松本潤主演『99.9 -刑事専門弁護士- THE MOVIE』が大ヒット公開中だ。今回は劇中にあった『20世紀少年』ネタについて記しておく。
- 実写映画版『20世紀少年』
※「ともだち」は人差し指を上げたシルエットのマスクを被っている
『20世紀少年』は浦沢直樹先生の人気漫画で、2008年から2009年にかけて堤幸彦監督によって3部作で実写映画化された。堤幸彦監督といえば代表作に仲間由紀恵と阿部寛の『トリック』シリーズが有名だが、実は木村ひさし監督は本シリーズの演出も担当している。そのため『99.9』シリーズもその影響を色濃く受けて、細かいカット割りや独特のカメラワーク、効果音の使い方から画面の随所に散りばめられた小ネタまでもが楽しい作品になっている。また木村ひさし監督は実写映画版『20世紀少年』シリーズのセカンドユニット監督を務め、『金曜特別ロードショー』放送用の再編集版の演出も担当していた。
- 『99.9』での『20世紀少年』ネタ
※最終章のビジュアルでは白髪混じりの香川照之が確認できる
そして『99.9 -刑事専門弁護士- THE MOVIE』には『20世紀少年』でヨシツネ役を演じた香川照之と万丈目胤舟役を演じた石橋蓮司が出演している。そのため映画内の石橋蓮司が演じていた若月会長の会社が「ヨシツネ自動車」なのは『20世紀少年』で香川照之が演じた役の名前をネタにしており、劇中に登場する「ともだち」は「『20世紀少年』で宗教組織の教祖から世界大統領まで上り詰めた正体不明の主人公たちの幼馴染」で、石橋蓮司の人差し指だけを上げているポーズは「『20世紀少年』での『ともだちのマーク』」、両者のやりとりに出てくる「絶交」は「ともだち側の人間が敵対する者、邪魔者や裏切り者を殺害すること」、「万博」は「『20世紀少年』の主人公らの小学生時代に大阪万博が開催され、物語において『行ったか、行かなかったか』が話題となり、尚且つ世界大統領となったともだちが2015年に東京で開催した物語において重要なイベント」、そのシーン直後に映る旗は「主人公たちが劇中で重要な意味を持つ作った旗」、香川照之が灰色のカツラと丸眼鏡をかけるのは『20世紀少年 第2章』以降のヨシツネのビジュアル、「リーダーに向いてない」はレジスタンスの隊長を務めながらも「自分は向いてない」がヨシツネの口癖、「検事になればよかった、検事!」は『20世紀少年』の主人公の名前が「ケンジ」というネタになっている。
- 最後に…
香川照之さん、自信満々の役から自身なさげな演技まで幅広くやれて、凄いなと思った。
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『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』が松本潤主演&木村ひさし監督映画史上「最高興行収入」確実の大ヒットスタート!
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年1月4日
→オープニング5日間では10億円に迫るヒットで、松潤主演史上最高ヒット作品『陽だまりの彼女』の17.9億円超え確実
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映画でも「テレビドラマらしさ全開」な木村ひさし監督×松本潤主演作品『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年1月15日
→数あるテレビドラマの劇場版の中でも、ここまで開き直ってる作品は珍しい、という話
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