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『アントマン』『ワイスピ』『リトル・マーメイド』『インディ・ジョーンズ』、興行不振映画の「製作費投下し過ぎ」問題

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コロナ禍も平時になり、一時はストップしてたハリウッドのブロックバスター大作映画も当たり前のように公開される日常が戻った。一方で新作が公開されるたびに「興行収入が予想を下回る!」みたいな情報を目にして、尚且つ「えっ!?この映画こんな製作費かかってるの!?」と驚かされることも増えた気がする。

 

上記は6月末までの世界興行収入と各映画の製作費をまとめた投稿。一昔前は大作映画でも製作費は1.5〜2.0億ドル程度で、2.0億ドルを超えてくる作品は超大作、それでも上限は2.5億ドル程度という印象だった。また3.0億ドルレベルに達するのは『アベンジャーズ』シリーズなど世界興行記録の更新が期待されるような作品に限られて滅多に目にすることはなかった。しかしコロナ禍以降は2.0億ドル超えは当たり前、2.5億ドル超えの作品もゴロゴロ見るような気がする。

 

 

アントマン&ワスプ:クアントマニア (字幕/吹替)

例えば今年2月に公開されるも世界興行4.76億ドルでコケ気味と報じられたMCUフェーズ5の1作目『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の製作費は約2億ドル。一方で本シリーズの1作目の製作費は1.3億ドルと4億ドル超えれば大ヒットレベルの予算だった。2作目も1.62億ドルと2億ドルを大きく下回っていた。

 

リトル・マーメイド (オリジナル・サウンドトラック(デラックス版))(2枚組)

全米では大ヒットも世界興行が振るってないと話題の『リトル・マーメイド』の製作費も2.5億ドルと高額。一方で世界興行12.41億ドルの『美女と野獣』の製作費は1.6億ドル、世界興行10.5億ドルの『アラジン』の製作費は1.83億ドルと両作品共に2億ドル以下。それにも関わらず世界興行5億ドル超えがやっとの『リトル・マーメイド』の倍稼いでる。

 

 

FAST X

日本では興行収入40億円超えも期待される大ヒットシリーズの最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』も製作費3.4億ドルと『エンドゲーム』級の予算が投下されているが、全米興行は1.45億ドル程度、世界興行も7億ドル程度と厳し目の結果。前作『ジェットブレイク』の製作費は2億ドル。それでいて今よりもコロナ禍がセンシティブな状況で世界興行7.26億ドルを稼いでいた。

 

XIHOO インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ポスター 28x43cm 11x17インチ

そして『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』も製作費2.95億ドルに対して全米オープニング6000万ドルと厳しいスタートを切ったと報じられている。製作費1.85億ドルの前作『クリスタル・スカルの王国』はもう既に15年も前の映画のため、単純比較は出来ないが、予算を投下し過ぎている感は否めない。

 

 

コロナ禍以降の映画の製作費が上昇傾向にある理由の一つには当たり前だがコロナの影響が大きいらしい。日本でも消毒のためのアルコールやフェイスシールドなどの用意は勿論、一人感染するだけで現場を一時休止して全面消毒するなどを繰り返すため当初の計画から遅れて予算が嵩む、みたいなケースも多いらしい。別に肯定する気は全くないし、「本人のためにも今の時代、もうちょっと感情をコントロールして欲しいな」と思わなくもないが、コロナ禍初期にトム・クルーズがルールを守らないスタッフに怒鳴り散らしてしまったイライラ感も、こうした背景があったのだろう。

 

そんなこんなで近頃の興行結果とコロナ禍の状況的に製作費は下降傾向に転じる可能性が高いと思うが果たして…

 

 

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