2021年12月17日(金)、ついにラナ・ウォシャウスキー監督作品『マトリックス レザレクションズ』が公開されるが、この手の「X年ぶりの続編」系でよく見る「ポリコレ」批判をあまり見ない気がする。
- 「ポリコレ」への批判
近年公開の映画は「ポリコレ重視」と言われて、一部からは「そんな無理して黒人とか女性とかLGBTの要素を入れなくても…」みたいな批判をされ「ポリコレが映画をつまらなくしている」くらいの意見を持っている人もネット上では結構確認できる。それこそ、この手の復活作品で一番の大作である『スター・ウォーズ』シリーズも同様の意見は散見され、特にアジア人女性が演じたローズは多くの批判を集めた。また最近もMCU最新作『エターナルズ』絡みで色々と揉めているのを見た。個人的に歴史というのはジェンダーの問題も人種の問題も基本的には三歩進んで二歩下がる感じで、少しずつでも良い方に進んでいくものだと思うので、今みたいな過度期はこういう意見が一定数出てしまうのもやむを得ないのかな、とは思う。
- 多様なキャスティングの「トリロジー」
一方で『マトリックス レザレクションズ』は予告編を観るに「『マトリックス』もポリコレの波に飲まれたか…」と言われそうなキャスティングをしているが、あまりそうした批判は目にしない。というのも1999年と2003年に公開されたトリロジーが既に黒人やアジア人など多様なキャスティングをしていたことから、「もともとそういうキャスティングの映画だったのだから、今回のもポリコレへ配慮をしたというよりはトリロジーの延長線上のキャスティングをしたように思える」というのが背景にあるようだ。仮にトリロジーのモーフィアスが白人で『レザレクションズ』が黒人なら「モーフィアスが黒人www」と少なからず揶揄の対象となっていたことだろう。
- 最後に…
そう考えると他作品はやはり、これまでのシリーズの方がバランスを欠いていたことから、現在の多様なキャスティングを「ポリコレへの配慮だ」とネガティブに感じてしまっている人が多いように思える。勿論、作品によってケースバイケースの所はあるが、そういう面は間違いなくあるように思える。
【ネタバレ追記】
『レザレクションズ』で救世主がネオではなくトリニティだったのは、ラナ・ウォシャウスキー監督が性転換したことと関係があるのだろうか…
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