エアリスの運命のネタバレ注意
エアリスの運命が注目を集めた『FF7リバース』をクリアした。以下ネタバレ込みの感想かつ考察。
- 画面にノイズが入るとエアリスの大量の血が…
オリジナル版『FF7』ではゲーム中盤でヒロインの1人であるエアリスが亡くなることが多くのプレイヤーに衝撃を与えた。一方で前作『FF7リメイク』ではクラウドが「エアリスが亡くなるシーンの一部」を見たことや運命の番人ことフィーラーを倒す過程でエアリスによって「未来は白紙」と宣言されたことなどから「エアリス生存もあり得るのでは」と注目を集めていた。ただ結論を先に書けば『FF7リバース』のラストでエアリスはオリジナル版の展開を概ね沿う形で亡くなった。正確に書けばクラウドは上空から降りてくるセフィロスに気づいてエアリス殺害を阻止したように見えたが、画面にノイズが入るとエアリスからは大量の血が流れ出し、オリジナル版同様に死亡してボス戦に突入する展開となった。
- 目を覚ますエアリスと「さよなら」
ただボス戦が終わりクラウドがエアリスの亡骸を抱え「エアリス 起きてくれ」と話しかけるとエアリスが目を覚ます。しかしその後のオリジナル版でエアリスを水葬をした場所をパーティ全員で眺めてるシーンにはエアリスも一緒にいるにも関わらず、クラウド以外はエアリスが死んでしまったような寂しいそうな顔で涙を流したりしている。これはエンディング手前のラストシーンでパーティ全員が集合しているシーンも同様だ。そしてタイニーブロンコで新たな地に向かう際にエアリスだけは乗らずに、クラウドに「わたし いっぱい祈って メテオを食い止める」と宣言して飛び立ってゆく仲間たちの姿を見ながら「さよなら」と別れの挨拶をする。つまり色々と細かい変化や新たな設定やシーンの大幅追加などはあったが、最終的には原作同様にエアリスは中盤で死亡した。
- セフィロス「この星には幾層もの世界」
「エアリス死亡ルート」と「エアリス生存ルート」が並行して描かれるような描写となっていたが、その手前のシーンでセフィロスは「この星には 幾層もの世界があり 生み出された世界は あるものは続き あるものは すぐに消える 仮に長く続いても いつか消える」と説明していた。実際に前作『リメイク』で生き残ったザックスが「クラウドを治すために神羅ビルに行くか、それともビッグスの魔晄炉爆破を止めるか」を悩むシーンで、分岐が起きてザックスがそれぞれ選んだ２つの世界線が生まれたことが示されていた。そのためエアリス死亡の一連のシーンは唯一フィーラーによって作られた運命の壁を乗り越えたクラウドのみが「エアリスを助けられなかった世界線」で「エアリスを助けられた世界線」の記憶を所有しているのではないか、と感じた。ただ生存したザックスがどの選択肢を選んでも最終的に死の運命から逃れられなかったことやセフィロスの「いつか消える」の発言などを踏まえると、やはりオリジナル版から大きく外れる展開の世界線は消える可能性が高い、つまりは「エアリス生存ルート」はメテオ衝突を止められずに消滅する世界線の可能性が高いのだろう。
- 最後に…
一方でセフィロスは「世界はリユニオンする」とも述べていた。リユニオンとは「再結合」や「再会」などの意味を持つ英単語。『FF7』の世界では「ジェノバはバラバラになっても時期がくれば一つの場所に集まり再結合する」という宝条の仮説の意味でもあるが、タイトル未定の3作目でも『リバース』同様に「エアリスが死んだ世界線」と「エアリスが生きている世界線」が再結合するラストが描かれるのかもしれない。
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