<ネタバレ注意>
「ミステリーランキング驚異の4冠」という触れ込みのミステリー小説を実写映画化した作品『屍人荘の殺人』を観に行った。予告編の感じから「何があるのだろう」と思っていたが、やはりその「何か」はあった。
この作品で観客が一番驚いたのは、ペンションの外に出られなくなる理由が「フェスの観客がゾンビになって襲ってきたから」だったことだろう。これは予告編では隠されていたことだ。おそらく原作本でも隠されていた部分なのだろう。
ゾンビ要素がシッカリと「事件のトリック」に生かされてたのもミステリー映画として楽しめたし、「ゾンビにして殺す」ことと「ゾンビを殺す」ことで「お姉ちゃん」と「お姉ちゃんのお腹の中にできた赤ちゃん」の2人分の復讐になるという展開も「ゾンビが出てくる意味」が「奇抜な展開を狙った」以上のものになっていて良かったと思う。
ただ結局、フェス会場の人たちはどうしてゾンビになったのだろうか?あのウイルスみたいなのを注射器に入れてた組織は何だったのだろうか?この映画は他にも「よく分からない」所や演出上の「ツッコミポイント」みたいのがかなり多い映画になっている。
それでも自分はあのエンドクレジット手前の「胸糞悪い」と捉えることができる終わり方含めて、かなり好きな部類の作品ではあった。中村倫也さん目当てで本作を観に行った人には少し同情するが…
ところでかなりの人がエンドクレジットが終わって場内が明るい状況になるまで誰も席を立たなかったけど、やっぱりエンドクレジット後に何かしら映像があると思った人が多かったのか?実は自分も思っていて「映倫」が出たときに「あっ、何もないんだ…」とビックリした。