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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ネタバレ感想、「彼が手にした最後の宝は…」的な物語は良いけど冒険活劇のワクワク感は…

映画チラシ『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』5枚+おまけ最新映画チラシ3枚

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観た。

 

ハリソン・フォードの年齢的にも「最後の冒険」ということで、ストーリーは「老いなどにより生きる意味を失いかけていたインディが最後に手にした宝とは…」的な内容。かつて大冒険を繰り広げていたインディだったが、今は年老い、更には息子を亡くしたことで夫婦生活も破綻。正直「息子の件は演じてたシャイア・ラブーフのその後的にもね…」とメタ的な連想をしてしまったが、物語的に辛い状況であることに変わりはない。そんなインディが本作では名付け親の友人の娘と共に「運命のダイヤル」を求めて旅に出る。

 

 

この「運命のダイヤル」の正体が『クリスタル・スカルの王国』のラストもビックリ、「時を遡る機能」があるのだが、今回の敵役である元ナチスの科学者は作り手のアルキメデスが生きていた時は大陸移動前である事実を考慮に入れずにタイムスリップしたため、実際に行きたかった時代とは違う場所に着いてしまう。そしてインディは研究者としても「この時代に残りたい」と懇願。しかし話し合いは無駄だと判断した友人の娘に気絶させられて元の時代に強制送還。「オレはこの先何を希望に生きて行けばいいんだ…」と思い悩むインディだったが、妻が戻ってくることでめでたしめでたし。彼が最後に手に入れた宝は彼女との生活だったのだ…

 

※友人の娘がインディの意思を無視して強制的に元の時代に帰す展開は賛否割れているようだが、個人的には「若き日のインディなら同じことするよね」ということで肯定的

 

※「運命のダイヤル」で行く場所が作品に対してメタ的な場所ではなくインディの研究テーマの場所というのも良い、ただ「そんな話あったけ?」感もあった

 

 

と、こうまとめると「結構いい話だったな…」となるし、実際シリーズのいい落とし所だったのだとも思う。ラストが帽子を取るカットで「でもまだまだ冒険も続けるよ!」的な感じもしんみりし過ぎなくて良い。ただ観ている最中に冒険活劇としてメチャクチャワクワクしたか、と問われれば「う、うん…」という感じ。ヒロインも若き日のインディを思い起こすパワフルさで魅力的だし、馬で地下鉄を駆け巡るシーン、カーチェイス、シリーズで定番の洞窟探索パート、と面白くなりそうな要素は揃ってる。これでお馴染みのテーマソングがかかれば否応なしに盛り上がりそうなものだが、何故か盛り上がりきらない。また洞窟探索パートでライトの調子が悪くなり、直るとそこら中に虫がいて、みたいな悪趣味演出はあるにはあるが、こちらも何処か「お約束だから置いておいたよ」程度。冒頭のアクションシーンからちょっと嫌な予感はしていたが、全体的に何とも言えない物足りなさを感じた。

 

【追記】メイキング映像とか観てると「結構楽しかったな…」「この雰囲気好きだな〜」と評価が上昇傾向される

 

 

そんなこんなで「メインプロットは良いけど、冒険活劇としてはイマイチ、でも好き」というのが個人的な感想。最後に本作を観て今年公開の『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』と山崎貴監督の『ルパン三世 THE FIRST』を思い出したりもした。

 

 

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