細木数子をモデルにした占い師が登場する『スケットダンス』と『トリック 新作スペシャル』

占術家・細木数子さんが亡くなった。昔、親が「250歳まで生きる」とテレビで発言していた彼女に対して「体は保てないだろうから、脳だけ別に保管して生きていくんじゃないの」とかよく分からないことを言っていた記憶があるが、83歳だったそうだ。悪い噂もあるようだが、バラエティ番組はテレビでやっていれば楽しく見ていた記憶があるので、個人的には「残念だな…」という気持ち。その一方で「占いとかどうなのよ」というスタンスなので、批判的な意見の人の気持ちも理解できる。そんなことを思いながら、自分は彼女をモデルにした占い師と対決するある2作品を思い出していた。

 

 

  • 『SKET DANCE』、「占い師をやっつけろ」

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一つ目は篠原健太先生の『SKET DANCE(スケットダンス)』の103話と104話の前後編で描かれる「占い師をやっつけろ」で、この回に登場する占い師は「アンタ来年から禍厄殺の時期に入る」「奈落に落ちるからね」とモロに細木数子さんの「大殺界」や「地獄に落ちるわよ」を連想させる台詞を吐く。スイッチが占いを信じない理由は個人的には「確かにな…」と思った反面、意外とこの回に不快感を示している人も少なくない様子。まー、現実世界の人間をモデルにしたキャラクターを登場させて、主人公たちに成敗させるという構図は作者の裁判官気取りが鼻につくというのも分からないでもない。ただ精神的に弱っている人につけこむビジネスをしている人がいるのも事実だし、ボッスンのキャラクター設定が活かされた仕掛けも良いので、好きな回の一つであることに変わりはない。

 

※ちなみに今週の『少年ジャンプ+』の無料回は本回の前編だった。

 

 

  • TRICK 新作スペシャル

トリック新作スペシャル1

もう一つは堤幸彦監督の『TRICK 新作スペシャル 死ぬ日を当てる女占い師〜逃れられない“暗黒厄年”の裏に潜む驚愕トリックとは…!?』でテレビの生放送で因縁をつけてきた男の寿命が放送終了前に尽きるという予言を当てた占星術師・緑川祥子との対決が描かれる。この占い師も本を多数出版し、テレビ出演もする売れっ子で「あなたは何をやっても上手くいかない暗黒役年に入っている」みたいな「大殺界」を連想させるセリフを吐くなど、ガッツリ細木数子をモデルにした人物だと思われる。彼女は「占いで、おもてなし」と「占いには裏も表もない」ということをモットーにしているが、実際は「表なし」のトリック。ただ冒頭で描かれる男の寿命を言い当てたトリックとラストは切なく、『トリック』シリーズらしい後味の悪い回となっている。

 

※本回は『トリック』シリーズの最高視聴率24.7%を記録している。

 

 

以下ネタバレ

 

  • 最後に…

両作品の共通点は主人公達が信者の前で占い師のインチキを暴くという点だが、『SKET DANCE』では信者が「金返せ!」と怒り出すのに対して、『トリック』では本人がトリックを認めているにも関わらず、「占いはビジネス」と言い切る助手はそれを認めず、信者もまた彼女を崇め続ける。「いやいや、目の前でここまで暴かれたら信者も目を覚ますのが普通だろう」というツッコミをしている人もいたけど、案外現実は『トリック』のラストの方が近い気がする。