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最早本編よりメイキングの方が楽しい?トム・クルーズ『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ネタバレ感想

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トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を観た。

 

  • シリーズ7作目、マッカリー監督が再続投

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本作は『ミッション:インポッシブル』シリーズの7作目。本シリーズは1・2・3作目は「普通に楽しいトム・クルーズ主演のスパイアクション映画」みたいな立ち位置で、興行収入の推移を見てもそのまま自然にフェードアウトしてもおかしくないような作品だった。しかし4作目『ゴースト・プロトコル』でトム・クルーズのドバイのブルジュ・ハリファでのノースタントアクションをウリにしたことで興行収入が回復。5作目『ローグ・ネイション』では軍用機にトム・クルーズがしがみつくノースタントアクションだけでなく、水中アクション、カーチェイス、バイクチェイスも徹底的にリアルに拘ることをウリにしたことで、ある種本シリーズの完成形のような作品となった。そして6作目『フォールアウト』ではシリーズで初めて監督のクリストファー・マッカリーが5作目から続投。それまでの作品ごとに監督のカラーが色濃く出る作風から、6作目はある意味5作目のバージョン違い、「縮小再生産」ならぬ「拡大再生産」のような作品に仕上がった。そしてその傾向は7作目である本作『デッドレコニング PART ONE』でも引き継がれている。

 

 

  • 前作のヘイロージャンプに対して…

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ただ6作目と7作目には明確な違いがある。それは6作目は「ストーリーよりもアクションが前面に押し出されていた」のに対して7作目は「ストーリーが前面でアクションは背景」という作品になっている。これは本作でやたらと劇中でメタ的に語られるように同じパターンの繰り返しを避けたかったのかもしれない。例えば本作で最大のウリとして宣伝されているトム・クルーズがバイクごと崖から飛び降りるアクションはバイクという+αがあるとはいえ、絵面としては前作のヘイロージャンプとやや被る。ただ前作のヘイロージャンプは飛び降りシーンからダイブ中のシーン、そして着地まで長回しで丁寧にアクションを見せた一方で、本作ではオリエント急行の別キャラのストーリーの間に挟み込まれる形。しかも今回は着地シーンも列車の中のシーンのキャラクターと観客を驚かす形でいきなり入ってくるので前作のヘイロージャンプ程の満足度には至らない。これは前述したように繰り返しを避けた結果なのかもしれないが、食い足りなさは残った。

 

 

  • 最早本編よりメイキングの方が楽しい可能性

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「アクションをもうちょっとジックリ観たかったな〜」みたいのはラストのスピードフライングも同様で、何ならバイクの飛び降りスタントもスピードフライングも本編のシーンよりメイキング映像のシリーズお馴染みのテーマ曲をバックにトム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督らスタッフが笑顔で撮影している様子のが楽しく観ていたのではないか、とすら思えてきてしまう。また「CGに頼らないノースタント」をウリにしてきたシリーズであるはずなのに、バイクの飛び降りスタントではメイキングで滑走路を見せてしまっているため、本編で上から崖のCGを被せているのが丸分かりな上、鑑賞中にメイキングの滑走路が見えたような気さえした。ローマでのバイク及びカーチェイスシーンも今年公開の『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』とロケーションが被ってる上に、『ワイスピ』の方がフレッシュかつチェイステクニックの見せ方も上手に感じた。

 

 

  • 最後に…

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そんなこんなで文句多めになってしまったが、クライマックスの落下する列車の中を見せるアクションは面白かった。特に調理車両では炎がボーボーと燃え上がり、フライ用の油がバチャバチャと溢れ出しそうなシチュエーションは堪らなかった。ただラストで「ヒャッハー」系のキャラが助けに来てくれて、ここから「ファイトー!」「一発」的な白熱の救出劇が観れるのかと思ったら次のシーンでは3人とも助かってたのはやや残念。全体的に「アクションをもっと見せてくれ…」と思える作品だった。最後に「これまでのヒロイン死亡で新ヒロイン投入!」みたいな構成も少し「…」感はあった。

 

 

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