「3代目ツチノコ」亡き後のダー子達の「詐欺師人生」の行き先/長澤まさみ主演『コンフィデンスマンJP 英雄編』ネタバレ感想

コンフィデンスマンJP 英雄編 クリアファイルセット

ネタバレ注意

長澤まさみ主演『コンフィデンスマンJP 英雄編』を観た。

 

  • 「3代目ツチノコ」亡き後のダー子達

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本作は開幕早々に前作『プリンセス編』に続き『ドラゴン桜』ネタをぶち込み笑いを誘う一方で、ダー子、ボクちゃん、リチャードのコンフィデンスマン3人に何故か元気がない。どうやら彼らを育ててくれた「3代目ツチノコ」が2年前にこの世を去り、「オサカナ釣り」へのモチベーションが著しく低下してしまって事実上の活動休止状況なのだという。そのため本作では「ザ・ラストコンゲームグランドフィナーレバトルロワイヤル」と称して、勝った人は負けた人に何でも言うことを聞かすことができるというルールで、幻の古代ギリシャ彫刻「踊るヴィーナス」をかけて3人がマルタで騙し合いバトルをするという物語になっている。

 

 

  • 三浦春馬さんと竹内結子さんの死

コンフィデンスマンJP ロマンス編

コンフィデンスマンJP プリンセス編

そしてここからは完全に自分の受け取り方で、脚本の古沢良太さんを始めとした製作陣の意図にはないことなのかもしれないけど、自分は「3代目ツチノコ」が亡くなったことで喪失感に陥っていたダー子達の姿は、前作『コンフィデンスマンJP プリンセス編』公開前後にジェシー役の三浦春馬さんとスタア役の竹内結子さんが亡くなったことで生じた製作陣とファンたちの動揺や喪失感に重なってみえた。本シリーズは両者が共演していることや三浦春馬さんの亡くなった日が『ロマンス編』の地上波初放送日で、竹内結子さんが亡くなったのが『プリンセス編』公開中だったことから、色々とターゲットにされがちな作品だった。そして中には「主演の長澤まさみはもう『コンフィデンスマンJP』をやりたくない、次で終わりにしたいと言ってる」という内容の報道もあった。この報道内容が事実だったのかどうかは分からないが、「『コンフィデンスマンJP』の現場に戻る度に2人のことを思い出して辛くなってしまうからやめたい」という心情は十分考えられるものだった。そのため自分は「もしかしたら、本作が最終作になるかもな…」という気持ちを少なからず抱きながら劇場に向かった。

 

※ファンサイドにも「前みたいに笑えるかな」みたいのはあった

 

 

  • 「一生離さない」「一生逃がさんぞー!」

そんな気持ちで劇場に向かった本作のラストは相変わらずの『コンフィデンスマンJP』らしい大胆な騙しにより、ダー子が勝利。そしてダー子がボクちゃんとリチャードに出した命令は「一生コンフィデンスマンを続けること」だった。自分はそれを聞いて、「色々あったけど、『コンフィデンスマンJP』はこれからも続いていく」という宣言に聞こえた。そして本作はそれを宣言するための物語で、これから先もシリーズを続けていく上で必要な物語だったのではないかとすら感じた。だからダー子の最後のナレーションの内容やウェットに振り過ぎずに活躍させたジェシーとスタア、そしてダー子すら超えてきた新キャラ「3代目ツチノコ」のオチ含めて、色々と沁みる作品だった。

 

※「嘘」がテーマの作品だからこそ、作品内でジェシーとスタアが活躍し続けるのは癒しにもなる

 

 

  • 最後に…

本作に初参戦の城田優さんと生田絵梨花さんの演技も魅力的で楽しかったが、やはりキャスティングは色々と踏まえた上でなのだろうか… もしそうだったのだとしたら、出演してくれたの色々とありがたいな、と思った。

 

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