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『FF7リバース』ラストのエアリスの運命のシーンに対する正直なネタバレ感想

ファイナルファンタジーVII リバース(FINAL FANTASY VII REBIRTH)-PS5

エアリスの運命のネタバレあり

『FF7リバース』のエアリスの運命に対する正直な感想。

 

まず「エアリスにオリジナル版通り死んで欲しいか、それとも生きて欲しいか」という問いに対する個人的なスタンスは「どっちかというとオリジナル版通りにやって欲しいけど、前作『リメイク』のラスト的にそのままはもう無理なので、それならその展開の描かれ方にのめり込ませてくれるなら正直どっちでも良い」派だった。ただいざその場面になると感情に大きな波が訪れ、セフィロスが上空から降りてきた際には「頼む、助かってくれ!」と心の底から願ったし、クラウドがセフィロスの刃を止めた際には「運命に抗えた!」と心の底から喜びを感じた。ゲームでここまで興奮させられたのは初めてかもしれない。

 

 

そうした喜びが大きかった分、画面にノイズが走り大量の血が目に入ったときは一瞬そこで描かれていることが上手く理解することが出来なかった。「クラウドがセフィロスの刃を止めた」というのも自分の見間違いだったのではないか、と混乱もした。一度「今度は救えた」と信じた分、その落差はオリジナル版よりも大きかったかもしれない。もし制作側が「もうみんなエアリスが死ぬことは分かっているから、マルチバースを使って『エアリスを助ける運命』を先に見せてその後に『エアリスを助けられない運命』を見せれば、オリジナル版以上の衝撃をプレイヤーに与えることが出来るのではないか」と考えていたのだとしたら、その是非は置いといて狙いは上手くいっていたのではないか、と思う。自分はまんまとその術中にハマった。

 

 

ただその後のエアリス死亡の悲しげな音楽と共にボス戦に突入する以降の演出はオリジナル版の圧勝だったように思う。まずオリジナル版は元々キャラクターボイスのない作品だから、クラウドたちは喋らないが、『リバース』はキャラクターボイスのある作品で尚且つラスボス戦でも通常の戦闘と同じように「叩き斬る」みたいな言葉を各キャラクターが発し続けるので、「お前ら意外と元気だな」みたいな悪い意味でのギャップが生まれてしまったように感じた。またオリジナル版は中盤のボスなのに対して今回は『リバース』のラスボス戦なので、戦闘が長過ぎて一通りの戦いが終える頃にはスッカリエアリスの死への衝撃が薄らいでしまっていて、感情がシーンに追いつけきれないところもあった。ラストでエアリスと共闘する流れもテンションが上がった反面、「二次創作」っぽさや「死の扱いの軽さ」は否めず、総合的にはやはりオリジナル版の喪失感には叶わないな、と感じた。これは自分の戦い方が下手だった故に起きたことだが、ラストのセフィロスにやられた際にもう一度エアリス再臨のシーンを見せられるのも「なんだかな…」と思った。

 

 

そうは言っても「さよなら」と飛空艇を見送るエアリスからのゴールドソーサーでエアリス自身が作った歌詞の主題歌が流れるラストには再び感傷的になった。

 

【追記】発売前に「エアリスの運命を謎で引っ張っていること自体がキャラクターの命を弄んでいるようで複雑」「この宣伝手法こそがオリジナル版に込められた死に対する想いを軽んじていることになってないか」みたいなネットの書き込みを読んだ記憶があるが、今回の演出を見ると「まー、そうだよな…」みたいな気持ちはより強まったりはした。

 

【追記2】オリジナル版はエアリス死亡後もそのまま旅が続くから喪失感半端ないけど、今回は『リバース』のラストでキリよくお別れで次回作までかなり時間が空くし、その次回作ではレベル等メンバー全員仕切り直しだから、その意味でも喪失感は薄い。

 

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