「夏だ!!今日俺だ!!」
「ギャグMAX!!お祭り映画!!」
「笑いですべてを吹き飛ばせ!」
「映画館へGO!!」
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本の映画興行は今年3月以降低迷し続けていた。そんな中で2020年7月17日より公開された福田雄一監督最新作『今日から俺は!!劇場版』は週末2日間で6億3100万円、初日含めたオープニング3日間では7億8800万円を記録した。配給元の東宝によると最終興行50億円を狙える大ヒットスタートで、公開2週目で既に興行収入20億円を突破しているという。
このオープニング収益は最終興行38.4億円を記録して福田雄一監督作品史上最大のヒットとなっている2017年公開の小栗旬主演『銀魂』のオープニング興行を16.3%も上回る数字だ。日本の映画興行は安倍首相が「全国一斉休校要請」を出した2月末以降、週末興行2億円突破作品はなく、1億円突破するのもやっとの厳しい状況が続いていた。しかし福田雄一監督最新作はこの状況にも関わらず、自己ベストを更新して、日本の映画興行界に希望の光となる数字を叩き出してきた。
東宝によると男女比は40:60で、10代からシニアまで幅広い層が劇場に訪れているという。おそらくポップコーンやジュースなど、シネコンの売店の売り上げにも良い影響を与えているのだろう。
日本では感染者数が増え続けており、今後どのような推移を見せるか不安な部分もあるが、これくらいの状況が続くのであるのなら、コンテンツの魅力次第で大ヒットを記録することも可能であるということを『今日から俺は!!劇場版』が証明する形となった。
一部の映画ファンからは福田雄一監督作品に対して「アレは映画として認められない」「あんな映画を楽しんでいる観客もダメ」「福田監督からは映画愛が感じられない」などという過激な批判意見もよく見る。しかし、そんな福田雄一監督最新作こそが今の映画業界にとっては希望の光であり、最大の救世主となっているようだ。
(C)2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会
参考文献