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『週刊文春』に関係者が「2~4の3作を一気に撮影」とリーク、『馬陽の戦い』の途中で終わる『キングダム 運命の炎』ネタバレ感想

キングダム 運命の炎 映画ノベライズ (ダッシュエックス文庫)

『キングダム 運命の炎』を観た。

 

本作は原泰久原作の同名人気漫画の実写映画版シリーズ第3弾。原作における『紫夏編』と『馬陽の戦い』を描くという宣伝をされていたが、実際は『紫夏編』と『馬陽の戦い』の途中までを描いた作品。つまり前作までと異なり本作は1本の映画としては完結しておらず、分かりやすいクリフハンガーにより「次回に続く」という形で物語を幕を閉じる。否、正確には前作と異なり続編の予告編も流れないので、ある意味「完全に投げっぱなしで終わった」と嫌味な見方も出来る。

 

 

「実は、パート4までの制作が決まっているのです。しかも2~4の3作を一気に撮影するという、邦画史上初の試みです」(同前)

「キングダム」大沢たかお 役作りで全治2カ月の大ケガ | 週刊文春 電子版

『週刊文春』によると本作は2作目が発表された段階でパート4までの制作が決まっており、2〜4の3作を一気に撮影した、という関係者のリークが報じられていたので続編に関してそこまで心配する必要はないとは思う。ただ本作が『馬陽の戦い』の途中で終わることを全く伝えない形のプロモーションを展開していたことにはやや疑問符が残る。特に原作ファンからすれば本作のラストであのシーンが描かれるのだと、期待と覚悟を胸に劇場に向かった人からすれば完全な肩透かしだったのではないか。正直、自分は事前にその情報を得てガン萎えだった。

 

 

ただ本作は同年公開の同じく人気漫画の実写映画版シリーズ『東京リベンジャーズ2』の前編『-運命-』と異なり一本の映画としての満足度は担保されている作品になっている。それだけに今回のような騙し討ちするようなスタイルの宣伝は勿体無く感じる。正々堂々と「二部作の前編」と銘打って公開して欲しかった。やり方が「不誠実」だと批判されても仕方ないのではないか、とすら思う。その意味では『東京リベンジャーズ2』の方が遥かに「誠実」ではあった。

 

 

折角の日本映画史上トップクラスの大予算をかけたビッグプロジェクトで、本編の感想以外の部分でこんな気持ちにさせられるのはかなり残念だ。

 

 

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