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「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」は10年間ドラマを支えてくれたファンへのメモリアル映画

劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-

今回は東京医大の不正入学や女子一律減点など医学界が騒つくなか山下智久主演の大ヒット月9ドラマを映画化した「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-を観てきたので感想を書きます。

 

観る前の期待度

  • 月9枠でも視聴率が取れると証明したシーズン3

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「フジテレビの月9枠はもうダメなのではないか?」月9ドラマ30周年記念作品して放送された「嵐」相葉雅紀主演「貴族探偵」は莫大な製作費を投入した勝負作だったが平均視聴率は8.6%と惨敗に終わりドラマ放送中に当時のフジテレビ社長・亀山千広さんの退任も報じられた。月9枠消滅も噂される中で投入されたのが「コード・ブルー」のシーズン3だったが、前作からのブランクは7年と不安材料も多かった。しかし初回視聴率は16.3%を記録して最終回はシーズン最高の16.4%で平均視聴率は14.6%と高視聴率をマークした。絶望しかなかった月9枠でも面白い作品を放送すれば視聴率は取れるという事を証明してみせたのだ。

 

  • 目指すは第2の「海猿」!?

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そんな数字を取れるコンテンツを映画化するとなればそれなりの興行収入も期待できる。フジテレビもかなり力を入れている事だろう。今回の劇場版では大規模な海難事故を扱うという。この設定で多くの人が連想するのはかつてフジテレビのドル箱コンテンツだった「海猿」シリーズだ。「海猿」はシリーズ4作品のうち3作品が興行収入70億円を超える大ヒットシリーズだったが、フジテレビと原作者との間でのトラブルによりシリーズは打ち切りを余儀なくされた。これは完全な邪推でしかないが、フジテレビとしては海猿」の代わりに「コード・ブルー」を夏の定番シリーズとして定着させようとしているのではないか?

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  • ディザスターを描けるのか?

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自分は本作の劇場版が発表された時から密かに期待していた事があった。それはディザスター描写だ。ドラマ版では事故が発生した後にドクターヘリが出動する為、医師が現場に着いた時は既に現場は悲惨な事になっている。これは予算が少ないドラマとしては主人公サイドが医師だという事もあり上手い省略表現だと感じる。しかし劇場版ならば興行が見込める分「海猿」レベルの予算を投下して日常が崩れ去る瞬間をしっかりと描いて欲しいと思った。折角劇場版にするのだから大スクリーンで見てこその映像を作って欲しいと願ったのだ。またドラマ版の事故現場のセットは予算の関係からかかなりショボく感じた。上の画像はシーズン3の最終回のモノだが山Pの左後ろにある信号機のショボさは残念すぎる。本物感がまるでないのだ。しかもこれは動画だと順々に信号機のライトが光っていくためよりショボく感じる。「ドラマは予算がないし時間もないから…」というのは分かる。ただ映画は違う。自分がこの劇場版に期待するのはドラマの予算では出来なかったディザスター描写と現場の美術のクオリティの二点だ。この2つが出来ないのなら映画にした意味を感じさせる事は難しいのでは無いかと思う。もしこの2つをクリア出来れば本気で「海猿」に続く夏の定番シリーズも夢ではないのではないか?そしてシリーズ化が実現すれば通常日本では製作し難いディザスター映画がフジテレビの資本を使って何本も公開する事が出来る。これは日本の実写映画の進路へも繋がるのではないか?

この2点に関しては監督も完全披露試写会の場で、

映画版の事故現場はCGで作られていて、ダイナミックな現場を作るために大きなクロマキー(合成用の背景)が置いてある中で芝居をしてもらったんです

<出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00000124-nataliee-movi>

と触れておりテレビドラマでは出来なかったが映画では出来る事をしっかり意識したと思える発言があった。この発言にはかなりの期待を持っていたが… 結論は「観た後のネタバレ感想」の項目に記す。

 

自分が「コード・ブルー」で一番好きなエピソードはシーズン2の5話目で比嘉愛未演じる冴島さんが彼氏の危篤状態の時にドクターヘリ要請を無視せず何かを決意したような顔を見せて仕事に向かったシーン。ここは仕事を無視して彼氏の側にいるというお涙頂戴演出にも出来たところなのに、プロとして仕事を全うするために走り出した姿はシリーズで唯一感動で涙してしまったシーン。ただこの後冴島は彼氏の幻影なら苦しみ生前に自分の携帯に残された留守番電話を繰り返し聴いて外で泣いてしまうほど病んでしまう為、もしかしたら敢えて彼氏の死に立ち会いたくない(現実を見たくない)という気持ちのもと仕事の方を選んだのではとも捉える事もできるシーン。どちらにせよ冴島絡みのシーンは泣かされた。だからシーズン3で前に進めている彼女の様子を見れた時は心の底からホッとした。その後も彼女にとって辛い展開はあったけどね… その時は支えてくれる友達がいて本当に良かった。小学生の先生みたいな綺麗事は書きたくないが辛い時支えてくれる友達は本当に大事だ。

 

  • 医療の真似事をしているだけ

6月に公開されたインタビューで山Pが、

『結局、自分たちは医療の真似事をしているだけ』と落ち込むんです。しかし一方で、手紙などで『ドラマを見て、息子がお医者さんになろうと猛勉強しています』と感謝されることもあります。これが“僕らのやっていること”であり、僕らなりの“誰かを救うということ”なのだと思います。

と答えていた。この言葉には凄く感激した。確かにドラマの中でいくらメスを握ってもそれは真似事でしかないかもしれないし、直接的に誰かを本当に救えるわけでもない。でもドラマに憧れて勉強して医者になる人が増えれば直接的に無いにしても間接的に救える人が増える訳だし、そもそも論で言えば他人に夢や希望を与えた時点でそれは人を一人救っていると思う。またこのドラマの影響でドクターヘリが日本の病院に増えたという話もよく聞く。もちろん現実とのギャップが多い部分もあるかもしれないけど、本作は少なからず良い方向へ行くキッカケを作ってきたドラマだと思うしそれこそがドラマや映画の役割だとも思う。このインタビューから山Pの本作に対する想いが伝わってきて映画への期待度が上昇!

それだけに東京医大女性差別多浪差別は残念… これが理想と現実のギャップなのか… 医者を目指している人は現役・浪人・男子・女子関係なく頑張って欲しい。

 

  • ブルーカーペット

本作の完全披露試写会はレッドカーペットではなく、タイトルに合わせたブルーカーペット!更にスーツやドレスも青で統一されておりこういう演出もベタだがテンションを上げるブースターになる!

 

本作は全国439スクリーンで封切られオープニング3日間で興収15億4800万円の大ヒットスタートを切った。公開初日には「興収100億円視野!」と報道までされた。個人的に100億円は厳しいと思うし、実際東宝とフジテレビも景気付けの意味合いが強い発表だったと思うけど少なくとも「海猿」レベルのヒットになった事は素直に嬉しい。お祭り感も演出できるしね!

 

 

観た後のネタバレ感想

多くの人と同じように「映画としてはどうかと思うけファンムービーとしては良かった」という感想でした。

 

  • 海猿」とは違う方向性へ

特報や予告編ではテレビドラマ版を大きく超えるスケールの未曾有の大事故が起こり緊迫感溢れる映画に仕上がっているように思え、フジテレビとしては「海猿」の路線に持っていきたいのかとも思っていたが実際出来上がった作品を観ると海猿」路線は宣伝だけで予告のような事故のディザスター描写を映画だから丁寧に観せようという作品ではない。あくまでもテレビドラマのプラスアルファ程度のスケールでしかなく、事故が起こる瞬間などは観せずにテレビドラマと同じ構成を取っている。

海猿」だと「事故→救出」の流れを丁寧に観せる映画だが、本作は「事故→救出(手術)→その後」の救出(手術)とその後の様子を丁寧に描く。これはどっちが優れているという訳ではないが大ヒットしているからテレビドラマに思い入れはないが「海猿」みたいな感じで楽しめると思って観にいくと少し肩透かしを喰らう可能性は高いだろう。本作は良い意味でも悪い意味でもテレビドラマをそのままやっている作品だ。

 

  • 余命直前の結婚式

海猿」は大きな1つの事故を通して群像劇を描いたが、本作は2つの事故とテレビドラマの10年間を通して群像劇を描いているので感動シーンの連べ打ち状態になっている。例えば航空機の乱気流に巻き込まれ胃がんの女性は余命が後僅かだが、婚約者と最後の思い出に結婚式をする。これは自民党杉田水脈衆院議員からすれば子供は生まれないので「生産性がない」結婚なのかもしれない。それでも最後の思い出という意味でもケジメをつけるという意味でも悔いを残さないという意味でもこれから先の人生を生きるという意味でもやらなければいけない事だったように思える。だからこそその思いを形にする為には結婚式をやるしかなかった。だからこのシーンは涙を誘う。本作のテーマは思いをしっかりと伝えることだからだ。このシーンは自分の隣にいた予告編だけでポップコーンを食べ終わり床にポップコーンをバラ撒いてた男性もメガネを取って涙を拭いていた。といより隣の男性は汚いポップコーンの食べ方をする割にずっと泣いて笑って感情豊かで幸せな映画体験をしているんだなと感じた。

 

  • 誰もが問題を抱えている

本作では新人看護師の家庭問題のエピソードが描かれる。彼女の母親はアルコール依存症で、娘は母親を恥じていた。そしてそのフラストレーションを彼女は藍沢に対して「医学部卒業して医者になれる家庭に生まれた人には分からない!」とキレてしまう。確かに藍沢は経歴だけ見れば国立の医学部を卒業して医者になりトロント大学への留学が決まっている。これ以上にない人生を送っているように他者からは思える。ただ彼の辛い家庭環境はテレビドラマでしっかりと描かれている。一見大成功を収めているように見える他人も自分たちと同じように闇や辛さを抱えている。それを様々な事故を通して学んでいく彼女の姿には心打たれる。これって主題歌「HANABI」の「誰もが問題を抱えている」っていう歌詞とピッタリのメッセージだ。後、山Pがアルコール依存症の危険性について語るが公開前に山口メンバーがアルコールでやらかすとは思ってなかっただろうからコレも「誰もが問題を抱えている」だ。

 

  • 師弟関係

緋山と名取の師弟関係はとても理想的。名取は緋山から受け継いだのは技術だけでなく彼女の切実な想いも確実に受け継いでいる。冷めているようで本当は熱い想いを持った2人だったのだ。

 

  • おまえになりたい

藤川先生は第1シーズンの時藍沢の医者としての技術を見て「おまえになりたい」と口にしていた。落ちこぼれ扱いされていた頃、藤川からすれば藍沢は取って代わりたい存在だっただろう。しかし本作では好きな人に好きだとアプローチ出来る藤川に藍沢がなりたいと思っている。お互いの長所を見ることで自身の成長に繋げる理想的な関係が2人に築かれている事が分かるファンには嬉しいシーン。

 

  • 幸せになった冴島

医師の家庭に生まれ兄弟が医学部に進学して医者になる中医学部受験に失敗して看護学校に進みナースになり第1シーズンでは医者へのコンプレックスが強かった冴島。また彼女の受験期を支えて長年付き合った彼氏は病で命を落としてしまい心を病んだ冴島。赤ちゃんを流産するなど信じられない程の不幸を食うバケモノだった彼女だが、ウェディングドレスに身を包まれた姿は「幸せになれて良かった」とファンなら温かい気持ちにさせてくれる。ただテレビドラマを見ていない人からすればガチで知らない人の結婚式を見せられるという苦痛のシーンだとは思うのでど友達や恋人に誘われて観に行った人の気持ちは察する。

 

  • 5人の関係性

本作の最大の見せ場は5人の関係性だ。山Pが事故の被害に合った時も血塗れで新婦が帰ってきた時も彼ら彼女らは感情を表に極力出さず自身の仕事にプロとして徹する。それでも彼ら彼女ららしい表情や仕草でこの10年で積み上げてきた事を感じさせる。ラストの結婚式の藍沢が座る位置だけでも微笑ましくなれる。逆に「藍沢の座る位置って何?」という人には絶対楽しめない。そしてエンドクレジットのビデオメッセージ。それぞれのキャラクターの個性を生かしたメッセージが詰まっていて、笑いと感動を上手く合わせた集大成のシーンだ。例えるなら次のステージに進む為の卒業式の感覚だ。藍沢が少し涙ぐむシーンもファンからは10年という時の流れから彼の変化を感じさせてとても嬉しいシーンだ。繰り返すがテレビドラマを見てない人は自分の所属していない学校の卒業式に出席している訳だから、席を立つにも立てない時間が続く事だろう。でもファンには嬉しいファンムービーなのだ。

 

 

細かいツッコミポイント

ここからは「映画として見た視点」と「ドラマファンから見た視点」という2つの視点からの映画の感想を書いていく。この映画をフルで楽しんだ人は読むと少し水を差された気分になると思うのであまり読まない方が良いです。

東宝の配給マークとフジテレビのマークの後に「これまでのコード・ブルー」という山Pの声と共にテレビドラマ版のダイジェストが始まる。このシーンはマジでテレビドラマらしさ全開のダイジェストでここまで開き直っている例は珍しい。例えば同じフジテレビのテレビドラマ映画でも「踊る」や「HERO」はアバンタイトルで各キャラの個性を見せるエピソードを展開してドラマを見てない人やドラマの内容を忘れた人に映画の世界へ入りやすい演出が施される。でも本作はそういう工夫は全くしていない。これは潔さとも解釈できる。ドラマファンならテレビドラマと同じ構成なのであの世界に帰ってきやすいので良いと思うが… もう少し工夫して欲しかった。

アバンタイトルで横峯がイジってた装置を意味深なカット割りで画面に映したので伏線なのかと思ったら何の関係もなかった。何アレ?てっきり山Pの窮地を救うのかと思った。

・オープニングクレジットはシリーズファンなら大画面で観れた事だけで幸せを噛み締めれるだろう。

航空機の乱気流に巻き込まれなどの映画の見せ場になりそうな大事故シーンは全て言葉で説明。これはテレビドラマ版と同じ構成だが、少し物足りなくも感じる。でも航空機のCGのクオリティは高かったし、山Pの登場シーンはメチャクチャカッコよかった。

・雪村さんのお母さんが暴走カーで病院のフェンスなどを破壊しながら登場するけどアレは映画ならではの派手演出なのか?

・山Pが救助着をスローモーションで羽織るシーンはベタだけど、メチャクチャカッコいい!

・ドクターヘリが二台フライトしているシーンは迫力満点。

・海ほたるの描写は船内に向かう時の緊迫感や事故現場を外側から見るCGのクオリティ(特に煙がこちらが向かってくるショットや水蒸気のシーン)は中々だったが、セットの中はドラマ版と比べて少し良いくらい。

アルコール依存症や臓器提供・家庭問題・恋人問題など多くのテーマを盛り込みすぎだ事で焦点がブレて上映時間が長く感じる。正直自分は時計を何度も見た。またテレビドラマを知らない人から見れば感動の押し売りであざとく感じて映画にノれない人が出てくるのと致し方ない気がする。一方でファンサービスとして1人1人のキャラの見せ場を見せるの作りは好意的にも取れる。

・特に臓器提供のエピソードはテレビドラマで一度丁寧にやっているので今回は雑な焼き直しのようにも感じた。

・藤川と冴島がキスするシーンは逃げたなと初めは思ったが、最後に写真を見せる演出は嫌いじゃない。繰り返しになるが今回のテーマは形で残す事だからだ。

・ファンの視点から行ったら児玉先生を出すなら黒田先生や藤川にアドバイスしたパイロットも一瞬でいいから出して欲しかった。どうせなら徹底的にファンの為の映画を作って欲しかった。

・藍沢が最後「言葉に出さなくても思いが伝わるという奇跡が偶に起きる」みたいなナレーションをした後に「お前らは家族だ」って思いっきり言葉にして感謝の気持ちを伝えたのは良いシーンだったけど、それならやっぱり「思いは言葉に出そう」というテーマで最後まで押せば良かったんだじゃ…

・ナレーションが多いのも副音声っぽくてマイナスに捉える人も多そう。去年のフジテレビのテレビドラマ映画「昼顔」は極力ナレーションを抑えて映画的な演出を心掛けていたが、本作は「昼顔」とは真逆のアプローチだ。

・ただこのナレーション問題はプロデューサーのインタビューを読むと第1シーズンではテーマを分かりにくくして視聴者に考えを限定して欲しくないと考えていたが、評判が悪かったので第2シーズン以降ナレーションを入れてテーマを解説すると評判が良かったからだという。ただしプロデューサーもナレーションのせいで答えを限定してしまった事でどちらが正解かは未だに悩んでいるという。

・山Pのセリフが少し聞き取り辛い… そしてラストの外国語はどうなんだアレ?

・全く映画と関係ないけど「ナイフプリーズ」より「メス」のがカッコいい。

・結婚式やエンディングのビデオメッセージはファンには嬉しいが、テレビの演出らしさが全開する。特にラストのビデオメッセージはフジテレビらしさが頂点に達する。フジテレビのバラティ番組の最終回のようなクライマックスだ。それでも自分はドラマシリーズから好きだから楽しく観たよ!それぞれの個性が出ていて良かった。

・映画好きとかは「こんなの映画じゃない!」って思う人も多いかもしれないし、自分も「別にテレビスペシャルでもいいような…」と思わなくはないけど映画は興行だから1つの場所にドラマファンが集まって大きなスクリーンで同じものを見るというお祭り感のあるイベントとしてはこういう映画がある事だって良いんじゃないかなと思いました。

 

 

結論

多くの人が想像するフジテレビ製作映画らしさ全開の作品でした。個人的に大高さんの感想にはとても共感しました。ただ自分はどちらかというとファンの視点から楽しみました。

本作はシリーズ10年間の集大成を彩るファンムービーなのでシリーズが好きな人は絶対オススメの作品ですが、ヒットしているからという甘い気持ちで観に行くと後悔する可能性が高いのでそういう人にはオススメしません。繰り返しますがファンの人は絶対必見ですよ!

 

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