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「どこでも どうだ」は「どこでもドア」、あいみょんのドラえもん愛溢れる『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』挿入歌考察

スケッチ / 君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを! (初回生産限定ドラえもん盤) (特典なし)

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』のあいみょんの挿入歌「君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを!」の話。

 

あいみょん「(主題歌は)のび太くんの顔に残る眼鏡の跡さえも愛おしくて“絵になるよ”って、ドラえもんが温かい目で見ている様子が浮かんで、のび太の後悔や失敗、嬉しいも楽しいも、いつも一緒に経験してきた2人の間にある確かな友情を描こうと思いました」「(挿入歌は) 私のドラえもん愛が満載です」

主題歌・挿入歌|『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』公式サイト

今年のドラえもん映画は『ドラえもん』のファンを公言するあいみょんが主題歌と挿入歌を担当している。主題歌の「スケッチ」はあいちゃん曰く「のび太くんの顔に残る眼鏡の跡さえも愛おしくて“絵になるよ”って、ドラえもんが温かい目で見ている様子」が浮かんだところから着想を得たバラードで、本編終了後のラストに流れることで映画全体を包み込む優しさがあったように思う。ただ個人的に「私のドラえもん愛が満載」という挿入歌の方が好きだったりする。

 

 

本作の挿入歌は「未来はもう君たちのもの」と子供向け映画らしく前向きなメッセージを込めながら、ドラえもんネタが詰め込まれまくっている。例えば冒頭の「飛ぶなら今しかない」「叶えてあげられるよ 僕がいるよ」は大山のぶ代時代の「ドラえもんのうた」の「空を自由に飛びたいな」「はい、タケコプター!」を連想させる。「あんな時 こんな時」のフレーズも同曲の「こんなこといいな(あんなとこいいな) できたらいいな(いけたらいいな)」や「あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど」などを思い起こさせる。

 

 

また「どこでも どうだ」は「どこでもドア」の空耳になっているし、「もしもの話」は「もしもボックス」、「通り抜けられる頂上」は「通りぬけフープ」、「着せ替えちゃえ 寂しい気持ち」は「きせかえカメラ」、「四次元の世界」は「四次元ポケット」、「食べたら変身ビスケット」は「動物変身ビスケット」、「あべこべを歩こう」は「あべこべ惑星(あべこべの星)」や「あべこべクリーム」、「あべこべせかいミラー」などドラえもんのひみつ道具を連想させるワードに溢れている。「逆さまの宇宙だ」は『のび太の宇宙開拓史(新・のび太の宇宙開拓史)』でのび太の部屋の畳の下と繋がる宇宙が縦と横でズレて繋がっていたことを指しているのだろう。

 

 

そんなドラえもん愛に満ちた楽しい挿入歌だが、個人的に「伸びた影を追いかけて」のフレーズが「のび太影を追いかけて」に空耳されることから、あいみょんの真意は分からないが、子供時代からの『ドラえもん』のファンとして「のび太影を追いかけて(私は大人になった)」の意味もあったのかな、と感じた。「ひみつ道具」や「ドラえもんとのび太の関係」を「ヘンテコ」と表現するワードセンスも「すこし・ふしぎ(SF)」の『ドラえもん』らしくて良かった。

 

 

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