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長澤まさみ主演『コンフィデンスマンJP プリンセス編』ネタバレ感想/ミシェル・フウの母親が「×××」である理由

コンフィデンスマンJP プリンセス編

【注意】『コンフィデンスマンJP プリンセス編』ネタバレ

長澤まさみ主演『コンフィデンスマンJP プリンセス編』と初日舞台挨拶の生中継を観てきた。

 

  • ミシェル・フウの母親はダー子だった!?

今回のストーリーは世界有数の大富豪フウ家の当主レイモンド・フウが亡くなり、その遺言が「相続人は3姉弟ではなく、隠し子のミシェル・フウとする」だったことから、ダー子たちが「ミシェル・フウ」を作り出し、遺産をゲットしようとする内容。本作はフジテレビの月9枠で放送された連ドラ版に加えてスペシャルドラマ、そして劇場版1作目である『ロマンス編』と既にシリーズを重ねており、観客の目も肥えていることから「観客を騙す」というのは中々ハードルが高くなっているのではないかと思う。現に自分は本作の「ダー子たちは死んだフリをしている」ことは勿論、「ダー子は玉璽を入れ替えていない」「レイモンド・フウの手紙自体ダー子の仕込み」だということも読めていた。そのためボクちゃんの「これ(赤星の前で殺し屋に殺されたフリをする)やる必要あったか?」「ダー子は爪が甘い」というようなセリフは脚本家の古沢良太さんが「観客から脚本の穴を指摘される前に保険をかけてるのでは?」と穿った見方をしてしまった。

ただエンディング手前で時系列は2年前の香港まで戻り、「レイモンド・フウはダー子の会話を偶々聞いていて、相続人を架空の隠し子と発表することを決めた」という事実が明かされる。これは「ミシェル・フウという架空の存在をレイモンド・フウに生ませたのはダー子」であり、尚且つ「実際には存在しない人物を実在する人物にまで仕立て上げたのもダー子」であるということを意味する。つまりダー子は「身寄りのない少女コックリの母親的存在」というだけでなく、二つの意味で「ミシェル・フウの母親」とも呼べる存在だったという訳だ。この「ミシェルは実在していなかった」というオチはパンフレットの古沢良太さんのインタビューによると、彼のアイデアではなくプロデューサーのアイデアだったというが、個人的にはかなり好きな落とし所だった。

 

 

  • 長澤まさみの変装」と「豪華キャスト」と「小ネタ」

本作の魅力は「古沢良太脚本による大胆なまとめ方」の他に女子高生姿やパーティドレスなど本作だけでも27パターンのファッションを見せつけた「長澤まさみの変装」や脇役にも濱田岳デヴィ夫人などの有名俳優を配置する「豪華キャスト」と台詞や画面の至る所に配置されている「小ネタ」が挙げられる。個人的に一番好きだったのは過去に『ドラゴン桜』の連ドラ版に出演していた長澤まさみ演じるダー子の「まさかこの年で『ドラゴン桜』やらされるとは思わなかった」と自身の過去作品をネタにする台詞。他にも看板のあちこちに「五十嵐」「ボクちゃん」「リチャード」の文字があったり、テニスコートに大阪なおみ選手のモノマネをするタレント・小坂なおみ、パーティ会場にジャッキー・チェンのモノマネをするタレント・ジャッキーちゃんがいたり、女性を救う紳士がGACKTだったりと、挙げ始めたらキリがない。きっと自分が見落としていたり、元ネタを知らない小ネタが沢山仕込まれているのだろうな、と感じる。

 

 

今回時間の都合で人生初の初日舞台挨拶の生中継付きの上映を観た。本編終了後に1時間程度、初日舞台挨拶が生中継されていたが、「追加料金なし」で出演者のトークイベントを見れたのは得した気分だった。

 

 

  • 最後に…

先日亡くなった三浦春馬さん演じるジェシーとダー子のダンスシーンは最高だった。その一方で少し気分が落ち込んでしまうシーンもあった。ただそのシーンの詳細はここで触れないことにする。最後に三浦春馬さん演じるジェシーはきっとシリーズを重ねるごとに味が出て、魅力を増し、多くの人から愛されるキャラクターになっていったのではないかと感じる。ご冥福をお祈りします。

 

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