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【売上トップ3をジャンプ独占/タコピー考察/藤本タツキの影響力/宗教2世/シスターフッド/打ち切り/無料公開】2022年漫画の話題振り返り

今年の漫画の話題を雑に振り返り。

 

  • 売上トップ3はアニメが話題のジャンプ漫画

呪術廻戦 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ONE PIECE モノクロ版 103 (ジャンプコミックスDIGITAL)

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

今年の売上トップ3は『劇場版 呪術廻戦0』が大ヒット、アニメ2期の放送も控えている『呪術廻戦』、『ONE PIECE FILM RED』がメガヒット、原作も最終章突入で再盛り上がりを見せている『ONE PIECE』、テレビアニメ放送開始で流行語大賞にノミネートもされた『SPY×FAMILY』とアニメが話題になったジャンプアニメが独占。

呪術廻戦18巻 年間コミック1位に輝く TOP10はジャンプ3作品が独占

 

  • タコピー考察ブーム

タコピーの原罪 上 (ジャンプコミックスDIGITAL)

『ジャンプ+』で連載されたタイザン5先生の『タコピーの原罪』がSNSで考察ブームを生み出し、「わ わかんないっピ…」「だからタッセルってなんだよ!」などインパクトのあるセリフがネットミーム化する程の話題となった。同作者は現在『週刊少年ジャンプ』で『一ノ瀬家の大罪』の連載開始。『タコピーの原罪』が「邪悪なドラえもん」と評されたのに対して、本作は「邪悪なサザエさん」と評されている。

 

  • 漫画家志望に多大な影響、藤本タツキ

チェンソーマン 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)

さよなら絵梨 (ジャンプコミックスDIGITAL)

昨年『ルックバック』が大きな話題となった藤本タツキ先生が今年も新作読切『さよなら絵梨』『フツーに聞いてくれ』、第2部連載開始とテレビアニメ放送開始の『チェンソーマン』で話題を継続。漫画賞では藤本タツキ先生の作風に強い影響を受けた作品が多数投稿されるなど、若きクリエーターからは一種の「神格化」がされているという話も… 作品同様かそれ以上に作者が自身の妹という設定で運営していたTwitterアカウントが凍結されたことも話題になった。

藤本タツキ先生がアカウントを作り直すもツイート内容が超デンジ過ぎてチェンソーマンコラが作られる世界 - Togetter

 

 

  • 2022年は中世ブーム?

逃げ上手の若君 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

2022年は三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、山田尚子監督のアニメ『平家物語』、湯浅政明監督の『犬王』など中世を扱った作品が集中。その流れで『週刊少年ジャンプ』で史上初の3作品連続単行本10巻出版を達成した『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』の松井優征先生による鎌倉と室町の狭間の時代を逃げた英雄の漫画を読めば、この時代に相当詳しくなれるはず。

『ネウロ』『暗殺教室』『逃げ上手の若君』松井優征先生がレジェンド作家もやっていない、少年ジャンプ史上初の記録を達成したらしい - Togetter

 

  • 抗議と安倍元首相暗殺事件で注目、宗教2世漫画

「神様」のいる家で育ちました 〜宗教2世な私たち〜 (文春e-book)

菊池真理子先生が宗教2世の経験談を漫画化した『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち〜』は「幸福の科学」からの抗議により集英社での連載が中断されたことで「表現の自由」の観点から注目され、更にその後に安倍元首相暗殺事件の容疑者が動機について「旧統一教会」との関係性を供述したことから再注目された作品。最終的に文藝春秋から単行本が出版された。

「ある宗教団体からクレームが…」漫画家・菊池真理子が明かす「宗教2世」連載が公開終了に追い込まれた“真相” | 文春オンライン

 

  • Twitterで話題のシスターフッド×ご飯×GL

作りたい女と食べたい女 1 (it COMICS)

「私作る人、僕食べる人」、1975年に日本においてジェンダーの観点から広告が社会的に問題視されてから40年以上、未だに昭和時代のステレオタイプな性別の役割を固定概念として持っている人は少なくない。ゆざきさかおみ先生の『作りたい女と食べたい女』はそんな「女と料理」の関係性を否定し、再構築していると話題の作品。NHKの夜ドラ枠で実写化もされ、公共放送でレズビアンの物語が放送されることの意義や主演の比嘉愛未の想いが注目を集めた。

作りたい女と食べたい女 無料漫画詳細 - 無料コミック ComicWalker

『作りたい女と食べたい女』が解く呪い。「女と料理」、レズビアン・アイデンティティー | CINRA

比嘉愛未さんインタビュー| NHK沖縄放送局

 

 

  • 完結した話題の漫画

ハコヅメ~交番女子の逆襲~(22) (モーニングコミックス)

昨年永野芽郁・戸田恵梨香共演のテレビドラマが話題となり、今年はテレビアニメも放送された泰三子先生による町山警察署の交番(=ハコ)に勤務する女性警察官の内情を描いた警察日常漫画『ハコヅメ』、作者の新作連載に向けて第一部完として連載を一時休載となった。

【急告】 『ハコヅメ』はいったん終わる……けど、第二部はある!? ケンドーコバヤシ╳泰三子緊急対談!!|モーニング公式サイト - 講談社の青年漫画誌

ちはやふる(49) (BE・LOVEコミックス)

テレビアニメ化、実写映画化もされた末次由紀先生による競技かるた漫画『ちはやふる』、49巻で完結予定だったが作者が「入らない」と判断したことで50巻まで延長、完結直前には 「『ちはやふる』の最後をみんなで一緒にお祝いしましょう!寝ないで1時間に1巻ずつ読んでね★」 と1〜48巻が48時間限定で無料公開される体育会系っぷりを見せた。

『ちはやふる』1~48巻が48時間限定で無料公開!「寝ずに1時間で1冊読んで」 | マイナビニュース

ゴールデンカムイ 31 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

テレビアニメ化もされた野田サトル先生による明治末期の北海道・樺太を舞台にした、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画『ゴールデンカムイ』、完結のタイミングで「一度無料で読んでいただいたとしても単行本を集めて何度でも読み返したくなる作品だという自信がある」という作者の自信から最終回含めて全話無料公開されるという異例の措置が取られた。実写映画版も公開予定。

ゴールデンカムイ:“残り3話”で完結 8年の連載に幕 全話無料配信も - MANTANWEB(まんたんウェブ)

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 27 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

テレビアニメ化、実写映画化もされた赤坂アカ先生の名門校・秀知院学園の生徒会を舞台に、副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行が"恋愛頭脳戦"を繰り広げる新感覚ラブコメ『かぐや様は告らせたい』、連載終了のタイミングで作者が「作画漫画家」は引退して「原作漫画家」に専念すると発表。現在は『ジャンプ+』で来年テレビアニメが放送予定の『【推しの子】』を好評連載中。

赤坂アカ@推しの子アニメ化&かぐや様新作制作決定! on Twitter: "『かぐや様は告らせたい』連載終了にあたって。 https://t.co/D3QiQgcjB1" / Twitter

ダイヤのA act2(31) (週刊少年マガジンコミックス)

テレビアニメ化もされた寺嶋裕二先生による『週刊少年マガジン』を代表する野球漫画『ダイヤのA』、打ち切りとしか思えない最終回は「同じマガジンの『ベイビーステップ』を思い出す」「マガジンのスポーツ漫画は長期連載でもマトモに終わらせるつもりはないのか」と大炎上。一方で作者はTwitterで体力の低下などを理由に「無理して話を進め、みんなの進路や人生を雑には決めたくなかった」と釈明。

ダイヤのA on Twitter: "体力的に週刊ペースで原稿があがらなくなってきた事。 納得いかない絵が増えてきた事。 取材に行く時間を取れなくなった事。 他にも理由はいくらでもありますが、何より自分自身が元気のない沢村を見たくなかったし、無理して話を進め、みんなの進路や人生を雑には決めたくなかった。" / Twitter

東京卍リベンジャーズ(30) (週刊少年マガジンコミックス)

来年もテレビアニメと実写映画の第二弾が控えている和久井健先生によるタイムスリップヤンキーサスペンス漫画『東京卍リベンジャーズ』、終盤の怒涛の展開は『ソードマスターヤマト』最終話を連想させたことでTwitterで同タイトルがトレンド入り、それに乗じて『ギャグマンガ日和』の公式アカウントが同タイトルの最終話を全ページ公開するという謎展開を見せた。

ギャグマンガ日和 公式 on Twitter: "何故に今!? まさかの「ソードマスターヤマト」トレンド入り🎊 これを記念して、伝説の『ソードマスターヤマト』最終話を全ページ公開✨ 夢野カケラ先生はいかにして前代未聞の最終話を作るに至ったか…そして、最終話1話前に起きた「誤植事件」も語られる第85幕「ソードマスターヤマト」は無印5巻‼ https://t.co/kLwWMCMn7O" / Twitter

 

 

  • 最後に…

あかね噺 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

最後に今年の連載開始で来年辺り世間的に注目を集めているのではないか、と思ってるのは『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった女性落語家の物語『あかね噺』、多分ヒットすると思う。多分…

 

【追記】こういうまとめは後から「アレ入れてなかった…」みたいのが出てくるけど、今「入れとけばよかった…」と思ってるのは冨樫義博先生によるTwitterアカウント開設と『ハンターハンター』の連載再開による「感謝の正拳突き」と20年越しの「幻影旅団」の伏線回収、100巻超えコンビ『ONE PIECE』『名探偵コナン』の作者対談と90巻を段階的に無料開放、『うる星やつら』『BLEACH』『スラムダンク』が久々のアニメ化により再注目、辺りか、とか色々出てきてしまっているので余裕があれば第2弾に続く。

 

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