐の魅力であり、伸び伸び互いが成長していく組織としたは現代的であったのだろう。SMAPの様な団子状態の組織は統率力のある人間の信用が無くなると、グループ崩壊まで一気に加速するので難しい部分がある。
最後に…
嵐はファンに最後まで誠意を見せる見事な終わらせ方だと思う。最後までアイドルの一線を譲らないのもプロ意識が高くてカッコいい。でも個人的にはグループとしてのバランスが取れ切れなくなって、最後ギリギリのパフォーマンスを見せて散ってたSMAPのが人間らしくて惹かれるものがあったりする…
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