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「IMAXを新海誠監督『すずめの戸締まり』に取られた」、一方で公開日発表はMCU『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』のが後

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「『すずめの戸締まり』のせいで…」、『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』の上映規模に関して一部MCUファンからは同日公開の新海誠監督最新作への恨み節が聞こえてくる。

 

  • 映画館は同日公開の『すずめの戸締まり』優先

話題作の公開日が重なる場合、興行的に期待値が高い作品が座席数の多い大きいスクリーンが割り当てられ、期待値が低い作品は座席数の少ない小さめのスクリーンに追いやられてしまう。こうした現象は過去に何度も繰り返され、楽しみにしてた作品が大作に追いやられ、初日から小さめのスクリーンで悲しい想いをした映画ファンは少なくないはずだ。それが今回『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』にも起きた。しかも今回の相手は『君の名は。』『天気の子』の前2作品で興行収入100億円超えを達成した新海誠監督最新作。全国の映画館は『すずめの戸締まり』に「時刻表並み」の上映回数を用意し、各劇場の1番良い箱だけでなく劇場によっては2番目までを独占し、『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』は良くて2番目、悪いと3番目以降の中箱で初日を迎えることになってしまった。過去のMCU作品の興行収入を振り返れば、単独作品は基本15〜20億円程度。劇場側の視点に立てば、やむを得ないことは理解しつつも複雑な想いをしているMCUファンは少なくないはずだ。

 

 

  • 公開日発表は『ブラックパンサー』のが後

一方で「『すずめの戸締まり』他『名探偵コナン』など日本のアニメ映画のIMAX上映は規制すべき」という趣旨の過激な意見、そこまではいかなくても「『すずめの戸締まり』に『ブラックパンサー』のIMAXが取られた」と『すずめの戸締まり』を加害者扱いする投稿も少なくない。これは多くの人が指摘していることだが、『すずめの戸締まり』の公開日が発表されたのは今年の4月に対して『ブラックパンサー』は今年の7月と『ブラックパンサー』の方が『すずめの戸締まり』の公開日に後から当てた形。つまり敢えて「取られた」という表現を使うのなら、IMAXは『すずめの戸締まり』が後から来た『ブラックパンサー』に「取られた」ことになる。ただここら辺はタイミングの話でしかないので、当然どっちが悪いとかの話ではない。

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (吹替版)

この件に関しては勿論、日本のディズニーは『すずめの戸締まり』と同日公開によって公開規模に影響が出ることは理解していたと思うが、公開日を遅らせる等の調整をするよりも「日米同日」公開にした方が「まだマシ」と判断したのだろう。実際、『劇場版 呪術廻戦0』と同時期を公開を避けて、『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』の公開日を遅らせたソニー・ピクチャーズには不満の声が集まっていたが、今回ディズニーへの不満の声は少ない。しかしだからといって、その不満を『すずめの戸締まり』にぶつけるのは筋違いだ。また上映回数に関してはIMAXは基本『すずめの戸締まり』と半々の劇場が多く、通常上映に関してもTOHOシネマズ新宿では複数のスクリーンで合計20回以上、全国的にも各劇場字幕・吹替等合わせて10回近い上映を予定しているなど、予告編込みで3時間近い作品であることを踏まえると一定の優遇はされているように感じる。

 

 

  • 世界的にはMCUはすずめ側か

話は少しズレるが今回の『すずめの戸締まり』の上映回数について一部からは「数の暴力」「映画館が焼け野原」「災害級」との批判もあった。実際に週末のスケジュールを確認すると『すずめの戸締まり』と『ブラックパンサー』以外の作品の上映回数は各作品共に「雀の涙ほど」。個人的には「映画館も儲かる方を優先するのだから仕方ないのでは?」という気持ちが強いが「あまり一極集中するのも良くないよな〜」という想いもあるので、その手の批判も理解はできる。そういう視点を持つと日本ではそこまでの人気がないのでスルーしがちだったが、世界的にはMCUも今回の『すずめの戸締まり』的なことが頻繁に起きていて、そういう状況が大御所監督からのネガティブな意見に繋がってるのかな、とか何とかも考えたりした。

 

 

  • 最後に…

ネットでは一部の過激派MCUファンにネガティブな視線を向ける人も少なくないようだが、そのせいで善良なMCUファンの「ワカンダがすずめに占領されてるw」的なネタ投稿もアレな感じが見られてしまうのは少し可哀想だ、と思った。

 

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