新型コロナウイルス感染拡大の影響で民放テレビ局の春ドラマは軒並み放送延期となった。その放送延期期間の穴埋めとして放送されたのが、過去の人気ドラマの「再放送」だ。
コロナ禍で「名作ドラマ」が放送 わざわざ「特別編」や「傑作選」にするテレビ局の事情 | デイリー新潮
「再放送」だとスポンサー料金が下がるから「特別編」 観光・レジャー系のCMはなくなり、毎年夏にテレビ局が開催しているイベントも中止 新卒採用の数も減る地獄… https://t.co/UdEIOCrFav
ただし「再放送」として、そのまま放送するとスポンサー料金が僅かになり殆ど儲けが出ないという理由から、テレビ局側は「特別編」と銘打ち、「再放送プラスα」という形で放送しなければならないという事情があったという。確かにそういう視点で再放送ドラマを振り返れば多くのドラマは「出演俳優からの特別コメント」「関係者による副音声」「未公開シーンを追加した特別編集版」など、ただ単に過去のドラマを垂れ流すといった感じではなかった。
また上述した例以外にも日本テレビが4月より放送予定だった『未満警察 ミッドナイトランナー』の代打として放送された『野ブタ。をプロデュース 特別編』ではエンディングを初放送時に「青春アミーゴ」から2020年の亀梨和也と山下智久が歌った「青春アミーゴ(2020ver.)」を初披露するという形で差し替え。ファンには嬉しいサプライズとなった。
東大ハーバード大卒のエリート弁護士
— 小手伸也 (@KOTEshinya) 2020年4月26日
VS.
神出鬼没の腕利きコンフィデンスマン
「#SUITS/スーツ2」から「#コンフィデンスマンJP」へ!バトンの受け渡しはなんと蟹江と五十嵐!この記念すべきセレモニー的な茶番(笑)は本編前の前扉でご覧になれます!明日4/27月曜よる9時! https://t.co/ViXLUV5eRz pic.twitter.com/Wflt3AwynA
またフジテレビの月9ドラマ『SUITS season2』の代打として放送された『コンフィデンスマンJP』では、本編開始前に両番組に出演する小手伸也によるコラボ映像を放送。
※『逃げるは恥だが役に立つムズキュン!特別編』/TBSテレビ
TBSテレビで『私の家政夫ナギサさん』の代打として放送された『逃げるは恥だが役に立つムズキュン!特別編』では、放送当時も話題になった「恋ダンス」に出演メンバーによる「リモート恋ダンス」を追加編集したバージョンで放送。回を重ねるごとに出演メンバーが増えていくだけでなく、星野源が新ドラマ『MIU404』の台本を持っていたり、代打枠として最後の放送となった回で次週放送開始のドラマ『私の家政婦ナギサさん』の主演・多部未華子が登場して「恋ダンス」を披露したりと、常に話題を呼ぶ内容となっていた。
自分はこれらの内容を観た時に、「こんな時だからこそ、少しでも視聴者を楽しんでもらおう」というテレビ局側の想いのようなものを感じたし、「やっぱりテレビって面白いな」と思った。またこれらのサプライズに対するSNSの盛り上がりを見て、「テレビのスゴさ」みたいなモノも改めて認識させられた気がした。