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【バカリズム脚本『ブラッシュアップライフ』考察】人生4周目で親友との間に距離、水川あさみの正体は「成績優秀で生徒会長の真里」か

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バカリズム脚本『ブラッシュアップライフ』で安藤サクラ演じる主人公・麻美の人生は4周目に突入した。

 

 

  • 人生4周目、親友とは距離が….

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本作は33歳の若さで亡くなった麻美が来世も人間に生まれ変わるために、今世で人生をやり直して徳を積む物語。3周目では日本テレビに就職して大好きなテレビドラマ作りに取り組む充実した日々を送っていたが、今回も1・2周目に続いて車に轢かれて死亡。しかも3周目は29歳と20代で亡くなった。その上、今回も「徳が足りない」という理由で来世はムラサキウニとまたもや人間になれず… 4周目に突入した麻美は「これまでみたいなやり直し方ではダメだ」と決意を改め、保育園ではツツジの甘い蜜を吸う園児に「窃盗だ」と注意、またおもちゃを独り占めにする園児には「もう4歳でしょ、今はまだいいけど、これから先もこのノリではやってけないよ」的な説教をかまして正しく生きようとする。更に小学校に進学すると将来を見据えて勉強。そのせいで3周目までは30歳を超えても月2回ペースで食事をする程仲の良かった親友とも距離が空き、本来なら仲良くなるはずだった親友2人を羨ましそうな顔で眺めながら、5時のチャイムの音色をバックに1人帰路に着く姿は物悲しさがあった。正直人生4周目とあって視聴者もややかったるさを感じてた頃だろうが、このタイミングでこれまで当たり前のようにあったものの尊さを身に染みさせるバカリズムの脚本の上手さに酔わせられる。徳を積むために何か人生において大事なものを失ってしまってるのではないか、そんなことを感じさせるラストだった。

 

 

  • 水川あさみの正体は…

4周目の人生で小学生の麻美はガリ勉モードに突入したことで、親友2人に下駄箱で「麻美ちゃん、バイバイ」と距離が空いてしまったことを示す描写があったが、実はこのシーンは麻美の1周目の人生が描かれた第1話でも「生徒会長を務める優等生の真里と麻美ら3人が下駄箱で別れる」という似たシチュエーションのシーンがあった。公式ホームページによると真里は「成績優秀で近寄り難い存在」という説明だが、4周目の人生では麻美もこのポジションになってしまったことになる。そんな4周目の麻美と似たポジションの人生を送っている真里だが、麻美ら3人の女子会ではあまりの優秀さ故に「人生何周目なんだよ」とネタにされていた。そのためネットでは「真里も麻美同様に人生を周回プレイしているのではないか」「下駄箱の描写から真里も彼女にとっての人生1周目では麻美らと親友だったが、2周目以降ガリ勉モードに突入して距離が空いてしまってのではないか」「彼女の大人姿は水川あさみ演じる謎の女なのではないか」などと考察がなされている。現に水川あさみが登場したのは1周目の麻美が車に轢かれて死んだコンビニ。彼女があの場にいたのは麻美があそこで死ぬことを知っていたから、それを食い止めるためだったのではないか、と考えれば辻褄が合う。実際のところは今後の展開を見てみないと分からないが、クライマックスに向けてどのような物語が描かれるのか楽しみだ。

 

 

  • 最後に…

クレジットのトメがバカリズムで笑った。

 

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