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「徳を積むために人生2周目へ」、バカリズム脚本の安藤サクラ主演・日テレ系日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』が面白い

バカリズム脚本の日テレドラマ『ブラッシュアップライフ』が面白い。

 

 

  • 徳を積むために人生2周目へ

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本作は車に轢かれて死んだ主人公の来世がオオアリクイで「それが嫌ならもう一回同じ人生を送って徳を積んでください」と提案されたことで、2周目の人生が始まるという物語。誰もが一度は考えたことがあるであろう「今の記憶を持って人生をやり直す」系の話だが、この手の話は近年流行りの『東京リベンジャーズ』よろしく「かつての恋人の死を回避したい」みたいな明確な目標もなければ、主人公は良くも悪くも「普通の人生」を送っていたが故に特に「人生をやり直したい」と思うような明確な失敗や後悔もない。あるのは「徳を積む」という抽象的な目標のみ。そのため「保育園の先生と友達のパパの不倫を阻止する」とか「中学校の先生の痴漢冤罪を救う」とか「お爺ちゃんの薬の組み合わせの悪さを見抜く」とか「ゴミ拾い」など徳を積む行為を意識はするも、そこまで何かに追われている感はない。それ故に自身の懐かしい思い出に浸りながら2周目の人生を楽しむ余裕があり、その様子が心地よいドラマとなっている。

 

 

  • テンポの良い会話劇が魅力

本作の最大の魅力は主人公の脳内解説ナレーションに加えて主人公たちの会話劇。「友人3人の誕生会で自分が苦手な故に花火がバチバチするケーキが用意されなかったけど、同じ店で他の人の誕生会の時には用意されてたから、店員さんに『この子の扱いが低いからバチバチのケーキを用意しなかった訳ではない』と伝えるかどうか」とか「カラオケで中学時代の友達がバイトしてて、ポテトをサービスしてくれたけど、ご飯食べてきたばかりで正直入らないし、誰も悪くないけどどうたらこうたら」みたいな結構どうでもいい話が面白い。この手のダラダラ会話は福田雄一監督だと間の使い方で笑わせにくるけど、バカリズムの場合はテンポの良さで見せてくるのが魅力だ。

 

 

  • 最後に…

3話目のラストで3周目に突入した主人公。水川あさみ演じる謎の女など、4話目以降は3話目までとはまた違う魅力を見せてくれそうで楽しみだ。

 

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