山崎貴監督『ゴジラ−1.0』の橋爪功さんの話。
本作では銀座襲撃中のゴジラが国会に向けて熱線を放つ直前の尻尾から青く光る背鰭が飛び出してくる緊張感溢れるシーンで、ワンカットだけでその光景を絶望的な表情で見上げる橋爪功さんが映り込む。これに対して公開当時は「エンドロールに名前がなかったけど本物?」「橋爪功に持ってかれて、一瞬集中力が切れてノイズだった…」みたいな反応が多かった。
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— CLAMP公式 (@CLAMP_news) 2023年11月19日
スペース内でお話している、監督も船酔いしていたということをお話されている佐々木さん。 #ゴジラマイナスワン📷 #山崎貴 監督後半ゲスト#CLAMPスペース#CLAMPspace https://t.co/CSuipxakSq
橋爪功さんは『SPACE BATTLESHIP ヤマト』『永遠の0』『DESTINY 鎌倉ものがたり』『アルキメデスの大戦』と過去に4作品の山崎貴監督映画に出演している常連とも言えるが、「この映画監督の作品には毎回この俳優さんが出るよね」みたいな感じではない。そんな橋爪功さんだが、CLAMPのXのスペースで山崎貴監督は自らこの話題を切り出し、同じ飯屋を使っていることからよく会うことが多く、ゴジラを撮っていることを伝えると「オレはどこに出るんだ?」と問われ「もう殆ど撮っちゃってて、最後にヤバいところで呆然と見てる人しかないですよ…」と言うと「そういうのでいいんだよ、出してくれ!」と返答があったので出演してもらったが、「オーラが強すぎて(本当に短く切ったのに)一瞬で分かっちゃうからTwitterで結構話題になっていた」と笑いながら話していた。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』と『永遠の0』のパンフレットは手元にないので確認できないが、『DESTINY 鎌倉ものがたり』と『アルキメデスの大戦』のパンフレットによると、この2作品への出演も2人の行きつけの飯屋(小料理屋)でよく会う山崎貴監督に対して橋爪功さんの方から出演を直談判したのだという。会うのは特に約束をして、という訳ではなく偶々会うということなので、もう少し早いタイミングで飯屋で会っていたらもっといい役、逆にもう少し遅いタイミングで会っていたら撮影が終わっていて出演が出来なかった可能性も高い。その意味では今回の塩梅での出演になったのは運命の悪戯ともいえる。
そんな橋爪功さんのカメオ出演、個人的には初鑑賞時は「ノイズだな」と思ったが、こういう「ない方がいいだろう」みたいな出っ張りがあるのは逆に映画の魅力を高めている感もあって、今は結構好きである。海外の人はこのネタが伝わらずに普通に観れるのが、少し羨ましいような、少し可哀想なような…、と複雑な気持ち。
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