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ドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』の主人公・まどかは28歳なのに20年前に初代『ポケットモンスター 赤』を遊んでいる違和感

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テレビ東京で放送している西野七瀬主演『ポケットに冒険をつめこんで』を観た。

 

  • 28歳の主人公、『ポケモン 赤』発売当時は…

本作は学生時代に憧れていたクリエーターを目指して東京の小さな広告代理店に転職した28歳の主人公・まどかが子供の頃遊んでいた『ポケットモンスター 赤』を20年ぶりにプレイするという物語。28歳の20年前ということは8歳、小学2年生辺りの年齢で、西暦だと2003年だ。ただ今年28歳なら1995年度か1994年度生まれ。一方で『ポケットモンスター 赤』の発売は1996年2月。つまり『ポケットモンスター 赤』が発売された頃のまどかは誕生日によっては0歳。とてもリアルタイムで遊んでいた世代ではない。

 

 

  • 29歳の西野七瀬「思い出深いのは…」

「思い出深いのは『ルビー・サファイア』で、一番やりこんだのは『ダイヤモンド・パール』。そして大人になって感動したのは『スカーレット・バイオレット』です」

西野七瀬、好きなポケモン明かす | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]

まどかを演じる西野七瀬は1994年生まれの今年29歳。つまりまどかと西野七瀬の年齢は1・2学年くらいしか変わらずほぼ同世代だが、西野七瀬は本作のインタビューで「幼いころから『ポケモン』のゲームに親しんできた」とした上で「思い出深いのは『ルビー・サファイア』で、一番やりこんだのは『ダイヤモンド・パール』。そして大人になって感動したのは『スカーレット・バイオレット』です」と述べている。『ルビー・サファイア』の発売は2002年と今から21年前。つまり本作の設定だとまどかは周囲が『ルビー・サファイア』を楽しんでいる辺りの頃に『赤』をプレイしていたことになる。『ポケモン』のゲームは他プレーヤーとの対戦やポケモンの交換をする通信機能が魅力なことを踏まえると、まどかの置かれていた状況は中々辛いモノがあったのではないか、と勝手に不安なる。そのため「夢を叶えるために上京・転職した28歳の女性が子供の頃遊んだ『ポケモン』を20年ぶりに…」みたいなストーリーに対して、まどかが思い入れているのが明らかに世代の違う『赤』というのに放送前から違和感を抱いていた。

 

 

  • 違和感が生まれた理由は…

そして本編を観ると一応「家にゲーム機が一台しかなく、お兄ちゃんがやり尽くした後にやっと自分の番が回ってきた」的な説明はあるのだが、そういう家庭もあることを前提にちょっと飲み込みにくい気はするし、普遍性もない。初回を見ただけの段階で最終回まで見ればまた感想も変わるのかもしれないが、現段階では「若い女性の成長物語をやりたい」と「初代『ポケモン赤緑』世代に懐かしい気持ちになって欲しい(その世代も視聴者として取り込みたい)」みたいなコンセプトをどちらかに寄せることなく、つまりは「28歳の世代に思い入れがある『ポケモン』にする」でも「『ポケモン赤緑』の世代に合わせた年齢にする」でもなく強引に足したことで「28歳なのに20年前に遊んでいた『ポケモン』が『赤』」という違和感のある設定ができてしまったように思えてしまう。

 

 

  • 最後に…

それとも最後まで見れば「あー、この違和感にはちゃんと物語的な意味があったのか…」と思わせてくれるのか…

 

 

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