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【反省会】NHK・朝ドラ『ちむどんどん』、最終週手前で「『過程』を描かずに諸々の問題が次々と『解決』する雑な展開」に不満の声

(120)「ゆし豆腐のセレナーデ」

NHK・朝ドラ『ちむどんどん』はヒロイン・暢子の半世紀、つまりは50年を描く物語だが、全25週中23週目までは25歳程度と放送残り2週の段階になってまだ半分しか描けていなかった。

 

 

  • 24週目の初日冒頭で諸々の問題は一気にナレ解決

(116)「ゆし豆腐のセレナーデ」

「暢子は前週のラストで出産したけど、果たしてどうなるのか…」と思って24週目の初日を見始めると、なんとビックリ、前回から既に4年の時が経過していることが明かされ「子育て問題」「従業員問題」等をクリアしたという「結果」だけが示される。更にニーニーへの近況報告の手紙を暢子が能天気な声で読み上げるという形で「歌子はお客さんの前でも堂々と歌えるようになってきました」「ニーニーの仕送りのおかげで家の借金は全部返し終わりました」とナレーションで説明され、物語の初期の方から提示されていた問題も次々と解決。「暢子の子育てとお店の両立」とか「歌子が人前で歌えるようになるまでの気持ちの推移」とかドラマとして見応えのありそうな要素は全部この数分で解決してしまった。

 

 

  • 矢作への店の引き継ぎも…

(108)「豚とニガナは海を越えて」

更に24週目では暢子が地元・沖縄に帰ることを決意。ここら辺も東京でのお店は4年やってるし、30歳を手前に故郷に帰って新たな人生、みたいのは全然アリな展開だと思うが、こちらも展開的には急で中々飲み込みにくい話。しかも暢子が沖縄に戻ると決めた次の回では既に矢作への店の引き継ぎなど諸々が決まって彼女の送別会の日まで時間が飛ぶから、ここでも「結果だけでなく、過程をもっと丁寧に描いてよ…」とモヤモヤしてしまう。多分、矢作が沖縄に実際に訪れて現地の味を知って(24週目の冒頭で矢作は暢子に沖縄に連れて行って貰ったという台詞アリ)、自身も沖縄料理の魅力に真の意味で気づいた、とか自分の東京で沖縄の味を広めたい、とか色々な想いを持っての引き継ぎだったと推測できるけど、そういうのが全く描かれないから「なんか随分都合のいい展開だね」とついつい思ってしまう。

 

 

  • 最後に…

(119)「ゆし豆腐のセレナーデ」

最終週が控える24週目は「総集編を見てるのかな?」と誤認してしまうほど、色々な物事が雑に処理されていったが、その割に歌子と智の恋愛模様はかなりの時間を割いて描写するという謎采配も気になった。最後に智の告白のタイミングで一人だけ空気を読めずに砂川豆腐の話を持ちかけ、普段は気弱な性格である博夫が声を大にして「ちょっと大人しくしてくれない!」と注意したのは、コントみたいで面白かった。

 

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