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「最後のピースがなくなったパズル=楓との夫婦生活」、ドラマ『あなたがしてくれなくても』で誠が楓とのセックスを拒んだ理由

第3話 キスだけで満たされるなんて

「セックスレス」をテーマにしたフジテレビドラマ『あなたがしてくれなくても』が好評放送中だ。

 

  • 誠、楓との「夜の営み」を拒否

本作では岩ちゃん演じる誠が田中みな実演じる妻・楓が「夫婦の時間」を大切にしてくれないことを悩んでいた。しかし楓は平時はおろか記念日すら仕事を優先して「夫婦の時間」を蔑ろにし、尚且つその後の自分提案の「話し合い」すら会話の途中で仕事の電話に出て誠は完全に愛想を尽かしてしまう。誠の変化に気づいた楓はその後誠と向き合おうと仕事を早く切り上げて家事をしたり、記念日をやり直したり、誠と義母と3人で夕食会をしたりと関係修復を試みるが、最新第7話で楓は誠に夜の営みを「おやすみ」と拒否られてしまう。

 

 

  • 子供時代の誠、ピースが欠けたパズルを…

第7話の夕食会の準備のシーンで大塚寧々演じる誠の母親は楓に息子の人物像について「真面目すぎる」「完璧主義者」と評した。そして「子供の頃パズルの最後のピースがなくなったことがあり、その際誠は大泣きして悔しがって3日口をきかなかったので仕方ないから同じパズルを買った」という子供時代の誠の「クソ真面目」なエピソードを紹介した。このシーンで楓は「ちょっと分かります、『楓、お皿使って』とうるさくて〜」なんて返答していたが、この誠の「ピースが欠けたパズルは完璧にならないからもうやらない」という性格は、そのまま楓との夜の営みを拒否した理由も浮かび上がらせる。つまり誠は「ピースがなくなったが故に完成しなくなったパズルに意味を見出せない」のと同様に「理想の夫婦生活を送れない妻との夜の営みに意味を見出せない」から楓の誘いを拒否したのだ。ただ流石に誠も既に立派な大人なので、子供時代と違って表面上は取り繕うとするが、第7話の終わりで我慢の限界が来て自暴自棄モードで玄関に倒れているところを見るに本質的な部分は変わっていないのだろう。

 

 

  • 誠にとって楓の欠けてしまったピースは…

誠にとって楓の欠けてしまったピースとは何だったのか?第7話の序盤の記念日のやり直しの際に誠は楓と初めて高い料理店に行く前に楓に服を選んで貰うも、楓は服選びに夢中になって首に何本もネクタイを引っ掛けていた、という思い出話を「一生懸命で素敵だなと思った」と振り返っていた。しかし楓のそうした面は仕事の忙しさによって消えていったのだろう。おそらくこれが誠にとって楓の欠けてしまったピースだったのだと思う。そして子供時代の誠は一度ピースがなくなったパズルには興味を示さなくなり、新しいパズルを買ってもらうことで決着を見た。こうなると「楓ではなくみちを大切にしたい」というのが誠の本音なのだろう。

 

 

  • 最後に…

だから誠はみちの「夫婦の関係を大切にしたい」という想いを優先して、自身も楓の元に戻ろうと決めた。あくまでも気持ちは楓ではなくみちの方にあるのだ。果たして誠にはどのような結末が待っているのか、次回以降も楽しみだ。

 

【追記】最新第8話では瑛太演じる陽ちゃんが欠けたピースを作ることで元あるパズルを埋めるタイプだということが示された。これは夫婦生活に当てはめると何だかんだでみちとの夫婦生活を大事にしたい、関係修復したいというタイプ。新しいパズルに切り替える誠とは正反対。

 

【追記2】最新第9話で陽ちゃんはカフェのオーナーから「他の物で適当に埋め合わせてもこうなるの、パズルナメるなよ」とダメ出しされてたけど、ラストのみちの「私はもうその場しのぎの言葉はいらないの」もそれだよね

 

 

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